テラーノベル
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俺「」
彼『』
ある時それは起こった。
彼『なーこれ見てみろよ』
部活終わりでかったるい重い気分の中、それを気にせんばかりに彼は話しかけてきた。
俺「…なに?疲れたんだけど…」
こちらを向いた携帯の画面を見る。3/1午後5時過ぎ。至って普通の画面の中央にそれはあった。
俺「…ん?」
彼『これ、なんだと思う?』
なんだと思う、と言われても。ただのヘンテコな絵?模様?にしか見えなかった。
俺「いや…こっちが聞きてぇよ…何これ」
彼『お前これ何に見える?』
俺「だから…何にも見えん…お前は?」
彼『いや~俺にもさっぱり!訳わかんね!』
俺「はぁ?」
彼『お前意外と頭いーじゃん?だからなんか分かるかなーって!』
俺「…俺は知恵袋じゃねー」
彼『すまんって~』
なんて言いながら今日が過ぎて行く。明日も。明後日も同じように。
それは自然の摂理で、変わることのない事だと思っていた。
だから驚いた。
彼『…ぃ……ぉい!起きろ~!!』
俺「…るせぇな…起きてる起きてる」
居眠りしてしまっていたようだ。そんなに疲れていたのか?その前の事もよく覚えていないし…こんなこと初めてだ…
彼『とっとと帰ろ~ぜ~』
帰る?あぁ部活帰りか…部活終わりに寝るとか何してんだ俺…
俺「あぁ…帰るか」
なんで俺は寝てた?昨日は…確か部活だったよな?今日もあったっけ?なんで寝る前の事は覚えてないんだ…?記憶が曖昧なことはあったがこんな事には…
彼『おーーい!!!聞こえてますかぁーー!??』
俺「あーっ!うるせぇなんだよ!!」
彼『これ見てみろよ~』
面倒だがこういう時は反応しておいた方がすぐ終わる。こちらを向いた携帯の画面を見る。3/1午後5時過ぎ…
…3/1午後5時過ぎ?おかしい…それは昨日だったはずだ…どういうことだ…?
それに加えてもうひとつ、昨日と同じことがあった。
彼『この絵みたいなの、なんだと思う?』
そう、絵のような模様のようなもの。ただ昨日とは少し違う…?形が変わったような気がする…
彼『…おい、今日大丈夫か?体調悪い?』
俺「…あ?あーいや、別に」
彼『ならよかった!ほんで!!これなんだと思う!?』
俺「…わかんねぇ…何だこれ」
彼『お前もかよ!俺もさっぱりだ!!』
俺「…はぁ」
彼『?どーした?』
俺「いや…変わんねぇな、お前は」
彼『どーいうことだよっ!!』
俺「別に~」
絶対におかしい。が、こんな日もあるんだろう。たまたまあいつが日にちをミスっただけで、たまたま同じ絵が出てきただけだ。そうだ。帰って寝ればきっと元通り。の、はずだ。
と、そう思っていた自分を今すぐ殴り飛ばしたい。
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