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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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首元についた跡

頬の部分にある痣

その頬を触っている腕には切り傷がぎっしりとついていて

生気の入っていない目

台には沢山の瓶に入った薬と水の入ったコップがあって

ああ、憂鬱だ、

何時になったら虐めも無くなる?

何時になったら親は帰ってくる?

リスカとかODとか、やめてしまいたい

睡眠薬とか、沢山飲んでるのになぁ

まぁ考えたって意味ないんだろうけど


もう濡れない頬、冷たい感覚だけが残って、今一人、部屋の隅っこで体を丸めている


こんな世界なんて消えてしまえばいいのになんて思っても別に俺が悪い子だったのがいけないから俺が消えてしまえばいいだけなんだけど


小学生の頃はあんなに表情とかあったのに今となれば笑うか真顔かのどちらかしかなくて


変わったなぁなんてそう考えながら今日も一人、自分の首を締める

はず、なのに、


目の前の”自分”が、


多分未来の”自分”が、


こちら側に手を出して、


その手は俺の腕に当たって、


腕を掴まれる感覚

だんだんと首から手が離れていく

荒くなる息

がっちりと掴まれては震える手を止めようと必死になる

その腕を掴まれる力はどんどんと強くなっていって

死にたかったのに

早く自殺したかったのに

なんて思いながら段々と眠気が迫ってきて、



〜〜〜〜〜



「っひ、は、す、は、、、、っ、?」


どうやら夢だったらしい、ベッドの上で息を吸ったり吐いたりする


過呼吸ぎみになりながらも腕を見る


、、、跡が、ついてる


正夢、って奴なのかな


跡なんて別に気にして無いしいいかと無視する


、、、凄く奇妙な夢を見たなぁ、


もしかしたら、俺を救ってくれるのかも知れない


もし、そんな時が来たら、


腕の跡を触って呟く


「もう少し頑張って、俺の体、」



__________

懐かしい、こんな事もあったなぁ、


でもさ、救われる事なんて一度も無かったなぁ、


はは、、、




、、、はぁ、


昔なんて血とか、抜かれるの苦手だったのにな、



「そうでしょ?、、、鳥野ぎん、」


今日も、腕に刃を突き刺す、


こうでもしないと、気が、気じゃ無くなる



涙なんて、もうとっくに無かった、

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