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君の名のもとに

4 - 第3話 「モルダウ」

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2023年08月05日

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時は流れ、1937年。

前年は様々なことがあった。

ヒトラーの暗殺、ナチ党幹部の爆殺、そして帝国の復活。

中欧は混沌を極めていた。


ハンガリー、ブダペスト政務室

ホルティ「……」

一人の男が静かに座っている。

オーストリアの合併をどうするかに悩んでいた。

ホルティ「武力行使…いや、皇帝陛下がこのようなことを承認するわけがない…」

……どうするか…


オーストリア・ウィーン

公務員A「皆様!並んでお待ち下さい!」

ウィーンでは、なんとハンガリーと合併するかで国民投票が行われた。

そして結果は「賛成64%」「反対36%」で合併が確定した。


そして、ハンガリーとオーストリアはこう宣言した。


我らの帝国は復活した!もう一度、あの二重帝国を美しき強国としようではないか!


と。そして、すぐさま各方面で外交が行われた。


1937年2月11日、チェコスロヴァキア首都プラハ


ホルティ「…ということで、我々としましては帝国の重要地域となるここチェコスロヴァキア。

ここを国民投票で、併合かを決めてもらいたいのですが…」

エドヴァルト「ほう、それで我が国にどのような利益が?」

ホルティ「…あまりこのようなことは言いたく御座いませんが…」

エドヴァルト「なんだ?我が国では戦車も作れる。軍隊の最新装備もだ。」

ホルティ「お分かりのご様子で。しかし、忘れないでください。我が国の名前を。それでは。」

ガチャ。

…エドヴァルトはそのまま静かに部屋で座っていた。

間違えにならないのだろうか。奴らは我が国だけで倒せる。

しかし奴らは「中央」だ。後ろからナイフを刺されるかもしれない。

そして…国民は戦争となると反対の言葉を掲げるだろう。

…国民投票のみの道しかない、か…


チェコスロヴァキアにて、投票が行われた。

しかしこの2月16日、プラハ近郊の劇場にて「モルダウ」を聞いた人々はこのような決断を下した。


「賛成16%」「反対84%」…と。


そしてそれを知ったホルティ、そして皇帝は…

2月22日。すべての準備がととのった日、宣戦布告した。

ヴァイオリンの如くの戦車の音。

フルートのような軍靴の音。

太鼓のような戦闘機の音。

金管楽器のような戦争となるだろう。


モルダウ川は祖国に流れるか、それとも過去へと戻るだろうか…

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