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時は流れ、1937年。
前年は様々なことがあった。
ヒトラーの暗殺、ナチ党幹部の爆殺、そして帝国の復活。
中欧は混沌を極めていた。
ハンガリー、ブダペスト政務室
ホルティ「……」
一人の男が静かに座っている。
オーストリアの合併をどうするかに悩んでいた。
ホルティ「武力行使…いや、皇帝陛下がこのようなことを承認するわけがない…」
……どうするか…
オーストリア・ウィーン
公務員A「皆様!並んでお待ち下さい!」
ウィーンでは、なんとハンガリーと合併するかで国民投票が行われた。
そして結果は「賛成64%」「反対36%」で合併が確定した。
そして、ハンガリーとオーストリアはこう宣言した。
我らの帝国は復活した!もう一度、あの二重帝国を美しき強国としようではないか!
と。そして、すぐさま各方面で外交が行われた。
1937年2月11日、チェコスロヴァキア首都プラハ
ホルティ「…ということで、我々としましては帝国の重要地域となるここチェコスロヴァキア。
ここを国民投票で、併合かを決めてもらいたいのですが…」
エドヴァルト「ほう、それで我が国にどのような利益が?」
ホルティ「…あまりこのようなことは言いたく御座いませんが…」
エドヴァルト「なんだ?我が国では戦車も作れる。軍隊の最新装備もだ。」
ホルティ「お分かりのご様子で。しかし、忘れないでください。我が国の名前を。それでは。」
ガチャ。
…エドヴァルトはそのまま静かに部屋で座っていた。
間違えにならないのだろうか。奴らは我が国だけで倒せる。
しかし奴らは「中央」だ。後ろからナイフを刺されるかもしれない。
そして…国民は戦争となると反対の言葉を掲げるだろう。
…国民投票のみの道しかない、か…
チェコスロヴァキアにて、投票が行われた。
しかしこの2月16日、プラハ近郊の劇場にて「モルダウ」を聞いた人々はこのような決断を下した。
「賛成16%」「反対84%」…と。
そしてそれを知ったホルティ、そして皇帝は…
2月22日。すべての準備がととのった日、宣戦布告した。
ヴァイオリンの如くの戦車の音。
フルートのような軍靴の音。
太鼓のような戦闘機の音。
金管楽器のような戦争となるだろう。
モルダウ川は祖国に流れるか、それとも過去へと戻るだろうか…