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こりん
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#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
232
✦ ─────── ✦
彼女と別れてから。
いるまは少しずつ元に戻っていた。
昼休みになれば。
💜「こさ」
と声を掛ける。
帰り道になれば。
💜「帰るぞ」
と隣を歩く。
まるで。
最初からそうだったみたいに。
◌ ───── ◌
その日も昼休み。
💜「飯行くぞ」
🩵「はーい」
二人は食堂へ向かう。
少し後ろを歩きながら。
奈津と蘭は顔を見合わせた。
❤️「戻ったな」
🩷「戻ったね」
💜「何が?」
❤️「別に」
💜「気持ち悪ぃな」
🩷「ふふっ」
いるまは何も分かっていない。
けれど。
奈津と蘭には分かっていた。
彼女と付き合う前の距離感に。
少しずつ戻っていることを。
◌ ───── ◌
放課後。
奈津はこさめを呼び止めた。
❤️「こさ」
🩵「ん〜?」
❤️「ちょっと来い」
🩷「俺も〜」
大学近くの自販機前。
三人だけになる。
🩵「どうしたの〜?」
❤️「最近さ」
奈津はストレートだった。
昔から。
そういう性格だ。
❤️「まだ好きなんだろ」
一瞬。
こさめの動きが止まる。
🩵「……」
❤️「いるま」
誤魔化せない。
蘭も静かに見つめている。
🩵「……うん」
小さな声だった。
それでも。
二人には十分だった。
❤️「だよな」
🩷「知ってた」
🩵「知ってると思った〜」
少しだけ笑う。
だけど。
その笑顔はどこか寂しかった。
◌ ───── ◌
❤️「なら告白しねぇの?」
その言葉に。
こさめは首を横に振った。
🩵「しないよ」
❤️「なんで」
🩵「だって」
少しだけ視線を落とす。
🩵「困るじゃん」
❤️「は?」
🩵「いるまくん」
🩵「絶対困るもん」
蘭が眉を下げる。
🩷「でもさ」
🩷「このままでいいの?」
🩵「いいよ〜」
即答だった。
けれど。
二人とも知っている。
それが嘘だということを。
🩵「友達でいられるし」
🩵「幼馴染だし」
🩵「今のままで十分だよ〜」
笑って言う。
だけど。
その声は少し震えていた。
❤️「十分なわけねぇだろ」
奈津が呟く。
🩵「……」
❤️「お前」
❤️「ずっと苦しそうじゃん」
返事はない。
できなかった。
図星だったから。
◌ ───── ◌
しばらく沈黙が続く。
やがて。
こさめがぽつりと呟いた。
🩵「好きなんだよ」
風に溶けるような声。
🩵「だから言えない」
🩵「嫌われたくないし」
🩵「困らせたくないし」
🩵「今の関係なくなる方が嫌だもん」
奈津も蘭も何も言えなかった。
それが。
こさめの本音だったから。
◌ ───── ◌
帰り道。
いつものように。
💜「帰るぞ」
といるまが声を掛けてくる。
🩵「うん〜」
並んで歩く。
昔から変わらない道。
昔から変わらない背中。
💜「どうした?」
🩵「ん?」
💜「静か」
🩵「そうかな〜」
💜「そう」
心配そうな声。
優しい声。
その優しさが。
胸を締め付ける。
🩵(だから好きなんだよ)
言えないまま。
ずっと。
隣を歩いている。
◌ ───── ◌
こさめの家の前。
💜「じゃあな」
🩵「うん〜」
💜「また明日」
🩵「また明日〜」
手を振る。
離れていく背中を見つめながら。
昼間の言葉を思い出した。
『告白しねぇの?』
できるわけない。
だって。
好きだから。
失いたくないから。
✦
❤️「このままの方が傷付くぞ」
その言葉だけが。
いつまでも胸の中に残っていた。
✦
コメント
1件
ああ、もう……これ、めっちゃ刺さったわ…… こさめの「好きだから言えない」って台詞、めちゃくちゃ分かる。 いるまの優しさが逆に胸を締め付けるのが読んでて辛かった。 奈津の「このままの方が傷付くぞ」も重いな……。 二人の距離が戻ってるのに、こさめの気持ちは前に進めなくて、切なすぎる。 このもどかしさ、めっちゃ好きです。続き気になる🔥