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某・関東にあるカフェ
WeekendGarageで働くマスターの声優
鷲見友美ジェナは2階のLeo/need探偵事務所の大家でもあり賃貸でもある。
「ちょっと、オーナー?家賃支払い期限過ぎてますけどー?」
と外から聞こえてきてオーナーであり所長でもある探偵事務所の所長の野口瑠璃子は慌てて起きて家賃を払う。
「すみませんすみません💦遅れてしまいました💦」
野口瑠璃子「……はぁ、間に合った」
財布を握りしめたまま、床に座り込む瑠璃子。
そこへ階段をドタドタと駆け上がる足音。
ガチャッ
中島由貴「ちょっと瑠璃子!またギリギリって聞いたけど!?」
野口瑠璃子「……うん、まぁ……なんとか」
由貴は呆れながらも、机の上の書類の山を見る。
中島由貴「なんとか、じゃないでしょ。依頼も溜まってるし…ほらこれ、未処理」
野口瑠璃子「うっ……」
そこへ、静かにドアが開く。
上田麗奈「おはようございます。今日のスケジュールまとめておきました」
磯部花凜「コーヒーも淹れてありますよ〜。あ、あと苦情の電話3件来てます」
野口瑠璃子「苦情!?」
中島由貴「ほら来た」
上田麗奈「“調査が遅い”とのことです」
磯部花凜「あと“報告書が雑”とも…」
野口瑠璃子「ぐっ……耳が痛い……」
⸻
その時、階下から声が響く。
鷲見友美ジェナ「ねえー!上の人ー!お客さん来てるよー!」
一同「!?」
由貴が窓から下を覗く。
中島由貴「……ほんとだ。なんか…スーツの人」
瑠璃子は一瞬、表情を引き締める。
野口瑠璃子「……仕事、来たね」
⸻
数分後――
事務所のソファに座る依頼人の男。
依頼人「実は……ある“声”を探してほしいんです」
中島由貴「……声?」
上田麗奈「失礼ですが、録音などは?」
依頼人は首を振る。
依頼人「いいえ。ただ…一度だけ聞いたんです。忘れられない声で……」
磯部花凜「ロマンチックですね〜」
野口瑠璃子「……それで?」
依頼人「その声の主は、どうやら“怪盗”らしいんです」
一同「……!」
空気が一気に張り詰める。
中島由貴「怪盗……ってことは」
野口瑠璃子「私たちの専門分野、ってわけか」
⸻
その夜――
屋上。
風に吹かれながら、瑠璃子が呟く。
野口瑠璃子「“声の怪盗”……ね」
背後から由貴が近づく。
中島由貴「なんか嫌な予感する?」
野口瑠璃子「……うん」
一瞬の沈黙。
野口瑠璃子「でもさ、こういうの嫌いじゃない」
由貴は小さく笑う。
中島由貴「でしょ」
⸻
遠くのビルの上――
???「ふふっ……もう動き出してるんだ」
月明かりの中、誰かがイヤリングに触れる。
???「いいよ、探してみなよ。“声”を」
風に乗って、かすかな笑い声が消えていく。