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「王になったからには責任を持つ」
この言葉をいつも私は、心の中で言い聞かせていた。
あんな母親と父親にならないために…。
町の人には優しく。貧乏な人にはお金を。自分の元で働いてくれているメイドや騎士には感謝を。
私は、これをいつも忘れずにやっていた。そのうち、私は国民から尊敬される存在となっていた。その時は嬉しかったが…それが私の精神を崩壊していった。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
当時は嬉しかった。国民のみんなから必要とされてると思えたから。だけど…国民のためにできなかった事があったら、自分をいつも責めてしまう。頭を抱え、自分を責めていくうちに、私は精神的におかしくなっていった。昔のように、おだやかな私はいなかった…。
私は、精神的に追い詰められ、ついに国民への態度がどんどんキツくなってしまっていた。国民には冷たい態度。幼い子にも大人にも。
今となって私はこのことを後悔している。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私が変わってからというもの、国民のみんなはしだいに元気がなくなっていった。
そんな様子を見て私は何とも言えなかった。何をすべきかその時の私は思いつかなかったままだった…。