佐久間くんが転校してきてから、私へのいじめが少なくなった。というか、完全に無くなった。
どうしてだろう?何があったのか…
私のことをいじめていた人達は、私が登校すると朝必ず挨拶をするし、上靴も、机も綺麗になってる。
どうゆう事?そう思いながらも、聞くことは出来なかった。何故かって?そんなの簡単だよ。
元々自分をいじめていた人達が急に優しくなったら、
怖くない?自分から話しかけに行くなんて到底できるわけが無い。だから、不思議に思ってはいるものの、
聞くことが出来ないんだよ。
でも、いいの。なんてったって、今の私には佐久間くんがいるから。何があっても、佐久間くんだけは一緒にいてくれる。私がいじめられてる時も、
自分がいじめられるかもなんてこれっぽっちも考えずに唯一私に話しかけてきた人。
佐久間くんがいたから、私は諦めずに学校にいけた。
だから、いくらいじめられても私は学校に行くし、佐久間くんがいじめられた時は1番に気付こうって決めた。そんなことを考えていると、佐久間くんに呼ばれた。
🩷「◯◯ちゃん。今日って放課後暇?明日の小テスト勉強したくてさ。でも、俺授業中ずっと寝てるせいで全く分からなくて…良かったら教えてくれない?」
佐久間くんに放課後勉強を教える??
そんなの断るわけが無い。
◯「うん。いいよ。でも、私といて大丈夫?周りからなんか言われない?私いじめが無くなったといっても裏で何言われてるか分からないし…今度は佐久間くんがいじめられるかもしれないよ?」
なんて言うと、佐久間くんは少し笑って、
🩷「それで◯◯ちゃんへのいじめが無くなるなら俺は別にいいよ。」
なんて言ってくるから嬉しくて、でも、そんな言い方したら、勘違いしちゃうよ。
まぁ佐久間くんは色んな人にその時思ったことを伝えちゃう人だから、仕方ないか…なんて思ったけど、
その言葉を私以外の人にも言ってるのだとしたら、
嫌だななんて思ってしまう自分がいた。
◯「いいよ。じゃぁ放課後教室でいい?」
と聞くと佐久間くんは顔を輝かせて
🩷「まじで!いいの!よっしゃーーー!ok。放課後教室ね♡」
と言って、寝始めた。
本当に勉強するのだろうか?なんて思いながら
佐久間くんの寝顔を見ていたのは、まだ佐久間くんには内緒。
帰りの挨拶をした後、みんな一斉に帰宅を始める。
そんな中、私と佐久間くんは何も知らないかのようにゆっくりと帰りの支度を始める素振りをした。
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