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生理男子 pn×rd
r「…生理来てんだけど…ッッ!!」
早朝、トイレの中で1人呟く。
俺はいわゆる生理の来る男子。月に1回、1週間ほど生理が来る。
r「うわ~っ…最悪なんだけど!…」
r「はぁ~……」
腰が重い。そんなお腹痛くなる方じゃ無いんだけどやっぱりこの日は気分が落ちる。
r「…」テクテク
少し体を屈ませて、リビングへと歩く。
…今の時間は4:30分。
まだ外は暗くて、付けた電気に目が痛くなる。
youtubeを開いて、興味も無いチャンネルの 動画へと足を運ぶ。わいわいとした動画の雰囲気とは裏腹に、雨音が響くリビング。
r「…こんな時間に起きなきゃ良かった、」
r「はぁ〜…ッ!!…」
こんな時間に起きてしまった自分にいらいらする。そんな事でムカついてる自分にもいらいらする。
…辛い、彼と話したい、
r「……pn…、」
一人ぼっちの寂しさを紛らわせるために付けた 動画を、ぷつりと止める。
着ていたブランケットを剥ぎ、ふらふらとした足取りで彼のいる部屋へ行く。ドアノブへ手を伸ばす所で…ふと考える。
r(こんなくだらない事で、pnを起こすのは違うくないか?)
こんなくだらないような事で彼を起こして、こんな朝早くからわざわざ一緒に居てもらうなんて、あまりにも俺の我儘過ぎない?
r「…ッ、」
r「自分の機嫌ぐらい自分で取れるでしょ。俺」
そう、言い聞かせてリビングへと戻る。
…今の時間は5:20分。
r「ネサフするかぁ…」
彼が起きてくるまでの時間を精一杯埋める。
つまらない動画、動物の動画、知らない誰かのルーティン動画、…pn達の動画。
…今の時間は6:30分。
もう何時間もたったような気さえしてくる。
座るのがキツくなって来て、ごろりと横に寝そべってしまった。
r「…ッ、あ……!」
えっ、何してんの俺!?
生理の事を危うく忘れかけてた。
体制をぐいと戻すと、お腹あたりに不快感、そして痛みが走った。
r「…ッ、いって…」
r「はぁ〜ッ…、…」
急いでトイレへと駆け込む。
r「…ぅわッ…」
目も当てられない様な事になっていた。
お腹もどんどんと痛くなっていく。
r「あ〜ッ…もう…ッ…!!」
何やってるんだよ俺…
こんな事でイライラしている自分が嫌になる。こんな時どうしようもなく不安な自分にいらいらする。誰も来てくれない不安で、泣きそうになっている情けない自分にもいらいらする。もう嫌だ。
r「…ッ、ふッ、ぅ”…泣」
r(…何泣いてんのばか…ッ)
r「ぅ”ッ、ふ、ッ…うぅ”…泣」
いくら顔を擦っても止まらない。
pnと会いたい。pnと居たい。
r「…pnちゃん…泣」
彼を小さくてか細い声で呼ぶ。
がちゃりとドアが開いた、
p「………?」
p「あッ、rdごめんッ!!!!」
寝起き、なんだろうが寝起きとは思えないような声量に驚きと安心感を覚える。
目を擦って、俺を綺麗な黄色い目で見た彼。
はっと気が付いた様な表情で俺を見つめた。屈んで俺の背中をさすってくれる。
p「来ちゃったか,…!」
p「rd,大丈夫,俺が居るから.!」
p「おなかいたい?」
r「…ぃ、たい…ッグスッ」
p「俺、傍にいよっか?」
r「…うん、…ねぇ、pn,…」
r「あの、ほんと、ごめん…」
p「俺はだいじょーぶ!!rd,自分で着替えられる?ずっとここいたら冷えちゃうし!」
r「…グスッ,ぅん…ありがと…」
優しい彼の言葉に、更に涙が零れる。 服を着替えて、リビングの方へと向かった。
p「おかえり、お腹はどう?」
r「まだ、痛い…けど大丈夫,ありがと…」
はい、と普通のことのようにホットココアを渡してくれる。冷えきった手にじんわりとしみて、心地が良かった。
p「どうする?まだ結構時間あるけど…」
p「映画とか見る?」
r「…ううん、沢山話そ。」
p「………何それ可愛い。」
いきなりの言葉にどきりと顔が赤くなる。
いつものことでしょ と冗談で返す。
二人でソファに座って、二人でホットココアを飲んで、何時間か話をした。冷たい朝だったけれど、とても心地の良い朝だった。