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会社帰り。
彼に早く会いたくて帰路を急ぐ。
自分の出せるスピードの
限界で走っていると、
彼の背中を発見した。
『りょう君っ!』
嬉しさのあまり思わず声を漏らすが、
離れた場所にいる彼に、私の声は届かない。
彼の隣を見ると、
綺麗な女性が楽しそうに笑っていた。
『え?浮気?』
カッとなった私は、
くっつきすぎる2人の距離を広げようと、
思いっ切り2人の間に突っ込んだ。
テレビのコントのように
飛び上がって倒れるほど驚く2人を、
大袈裟すぎだと苦笑した。
『ねぇ。2人して何なの?
浮気の弁解くらいしなさいよ』
車から降りると、
寝転んだままピクリとも
動かない2人に文句を言った。
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彼氏が綺麗な女性と歩いているところを
発見した彼女は、2人の間に、
自分が乗っている車ごと突っ込んだ。
驚きのあまり飛び上がって倒れたのではなく
衝突した衝撃で吹っ飛んで倒れたのだ。
ピクリとも動かいところから察するに、
即死だろう。
彼氏が浮気ではなく、得意先の女性、
もしくは同僚と話しているだけだとしたら…
嫉妬というのは、
冷静判断が出来なくなるから
恐ろしいですよね。
お読みいただきありがとうございました。