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作者が考えつかなかったんで飛ばします( ᐛ )


『どうせあれだろ、こいつらだろ?敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新生、1年A組だろォ!!!』

「わ、わわわ…ひ、人がすごい……」

「めっちゃ持ち上げられてんなぁ…なんか緊張すんな、爆豪」

「しねぇよ。ただただ上がるだけだ」

「すげぇな…。優雨は……表情動かねぇからわかんねぇけど緊張してなさそうだな?」

「炭治郎達が見てるんです、かっこ悪い姿は見せられません。」

『まだ話題性では遅れを取っちゃいるがこっちも実力派揃いだ!ヒーロー科、1年B組!』

『続いて普通科、CDE組!サポート科、FGHも来たぞ!そして経営科、IGK!』

『雄英1年揃い踏みだ!!!』

「俺らって、引き立て役だよなぁ」

「だるいよねぇ」


生徒が入場し、中央に成立する。舞台上に18禁ヒーロー、ミッドナイトだ。男性陣に騒がれているが、「静かにしなさい!」との一言で全員黙った。続いて、選手宣誓と言われ舞台に上がったのは爆豪勝己だった。


「せんせー。_______俺が1位になる」

「「やると思ったーーーーーーーー!!!!」」

「何故品位を貶める様なことをするんだ!?」

「せめて跳ねがいのある踏み台になってくれ」

「火に油とは、正にこの事ですね……」


爆豪の自信過剰な台詞に大ブーイングが起こる。ただ、緑谷だけは自信過剰だとは感じなかったようだ。


「さぁて、それじゃあ早速始めましょう。」

「雄英って何でもさっそくだね…」

「毎年多くの者がディアドリンク!さて、運命の第1種目、今年……はこれ!」


第1種目は障害物競走。自由が売り文句の雄英は、コースを守れば何したって言いそうだ。生徒全員がスタートについたのを確認した後、ランプがつく。ミッドナイトの「スタート!!」と言う声で一斉に走り出す。


『さァて実況していくぜ!解説アユレディ?ミイラマン!』

『無理矢理に呼んだんだろうが』

『さっそくだがミイラマン、序盤の見所は!?』

『__今だよ。』


そう、入口が狭い為、スタート地点でもうでふるいに掛けられているのである。轟が氷を出し、足止めをする。だが、轟の個性を知っているA組は躱わしたようだ。先を行く轟の背中にもぎもぎを貼り付けようたした峰田は、ロボットの腕に顔面を殴られ吹き飛ばされてしまった。1年の前に立ち塞がるのは、入試用のロボインフェルノである。


『さあ!いきなり障害物だ!まずは手始め、第一関門!ロボインフェルノ!!』

「一般入試用の仮想ヴィランって奴か。せっかくならもっと凄いの用意して欲しいもんだな。__クソ親父が見てるんだから」


轟が氷らせたロボが崩れ落ち、下に居た何人かが下敷きになる。幸いか、下敷きになったのは硬化の個性を持った生徒だったので無事である。轟を爆豪達が追い掛け、緑谷はロボの破片を持って走り出す。


『1位轟!攻略と妨害も1位取り!!こいつぁシビィ!!!すげぇなぁ!もうなんつーか、あれだな!ズリィな!!!』

『合理的かつ戦略的行動だ』

『流石は推薦入学者!!』


一方緑谷、麗日は他者と協力して次々に第一関門を突破する。


『おいおい第一関門ちょろいってよ!んじゃ第二関門はどうさ!?落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!ザッフォーール!!』

「いつの間にこんなん作ったん!?」

「大袈裟な綱渡りね。」

「はぁっ…はぁっ…おそらく兄も見ているのだ、かっこ悪い姿は見せられん!!」

『カッコ悪ぃーーーー!!!!』


後方が突破していく中、先を走る轟と爆豪。会場は轟の話で持ち切りだ。


『最終関門!!一面地雷原!よく見れば地雷の場所は分かるようになってるから目と足酷使しろ!!』

『因みにィ競技用なので威力は大した事ねぇが、音と見た目は派手だから失禁必至だぜぇ!!!』

「よく見れば分かるし避けれるな。だが、ゆっくりしている訳には……っ!?」

『おっとどうした轟?急に固まったぞ!!』

『……!?おい、あれよく見ろ!』

『あ?どれだ?』

『轟の前だ』

『……はぁぁぁぁ!?げ、現在轟1位かと思ったら2位!!これはどうなってやがんだ!?』

「えっ!?轟くんが2位?どゆこと!?」

「爆豪が追い越したんじゃね?」

『おい待て待て観客共!!今確認して……はぁ!?げ、現在1位は………う、冩屋ぁぁぁぁぁぁぁ!!!??』

「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!??」」


そう、1位は轟ではなく優雨だ。それもずっと。それもそのはず、優雨は前世と現世共々柱だ。ヒーロー志望とは言え、毎日訓練と鬼との戦いで実戦や経験を積み上げている優雨にとってこんなのは幼子のお遊戯同然だ。これは優雨に言えることだけでは無い。他の柱や炭治郎達だってそうだ。少し話が脱線したが、予想外の展開に観客は大盛り。


「えっ?1位じゃ、ダメなんですか…?分かりました、今すぐ後ろへ戻りますね」

(これでも加減したつもりなのですが……。まぁ、私は鬼殺隊という立場を隠しているのであまり目立たない方がいいかもしれませんね。)

『いやそう言う訳じゃねぇ…って速ぇな、おい!』


周囲の反応を見た優雨は自分が間違っているのだと思い、最終関門前へと戻る。


「すみません、まだルールをよく分かってなくて。爆豪さん達について行きますね。」

「なんで戻ってきやがったんだてめぇ!!舐めてんのか!?」

「いえ、舐めておりません。そんな事より、後続の方が追いついてきてますよ?」

「なっ…チッ、俺にはこんなん関係ねぇ!!」


そう言って爆豪は爆破で空を飛び、地雷原を駆け抜ける。轟は後続に道作ってしまうと考えたが氷で進むことにした。因みに優雨は今度こそ速度を2人に合わせて走っている。そんな3人の攻防戦の後ろ側で緑谷は考えをめぐらせていた。どうしたらあの2人に追い付くのか、追い越せるのかと。考えたすえに緑谷はある1つの答えに辿り着いた。それは、地雷を掘り出して一つにまとめる事である。一つ一つの火力は大した事ないが、それが多数となると話は別だ。轟と爆豪は互いに蹴落としあいを、優雨は少し後ろで傍観をしていた。緑谷はその不意をつき、大量の地雷を踏み__飛んだ。


「なんだ!?」

「緑谷さんのことですから、何かするとは思ってましたが……流石にこれは予想してなかったですね」

(うまくいった……けど、失速する…!)

「ですが、落下した後は考えてあるのでしょうか?落下地点を計算するなど、こんな短時間でできるはずもないのですが」

(この高さからの着地を考えるとあの3人には絶対追い付かない…!それ、なら!!)

「緑谷さんの着地する先は……少し離れた方が良さそうですね」

(追いつき無理なら、抜かれちゃダメだ!!)

『おおっと緑谷間髪入れず後続妨害ー!!!轟、爆豪、冩屋はその後を急いで追いかけるぞ!人は共通の敵を見つけると争いを辞める!争いは無くならないがなァ!!』

『何言ってんだお前』

「本当に何言ってるんですか」

「てめぇさっきから余裕ぶってんじゃねぇぞ!本気出しやがれ!!!」

「本気で(手加減するのを)やっていますよ。爆豪さんこそ喋っている場合ではないのでは?」

「うるせぇ!!!!!」


ゴールまでの僅か数m。緑谷が先行し、その後を並んで追いかける轟達。プレゼントマイクの緑谷1位の宣言後、会場は大いに盛り上がった。その盛り上がりとは逆に、爆豪と轟は歯を食いしばり悔しそうな表情を見せた。その後次々と他の人がゴールし、次の種目に参加出来る人が決まった。休憩後、次の種目が発表された。第2種目は騎馬戦で、なんと1位のポイントは1000万。それを聞いた誰しもが緑谷の方を向き、目の色を変えて狙う。緑谷は他の人に声をかけるも、1位ゆえ狙われるので、避けられている模様。優雨はそんな様子を遠くから見て、話し掛けようと思ったのだが、他の人に「私と組んで!」「いや俺と!」と邪魔され話し掛けれず、結局優雨は違う組の人と組み、緑谷は麗日と発目、常闇と組んだ様だ。


(てっきり飯田さんと組むと思ったのですが…飯田さんは爆豪さん達と組む様ですね。それにしても、皆さんは本当に___)

「優雨さん、宜しくね!」

「頑張ってこーな!」

「作戦決めてこ〜」

「___眩しい、ですね。」

「ん?何か言った?」

「いいえ、何も。宜しくお願いしますね。」


キラキラ、ピカピカ。なんて事のない挨拶も、他愛もない会話も、安心して眠れる夜も、こうして笑顔でいられることも、彼女達鬼殺隊にとっては天高く照らす、太陽のように眩しく輝いて見えるのだ。それを見る度、自分もそうなりたいと羨む反面、自分達にはあそこは眩しすぎると思うのだから人生ままならないものだ。


(まぁ、こんなこと貴方達ひーろーは理解できないかもしれませんが。)

(鬼殺隊とひーろーは違うのですから。それが当たり前です。)

(そんな事、分かっていたのに。)

(何故こんなにも悲しいと思うの)


理解されないと言う苦しみは、優雨が思っていた以上に大きいものだった。



鬼殺隊とヒーローは分かり合えない

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