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結局、
俺は太宰に如何して欲しかったんだろう
今更こんな事を考えて
いつも彼奴の事ばかり思い出して
胸が苦しくなるのに
向こうは俺の事なんてサッパリ忘れてて
笑顔だったら
なんて、…考えたくない
酷い事を云ってしまったって
後悔してる。
友人が亡くなって傷付いてるって
判っていたのに、
トドメを刺すみたいに
傷口広げちまって
本当に如何かしてる。
太宰はきっと
もう俺に会いたくはないだろう
だって、
「もう相棒で居る意味はない」って
云われちまったからなあ..
そろそろ俺も前を向かなきゃ駄目なのかな
いつまでもジメジメと考えて
依存彼氏かよ俺は 笑…
記憶を消したい
彼奴の事ばっかで脳が可笑しい
胸もずっと苦しい
仕事も上手くいかない
ずっと役立たず
彼奴と居た時はまだ楽だったのに。
また、一人。
ここ数年、夜も眠れていねえ
寝れても
途中で息が出来なくなるから
夢なんて見ねぇ筈なのに
目を瞑ったら彼奴が目の前に居る気がして
何故か、涙が出る
俺はそんなんじゃなかったのに
いつの間にかこうなってた
多分太宰の性で可笑しくなった
太宰とまた何処かで会えるのを
期待して街を眺めていたのに
今はもう、
顔を見ると…否、想像しただけで
体調が可笑しくなる
こんなに思ってるのに
会いたくない
会ってしまったらきっと
…太宰は俺の存在なんて否定する
あんな酷い事云ったし、
あれ以来会ってねぇって事は
俺の顔見るのもきっと厭だろうから
そんなことをずっと考えていたら
朝になっていた
中也「…ッはあ」
中也「今日も、..寝れなかった」
中也「もう…何日寝てねぇんだろ、」
中也「2週間..か?否..其れ以上か..」
中也「…、ッ行きたく..ねぇ、」
鉛の様に身体が重くて
頭がぐるぐるして気持ち悪い
中也「..また彼奴の事ばっか、考えてた」
中也「ッも、..何でこんな上手くいかねぇの、?」
中也「もう…ッ無理だよ、」
中也「..俺を助けてよ、..太宰ッ」
中也「……、なんてな」
中也「……よしッ、..行くか」
重い身体を引きずりながら身支度をする
鏡で自分の顔を確認したら
迚も窶れていた
中也「酷え隈だな…笑」
中也「…情けねぇ顔」
中也「…いってくるか」
日の光が何時もより強い気がした
何故か今日は迚も暑く感じ
歩いてるだけで頭痛や吐き気に襲われ
途中、日陰で休んだりして
特区に時間は過ぎていたけど
其れでも俺はポートマフィアに向かった
中也「ッはあ、は..はあッ」
中也「…ッ」
これは本格的にやべえかもって
久々に感じた。額には大量の汗が滴る
そして俺はボスの居る階まで要約辿り着き
扉を開けた
中也「…ッ中原です、」
森「入りなさい」
中也「…はあ、ッ失礼..します」
入ると其処には後ろを向いたまま
何かをしているボスの姿を目にした
森「何をしていたのかね」
森「もう特区に任務時間は過ぎている」
森「別の人にやらせたからもう用はないよ」
森「さがりなさい」
森「……中也君?」
森「…大丈夫かい?」
中也「ッ..は、..はあっは..はッ」
俺は倒れる様に姿勢を崩し
地面に頭をつけた
中也「…ッ、すみ、ません」
中也「ちょっと..はあッは..体調が…っ」
森「……最近、否此処数年、寝れてないよね」
森「顔色も良くない」
森「仕事もミスばかりしていると報告がある」
森「何かあったなら話してごらん」
俺は体制をなんとか戻し
呼吸を整えた
中也「…ッはあ..はあっぁの」
中也「はッ、..ず、っと寝れなく、て」
中也「彼奴…ッの事考え..てて」
森「〝彼奴〟…」
森「太宰君の事かな?」
森「そう云えば太宰君、この前見かけたよ」
心臓の音が今迄より、確かに高く脈打った
森「探偵社の皆と一緒に居たよ」
森「声掛けようかなって思ったけど流石に嫌がるかなとか思ってねえ〜」
中也「探偵社..ッ?」
その瞬間激しい耳鳴りに襲われた
中也「⸺ッ」
咄嗟に耳を抑え
目を閉じ心を落ち着かせた
森「太宰君の事、」
森「何をそんなに考えてしまうのかね?」
中也「ッぅ、」
もう俺は耐えれなくなり
部屋を飛び出た
凄い目眩がする
走ってきたから動悸が激しい
俺はポートマフィアから
少し離れたビルの屋上に居る
俺の身体は倒れ込み完全に疲れきっていた
〝太宰はまだこの街に居た⸺〟
そして想像したくもなかった
仲間もできていた、なんて。
知らなければ良かった、
如何して俺は考えてんだよ..
中也「…こんなに、辛えのに。」
中也「莫迦だろ…ッ」
全然違うと思うし
彼奴と同じ思いでこんな事
しようと思ってる訳じゃねえーけど
判ってるけど
今なら太宰の云ってた事
判るかもしれない
死ねたらどんなけ楽なんだろう。って
【生きる意味】を考えてしまう時がある
彼奴もずっとこんな思いだったなら
俺は手前とあわす顔がねえよ。
また会って話がしたい
相棒じゃなくても良いから
少しでも良いから
また俺の事を考えてほしい
あの時、本当にごめんな。
これが一番思ってること
云える事ができたなら、
俺はきっと変われるのに。