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『サネカズラが咲く頃に─』





syu『…』



俺は、とても緊張している。



〜4年前〜



syu『ねぇっ!!それ俺のッ!!!』



rm『別にちょっとぐらいいいじゃんっ!!』



syu『うわ~んッ!!』



kz『はいはい、』



俺は、1年生の頃に家が近くて友達になった年上のkz裙と言う男の子とよく遊んだ。



rm『あ!!kz裙来たっ!!!』



syu『ほんとぉっ!?』



rm『ほらぁっ!!』



syu『やったぁっ!!!』



kz『こんにちはっ!』



2人『こんにちはっ!!!』



(カーンカーン



syu『あっ!! 5時だっ!!』



rmは俺の弟で、kz裙は俺とrmの世話をしに、毎日5時に来てくれていた。




〜4年生〜



syu『ねぇねぇ、何でkz裙ってそんなにイケメンなの?』



kz『俺イケメンに見える?笑』



syu『めっちゃ見えるよ!!』



kz『まぁ…足が速かったらモテるかもね~?笑』



syu『そうなのっ!?』



kz『秘密~!笑』



syu『えぇ~っ…?』



kz『ニコッ』



syu『ドキッ』



年上っていっても、3歳しか変わらないが…今でも、優しくてイケメンで、運動神経抜群のkz裙が好き。




でも、ある日…



syu『引っ越しちゃうのッ、??』



kz『うん…』



syu『なんでぇッ、…』



kz『ごめん、もっと…遊びたかったけど、親の仕事で引っ越さなくちゃいけなくなったんだ…』



syu『な、ならっ…!! 手紙書くッ!!!』



kz『…実はね、外国に引っ越すんだ、俺。』



syu『…ぇ、?』



俺は酷い顔をしていたと思う。



kz『だから、─』



syu『嫌だっ…ッ!!』/抱.



kz『…!!』



kz裙はびっくりして大きく目を見開いた。



syu『行かないでぇ…ッ、』



小さい声で、泣きながら俺はkz裙の服に顔を埋めた。



kz『…ッ、』/抱返.



kz『俺もっ…行きたくないよぉ、ッ…』/泣.



その時、初めてkz裙が泣いた。



いつも、笑顔で…でも、真剣なkz裙が泣いた。



syu『うぅ”ッ…何でッ…なんでぇッ…』



kz『俺もッ…嫌だよッ、本当は行きたくない…ッ、』



そのkz裙の声は少し尖っていた。



だけど、抱きしめてくれてる手は温かく…優しかった。





その夜、俺は酷く落ち込んだ。


だって、こんなに大好きな人が外国…遊びにもいけない場所に行っちゃうから。



syu(キュウッ、



胸が…強く、締め付けられる。



kz裙が引っ越す日は明日。



“過去に戻りたい。明日になりたくない。”



そんな思いだけが心に響く。


でも、時間は止まってくれない。






翌日、俺は…重い手足を動かした。



だって、kz裙に会える最後の日だから。



いつも遊んでいた公園に行くと、kz裙がいた。



syu『…』



俺は、ここで口を開いたらもうkz裙が行っちゃう気がして喋れなかった。



kz『あの、ね…』



気まずそうにkz裙が口を開く。



syu『…』



だが、俺は…ずっと下を向いて喋らないまま。



kz『また、10年後の今日に、戻ってくるよ。』



その言葉を聞いた瞬間、俺は、見えなかった暗闇から光が入って来て──希望が見えた気がした。



syu『ほんと、っ…?』



昨日、たくさん泣いたから俺は、あまり声が出なかった。



syu『絶対…戻ってきてくれるッ、?』



kz『約束っ!!!』



syu『…!!』



syu『うんっ!!』



kz裙は最後まで笑顔だった。



多分、俺を励まそうとしてくれたのだろう。



“そこまでさみしくないよ”と、



kz『ニコッ、』



だけど、kz裙の顔は…どこかとても、悲しそうな顔をしていた。




10年後が経った今日。



今は、元々ある持病のせいで…俺は病院に入院してる。



今は、落ち着いてる。


けど、心臓がバクバクしてる。



だって、kz裙に会える10年後が…明日だから。



俺は、とても楽しみにしている。



昔とは逆で、



“早く会いたい。早く明日になれ。”と。



医者からも外出許可は出た。



syu『…』/布団潜.



だから、明日に備えて早く寝ることにした。





翌日、俺は…ゆっくり、ゆっくり、公園に行った。



持病は…焦れば焦るほど、酷くなるから。




そして、リハビリ途中の足を引き摺りながら公園に向かう。



足は、昔怪我をしたせいで、歩けない状態。



医者からも車で行くと提案されたが、俺は拒否した。



kz裙に会えたら、この足でも歩けたって自慢するため。



車椅子よりも歩きの方が何倍もきつかった。



この調子だと5時までにはつかない。



syu『はぁッ、はぁッ…』/息切.



息が切れつつも、俺は諦めなかった。



少しでもkz裙と、居る時間を増やすために。



モブ『大丈夫ですか、?少し休憩しましょう。』



一緒に来てくれた看護師彡から声が掛かった。




syu『いえッ…』



ここで止まるわけにはッ…!!



モブ『……せめて水分補給でも、』



syu『…分かりました。』



syu(ゴキュゴキュ、



俺はすごい勢いで飲み、喉が潤い、また歩くのを再開した。



(カーンカーン



聞き覚えのある懐かしい音がした。



懐かしさを感じると同時に俺は、罪悪感を覚えた。



あの日の、5時に来るって約束を破ったから。



syu『ッ、…』



今にも泣きそうな顔をぐっと堪え、前に進む。



6時が過ぎた。


公園は目と鼻の先。



モブ『syu彡、着きましたよ。』



俺はすぐさまkz裙を探した。



20分も探した。



目の前がぼやけて、今すぐにでも消えてしまいそうなくらい必死に探した。



だが…居なかった。



俺は、もう…忘れられたんだと思った。



後ろを振り返った。その時だった。



??『はぁッ…はぁッ”…』



誰かの息切が聞こえて顔を上げる。



syu『…!!』



そこには、いつも見慣れた…白髪で、ピンクの瞳の、



??『遅刻してごめんねッ…』



大好きで落ち着く声の



kz『ニコッ』



とびっきり眩しい笑顔で話しかけてくれた───kz裙がいた。



kz『syu。』



syu『ぁ…ッ、ぁ”ぁッ…』/泣.



一瞬で目の前がぼやけた。



syu『ッ”、…!!!』/走.



何度でも転びそうになる足を上げて、無我夢中でkz裙の方へと走る。



それを笑う事なくkz裙は静かに待っててくれた。



syu『おかえりぃッ…!!!!』/抱.


syu『kz裙ッ”!!!』



kz『うん。ただいま。』



syu『うぅ”ッ、おれッ…来てくれないかとッ、思ったんだよッ…』



kz『ごめん。』



syu『でもッ…今来てくれてッ”…!!』



syu『めっちゃ嬉しいッ”、!!!』



kz『…!!』



kz(ぎゅっ/強抱.



syu『…!』



昔のあの暖かい手。



kz『俺は、もうちょっと…遅くなる予定だったんだ。』



落ち着く声。



syu『そうッ…なの、?』



kz『うん。でも、約束したから。』



syu『それって、ッ…』



あの時のッ…?



忘れたわけじゃなかったんだ…ッ、!!



kz『それと、この想いも伝えに来たよ。』



syu『…?』



kz『syu、10年前からずっと…好きでした。』



syu『ぇ…!?』



俺は理解が追いつかなかった。



まさか、好きな人から告白されるとは思ってもいなかったから。



kz『俺と、結婚を前提に付き合ってくれませんか、?』



syu『うそ、ッ…』



kz『嘘じゃないよ。』



syu『ッ…!!!』


真剣だ。



kz『返事は、?』



憧れだったkz裙の真似をして、俺は…とびっきりの笑顔で──



syu『喜んでっ!!!』ニコッ



返事をした。

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