テラーノベル
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亮平💚『うっ……ヤバっ飲み過ぎちゃった///』
案の定、具合悪そうにトイレの洗面台の鏡の前で睨めっこ中の亮平は俺を見るなりパッと花が咲いたような明るい笑顔になると〝あら心配して来てくれたの?〟と俺の手を取り 〝真っ直ぐ歩けな〜い連れてって?〟と言って下から俺の顔を覗き込むと可愛らしい顔を俺に向けた。
翔太💙『あざとっ…迎えに来なきゃ良かった一人で大丈夫だね』
亮平💚『翔太は一人じゃダメそっ?今にも泣き出しそうな顔してる』
俺って今どんな顔してるんだろう…
大好きな涼太と夢以外で初めてキス出来て嬉しい筈なのに心にポカンと穴が開いてたみたいに全く満たされてない…寧ろ虚しくって悲しい。
亮平💚『誰にも言わないから言ってご覧よ?』
翔太💙『好きな人からキスされたら普通嬉しいよね?心が満たされないのは何故だろう…本当は好きじゃないって事なのかな?』
亮平💚『バカね///拗らせすぎだろ?自分の気持ち伝えなきゃ。相手の気持ちもちゃんと聞かなきゃ。どうしてキスしたのか聞いてご覧よ。ココに〝好き〟が足りてない』
俺の胸の中心を人差し指でツンツンと突いてポッカリ開いた穴に〝好き〟が足りないと言った亮平は何故だかずっと俺をウットリと見つめている。
亮平💚『好きじゃない人からのキス教えてあげようか?』
えっ…
涼太と同じように優しく触れた唇は俺の上唇を喰むように吸い付くと〝翔太の唇柔らかい〟腕を掴んでいた亮平の手が背中に伸びて来て人差し指でツーッと背骨をなぞるように降りるとゾクリと身体が跳ねた。
亮平💚『ふふっ//そんな反応しちゃダメだよ?』
獲物を捕らえるような瞳でじっと見つめられ頰に添えられた指が後頭部を掴んで身体が密着すると股を割って亮平の足が入ってきた。〝ちょっちょっと//亮平〟そんなんじゃ食われちゃうよなんて言いながら再び唇が触れ合って緩く開いた唇の隙間をぬるっと侵入してきた舌に嫌悪感を感じた。
翔太💙『ヤダァ…///』
亮平💚『ねっ嫌でしょ?その人と違ったでしょ///』
翔太💙『キ…キスは嫌じゃなかったぞ』
亮平💚『何言ってんのよバカ////本気で食べちゃうぞ?』
涼太❤️『随分と楽しそうだね?僕は先に帰るね』
翔太💙『涼太!』
亮平💚『あらヤダどうしましょ…とにかく翔太は追いかけなさい』
翔太💙『今?追いかけて、好きって言うの今?』
〝今じゃないだろっ〟クスッと笑った亮平に背を向けると店を飛び出しタクシーに乗り込む涼太の腕を目一杯引っ張り歩道に大の大人が二人転がった。
涼太❤️『痛っ何?何泣いてんのオマエ』
嫌悪感を露わに〝オマエ〟と言った涼太に自然と流れ出た涙は勢いを増し止まらなくて、軽蔑の目を向けられ直視できない俺はただ地面に流れ落ちる涙を見ていた。
涼太❤️『別にオマエが幸せなら俺はそれで十分だよ…笑顔で明日も会えるならそれだけでいい。泣かないで笑ってよ?ごめんね二人の事知らなかったからびっくりして…お幸せに?これで合ってるかな?』
翔太💙『違う…違うんだよ……』
俺は恋愛に向いてない。いつだって恋の矢印は幼馴染を向いているのに好きを伝える方法もタイミングも分からない。
翔太💙『好き…大好き』
一人残された冷たいコンクリートに、俺の好きが沈んで消えた。
胸に宿る恋心には、伝えられなかった言葉のピースが埋められずに、隙間風が吹いて寒かった。
コメント
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めちゃめちゃ好きじゃん!!!! 良いなぁ。私にも幼馴染がほしい
短い1話でも恋愛拗らせてるし、どのペアでも邪魔に入る阿部ちゃん最高😆