翔太くんがいつも通りに軽快に話してくれるおかげか、ソファに並んで座ってゆったりとTVを見ていれば、緊張も少しほぐれてきた
途中、飽きてきたのか、急に翔太くんがこちらを向いた
「ね、蓮、雨宿りの、お礼させてよ」
「いや、そんなのいいですよ。洗い物もしてもらったし。…僕がしたくてしてるだけなんで」
「じゃあ、俺も勝手にお礼していい?」
「え?どういう…んっ!」
疑問を返した瞬間に、唇に柔らかい熱を感じる
視界にはキレイに伏せられた翔太くんの瞼が見えている
そっと熱が離れていき、イタズラな光を灯した瞳が見上げている
「俺、そこらへんの女の子より、よっぽど気持ち良くしてあげられるよ?」
「………っ!え、は?」
戸惑う俺をよそに膝の上に向かい合わせで翔太くんが座ってくる
首に腕を絡ませ、小首を傾げ、つぶらな瞳で顔を覗き込まれた
閉めさせたはずのパーカーのファスナーはいつの間にか開いている
大きくはだけているせいで、左肩は完全に見えていて、 白く光る曲線に目線が釘付けになる
いつの間にかTVの電源が切られてる
部屋は無音に包まれ、自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる
「蓮?」
「……は、い」
「キレイなお兄さんはきらい?」
「…い、や、そんなことは…」
「ふふ、むしろ、お前、俺のこと、好きだろ?」
「……え」
「会うたびにあんなに熱っぽい目で見られたら、ゾクゾクしちゃうよ、俺」
「………っ!」
「無自覚だった?ふふふ、かわい」
「い、や、、、あ、の、、」
可愛らしく笑う翔太くんは、それでも美しくて妖しくて
「ね、ほら、ちゅーして?」
滑らかな指先で頬をゆっくりと撫でながら、妖艶に微笑まれる
「っ!……っ、悪い大人ですね、翔太くんは」
「んふ」
こんなにも強力な誘惑に勝てるはずがなくて、ごくりとつばを飲み込み、震える唇を、弧を描く紅にゆっくりと重ねる
離れようとした刹那、舌で唇を舐められる
驚いて口が薄く開けば、熱い舌が入ってくる
誘い込まれるような舌の動きにまんまと乗せられて、キスを深くするのを止められない
「んぁ、ふ、ん、はぁ、あん」
漏れ出る声が甘すぎて、頭が、思考が、痺れる
もっと深くキスがしたくて、思わず腰に手を回すと、羽織っただけのパーカーの隙間から、しっとりとした素肌を直に触ってしまう
あっと思って手を引っ込めれば、唇を離した翔太くんが、また悪戯っぽく笑いかける
「ふふ、触ってもいいんだよ?」
そう言って俺の手を持つと、胸の下辺りに持ち上げ、掌全体がぴったりと触れるように誘導される
真っ白な肌は滑らかで手に吸い付いてくる
「………っ!でもっ………ん!」
抵抗しようと口を開けば柔らかい唇で塞がれる
「ほら、我慢しないで?」
僅かに微笑みを浮かべて上目遣いで見つめられれば、理性のタガが外れていく
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朝からけしからん!!!👏