テラーノベル
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次の日の昼休み。
屋上に陽翔は、来なかった。
教室でも話しかけてこなかったし、こっちも目を合わせられなかった。
また、その次の日も。
そのまた次の日も。
会話は、ゼロ。
だけど、俺は気づいていた。
陽翔は、ずっと俺を見てた。
話しかけない代わりに、見守るように。まるで、“待ってる”ように。
でも――俺は、怖くてまた逃げてしまった。
「自分のせいで、人が離れていく」
そんな過去の記憶が、頭を支配してた。
そして、陽翔は、完全に屋上に来なくなった。
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