どうもこんにちは主です。
前回投稿頻度のアンケートをとった結果、③が多かったので、基本的には交互に投稿ということになりました。
ただ、②も3票ほど集まっておりましたので、たまに連続で投稿することもありそうです。
では、そろそろ始めます。
⚠️注意事項⚠️
・結構日本さんが不憫
・ファンタジー世界ではあるが異世界転生系では無いです
・日本さんがモブに襲われそうになります。(地味にR‐18です。気を付けて)
・話の進みが単調
・この作品による、戦争賛美や特定の国、人への誹謗中傷などの意図は断じてありません。
上の注意事項は読みましたか?
では、どうぞ!
🇯🇵「ふぅ…」
どうも日本です。
私は今、初めての依頼をこなしております。
先刻、難しくなさそうな依頼を1つ受け、早速薬草を取れる野原へと赴いていた。
ぽかぽかと暖かい陽だまりの下、眠たくなるような鳥の鳴き声、こんなに優雅な平日はいつぶりだろうか!
依頼だと言うのに軽い足取りでどんどん薬草を刈っていく。
🇯🇵「思ったよりも草刈りは大変ですね…」
そうして、次の草へと手を伸ばす。
🇯🇵「ま、正確に言えば薬草なんですけど。」
🇯🇵「でも、こういう楽なのがいいんですよ!過度に身体は使いたくありませんし。」
🇯🇵「あ、てんとう虫…」
暫く同じような体勢で草刈りしていたからか、身体が硬い。凝りを解すべく、軽く伸びをする。
🇯🇵「んー…(伸び)ま、こんなもんですかね。」
そういえば、と、地面に置いてある袋いっぱいの薬草を見やる。
🇯🇵「そういえば回復薬は売れると言っていましたね…」
🇯🇵「また今度試してみましょうか…」
そんな事を呟きながら、また新たな挑戦に胸を膨らませる。
そんな浮ついた気持ちのまま袋を持ち上げ、街へと歩を進めるのであった。
🇯🇵「ふんふ〜ん♪」
🇯🇵(こういうのですよ!こういうの!)
🇯🇵(あんな…クソ会社に骨を埋めるなんて馬鹿なことはもうしません!)
前職の愚痴を頭の中で展開しながら、街の人通りが少ない路地にでる。
🇯🇵「えーと、ギルドは…こっちですよね。」
他よりも比較的広いこの街は、会社から解雇され逃げた1ヶ月の今でも、地理を覚えきれていない。
だから、目的地に着くためにはうろ覚えの頭からなんとか道順を捻り出すしかないのだ。
🇯🇵(…また今度街探索の次いででマップでも作りましょうか…)
自分の記憶力の悪さに辟易しつつ、解決案を考える。
男A「あっ、すみません!!」
🇯🇵「ひゃい!」
まさか声を掛けられるとは思わず、完全に意識を考え事に向けていたのもあり、素っ頓狂な声を出してしまう。
🇯🇵「あ…その、どうされましたか?」
男A「びっくりさせてしまいすみません!その、仲間が負傷してしまって…」
男A「助けて頂けないでしょうか?」
🇯🇵(な、なぜ私なのでしょう…)
🇯🇵(私ではなく適任はもっといるのでは?)
急に声をかけられたと思ったら、要件は仲間の負傷だと言う。いくら元同僚から「お人好し」、「世間知らず」と呼ばれた日本でも、流石に訝しんだ。
男A「その、薬草を持っていたので…ヒール系の魔法使いか、薬屋だと思いましたので…」
目の前の男は、日本の怪訝な視線に気づいたのか、はたまた偶然なのか、なぜ声をかけたのかの理由を説明する。
🇯🇵(なんだ、そういう事でしたか…)
🇯🇵(面倒事にはあまり首を突っ込みたくありませんが…)
🇯🇵(ここで助けなければ、この人の勇気を踏みにじるようで嫌ですし…)
🇯🇵(何より夢見が悪いです。)
ここでやっと考えをまとめた日本は、答えを口にしようと口を弛めた。
🇯🇵「分かりました。案内をよろしくお願いします!」
最初の切羽詰まった表情から、緊急事態なのは分かったため、少し急かすように言う。
そのため、一瞬男が薄ら笑ったのを見逃してしまった。
男A「…ありがとうございます。では、着いてきてください。」
🇯🇵「はい!」
暫く歩き、街から少し外れた路地裏へと入る。
🇯🇵(……おかしいですね…歩いてから10分は経っていますが…)
声をかけられ、着いて行ってから十数分経っていることに気づく。
もし仲間が怪我しているのであれば、もっと近くに居る人に声をかけるはずだ。
🇯🇵「あの…この先にお仲間さんはいるのでしょうか?」
男A「……そうだな。」
🇯🇵(ん?……口調が…変わった?)
目の前にいる男は、急に足を止め、日本の質問に対して肯定の意を示す。
だが、近くには人の子1人もいない。
もう一度問いただした方がいいだろうか…
そう思ったのもつかの間。
男A「ガッ(日本の腕を掴む)ここでいい」
🇯🇵「っ!?」
男A「まさか本当に怪我人がいるとでも思ってたのか?w」
男A「普通途中で気づくだろw」
男A「だから…わざとついてきたんだろ?」
目の前の男は訳が分からない言葉を並べる。
🇯🇵「わざと…?そんなことは…」
🇯🇵「というか、んっ、離してくださいっ…!」
なんとか掴まれた腕を解こうと試みる。
だが、10年間磨かれ続けてきた体力不足がここで解決するわけもなく__
男A「はは、力弱いなw」
それどころかその元凶にも馬鹿にされる始末。
思わずわなわなと震えてしまう。
男A「大丈夫だぞ、ハジメテみたいだから優しくしてやる。(日本のズボンに手をかける)」
そんな日本の心情など知る由もない男は、元の目的のために手を動かす。
🇯🇵「なっ!?なにを……っ///!?」
今まで抵抗という抵抗ができずにいた日本も予想外の行動に、全身の力を振り絞って暴れるが、男はビクともせず、手を止める様子もない。
男A「ん?お前男か。」
🇯🇵「本当にやめてください!!!(泣)」
なお止まらない男に、何をされるかわからない恐怖を覚え、思わず泣いてしまう。
だが、そんな状況になってもどうもならないことは目に見えていた。
🇯🇵(本当にどうしましょう…マジでやばいです…)
🇯🇵(かと言って、ここは人通りがない路地裏…叫んだところで…)
男A「ま、別にいいか。お前可愛いしなw」
勝手に話を進めていく男に、もう駄目だと思ったとき、
??「Hey!!そこのお前!」
突如、この場に合っていない元気な声が耳に入る。
男A「あ”?」
男がその声に反応し、首を向けた…そう思った瞬間、
という様な爆音とともに、男が吹っ飛んで行った。
🇯🇵(え?……えぇ?)
🇯🇵(そ、そうだ、あの男性は…?)
意味不明な状況に思考が停止していたが、ハッとして男の現状を把握するべく、吹っ飛んで行った方向へと首を向ける。
男A「……(きゅ~…)」
🇯🇵(…見事に吹っ飛びましたね…)
さっきまで自分の置かれていた状況を忘れ、その吹っ飛び具合に感心までしてしまう。
いや本当にすごいのだ。一番奥の建物まで行っているから…ざっと10mくらいだろうか。
??「Hahahaha!!流石俺だなっ!」
そんな豪快な笑い声を発している…自分を助けた人物に顔を向ける。
??「あ、Hey!そこの君、大丈夫だったか?」
そう言いながら、手を差し伸べてくれていた。
🇯🇵「あ、…だ、大丈夫です。」
その手を掴むことはなく、返事だけを返す。
安心して力が抜けたからか、上手く立てそうになかったからだ。
だから、当然上目遣いの様な状況になってしまう。
??「Wow…//…その、君は先に服を着た方がよさそうだな…」
🇯🇵「え…?…あっ!!///」
男の言葉に反応して、反射的に自分の衣服を確認する。
すると、ズボンはあの男に下され、下着が見えそうな状態だということに気づく。
さらに言うと、些細な力でも抵抗したためか、少しだけ上もはだけていた。
🇯🇵「す、すみません!!!////」
急いではだけている部分を手で隠す。
🇯🇵(私、なんて格好で話してるんですかっ…//恥ずかしいです…死にたい…////)
??「…いや、大丈夫だ…。俺は後ろを向いておくから、早く着てくれ。」
そう言って、言葉の通り後ろを向いて腰に手を当てる男。
🇯🇵(ん?何故ここにとどまろうとしているのでしょうか…)
ふとした疑問に、脳は過剰に反応して急いで答えを導きだす。
🇯🇵(……あっ、そういえばお礼をしてませんでした…!)
🇯🇵(そういうことですか!私はなんて失礼なことを考えてたんでしょう…)
なんとかそれらしい答えを探して考えをまとめる。
そうこうしている間に着替え終わったため、未だに後ろを向いている男に声をかける。
🇯🇵「あの…」
??「おっ!着替え終わったか!」
そう言いながら勢いよく振り返る。
もし着替え終わっていなかったらどうしていたのだろう。
🇯🇵「はい…その、先ほどは失礼な行動をしてしまい…申し訳ありません。助けて頂き、ありがとうございます…。」
言い終わり、深くお辞儀をする。
こういう時、初めに謝罪が来るのは、まだ社畜の癖が抜けきっていないからだろう。
??「Haha!全然気にしなくていいぞ!」
🇯🇵「いえ。何かお礼させて頂きたいです。」
??「おお!いいのか!?」
🇯🇵「はい。まあ…私にできる範囲であれば…」
??「じゃあお願いしたい!!」
🇯🇵「はい!なんですか?」
🇯🇵「……は?」
あれから数日後__
ギルド近くにあるカフェの一角にいた。
??「でっ、考えてくれたか?」
この目の前の男はあの日助けてくれた恩人である。
今となっては、初対面で自分のパーティーに誘ってくる変人というイメージしかないが。
因みにあの日、いつの日かあのギルドの店主が言っていたアメリカだと自身から教えてもらった。
🇯🇵「考えるも何も…嫌です。」
🇺🇸「えっ!何でだ!?」
🇯🇵「何でも何も…元々ここで細々と暮らすことが目標ですので…」
🇯🇵「そもそも、なぜ私なのです?」
ずっと気になっていたことを口にする。
そう、あの日から今日までずっと気になっていた。
アメリカ率いるパーティーは強者ばかりだと有名だ。
そこに、自分で言ってて悲しいが、ナンパにも勝てない自分がスカウトされる理由が分からない。
🇺🇸「それは勿論、俺がお前を気に入ったからだな!」
🇯🇵「気に入るって…」
そんな理由で勝手に入れて良いものなのだろうか…と、半ば呆れてため息が出そうになる。
🇺🇸「それに、お前は隠してるみたいだが、国の化身なのバレバレだぞ?(こそっ)」
🇯🇵(…まじですか)
🇺🇸(マジだ。)
🇯🇵「取り合えず…それは引き受けられませんので、他をあたっていただけると…」
🇺🇸「…お礼、何でもするんじゃなかったのかぁ?」
🇯🇵「!?」
今までで聞いたことがないような、意地の悪い…いや、それでいてこの状況を愉しんでいるような声に驚いて、下を向いていた顔も、反射的に跳ね上がる。
🇯🇵「……その、お礼に関しましては…すみません。伝え方が悪かったです。」
🇯🇵「ので…ご飯がお礼では駄目でしょうか…」
🇺🇸「…駄目だな!」
🇯🇵「え”っ…」
🇺🇸「知ってるか?俺、結構強情なんだぜ?」
🇺🇸「だから…早めに折れといた方がいいぞ?」
🇺🇸「それに、伝え方が悪かったって思うならそれに対してもお詫び、必要なんじゃないかw?」
🇯🇵「んなっ…」
確かに、この男の主張は正しいのかも知れない。
だが!こちらにも譲れないものがあるのだ!
🇯🇵「で、ですが!!!」
~数分後~
🇯🇵(チーン)
🇯🇵(み、見事に論破されました…)
🇺🇸「思ったよりもお前も強情なんだな。」
🇯🇵「…どうしても譲れないものがありますから。」
少し不貞腐れ、顔をテーブルにつけてうつぶせの状態になる。
30以上のおじさんが不貞腐れるなんてみっともない気がしてならないが。
🇺🇸「…そうだな」
🇯🇵「なんですか?(顔を上げる)」
この状況を見かねたのか、それとも論破されても尚yesと言わない日本に痺れを切らしたのか、代替え案を話そうとしているため、顔を上げて話を聞く体制をとる。
🇺🇸「お前は基本的に討伐系の依頼はしたくない。そうだろ?」
🇯🇵「まあ…そうですね。」
🇺🇸「じゃあ、俺のパーティーについて話すぞ!!」
🇯🇵「…?」
いい案を出すのかとワクワクしていたが、予想外の言葉に思考がフリーズする。
🇺🇸「そもそも、俺のパーティーは大体が自由行動なんだよ。」
そんな日本の心情を知ってか知らぬか、説明を始めるアメリカ。
まるで高校の学校説明会を受けているような気分だ。
🇺🇸「でっ、偶にデカい依頼がはいるから、それをやるだけって感じなんだ!」
🇯🇵「…つまり、そういう依頼もそこまで出なければ、私の要望も満たしていることになる…ということですか。」
🇺🇸「yes!ま、多少は出てもらうことになるかもしれんがな。」
(…まあ、それならいいかな…元々私のミスなんですし…)
結局のところ、悪いのは自分なのだ。
そう思い、お願いへの答えを示す。
🇯🇵「…分かりました。入らせていただきます。」
🇺🇸「おお!本当か!」
自分の最終的な判断にアメリカは喜色を表す。
だが、後になって約束を破られては困る。
🇯🇵「ただ!ちゃんと約束は守って下さいね!」
ここで約束をきちんと取り付けておかなければ、痛い目に合うのは自分だという事は嫌なほど学習済みだ。
🇺🇸「ああ!勿論だ!」
曇りなき眼で肯定の意を示されては、もう疑うことは無いだろうと思う。
ここでやっと一安心できたことにため息が出そうになる。
🇺🇸「じゃ、早速これを書いてくれ!」
そういい、どこから取り出したのかも分からないような分厚い紙の束を机の上に置いた。
🇯🇵「え…?そ、それは…」
思わずドン引いた様な声で聞き返してしまったが、別に私は悪くないはずだ。
その紙の分厚さが悪いのだ。常人なら、同じような反応をするだろう。
🇺🇸「これか?これはな、誓約書だ!」
🇯🇵「せい…やくしょ?」
🇺🇸「ああ、誓約書って言ってもあれだぞ!どうでもいい内容がダラダラと書かれてるだけだからあんま気にしなくていい!」
🇯🇵「…」
別にそうじゃない。嫌、それも聞いておきたかったが、そういう意味で聞き返した訳じゃない。という事だ。
なぜパーティーに入るのに誓約書がいるのか。それが聞きたいのだ。
🇺🇸「じゃっ、ここに名前諸々とか書いて、署名してくれ!」
そう言いながらにこやかな顔でペンを突き出すアメリカ。
それに対して私は____
🇯🇵「や、やっぱりやめます!!!!」
🇺🇸「え、」
🇯🇵「お、お金ここに置いておきますから!お釣りは貰ってください!」
🇯🇵「じゃ、さ、…さよなら!!!(ピューン(逃走))」
そう捲し立てる様に言い放ち、全力で逃げる。
🇯🇵(誓約書なんてトラウマですよ!!そんなの書くなんて聞いてませんしっ!!)
🇯🇵(今回で見逃して欲しいです…申し訳ないですけど…)
🇯🇵(そもそも、断るつもりだったんですし!最終的にはいい結果…なんですかね…)
🇺🇸「…まさか、断られるなんてな。」
そう呟きながら、机に置いてあるお金に触れる。
🇺🇸「Haha…」
彼は忘れているだろう…アメリカが、とても強情で、狡猾だということを。
この状況にも楽しみを見出したアメリカは、これからどうしようかと、密かにニヤつくのだった。
はい!ここで一旦終わりです!
今回はアメリカさんが出てきてくれましたね!
本当はパーティーに誘った辺りに終わろうと思ってたんですが、この方がキリがよさそうだったので伸ばしました。
因みに、途中までお前呼びだったのに急に名前を呼んだのは、後にわかると思います!(後に全部丸投げ)
これから、アメリカさんには思いっきり勧誘して(攻めて)もらいたいと思います。
楽しみですね!
そういえば、今回は違った書き方にしました。元々別アプリで投稿してた時はこういう書き方だったので。
もし前の書き方の方がよい場合は、教えて頂けると嬉しいです。
後、前回思ったよりもアンケートに答えて頂いて、思わずニヤニヤしてしまいました。
それと、気づいたら1000いいねもついていて…皆さん指無事ですか!?
本当にWで励みになるので、良ければ今回もいいねとコメントおねがいします…
さて!そろそろ終わろうと思います。
それでは!
~今日の裏話~
今回、パソコンで書いてたんですけど、書いてる途中に何回もデータが消えてガチ萎えしてました。何度発狂したか分かりません。
スクロールお疲れ様でした!
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ぷらすちっく様続き楽しみにしております たら〜(鼻血)あと私の口角知りませんか??