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星の英雄 ゲズとリオン

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星の英雄 ゲズとリオン

75 - 第71話 「光と闇の王」

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2025年05月30日

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第71話「光と闇の王」
神と悪魔の軍勢が激突する中、天空の神殿奥深く――

ただ静かに、異様な気配が降り立った。


「……久しいな、アダム」


その声は、空間ごと震わせるような闇の圧。

姿を現したのは、漆黒の王冠を戴いた“闇の王”サタンだった。


黄金の光を湛える大広間の中央に、静かに立つ男。

白銀の髪、穏やかなまなざし。

神々の頂点、最高神アダムは、来訪者を迎え入れた。


「……ようやく姿を見せたか、サタン。

和解のために来た、とは言わないだろうな」


サタンは笑う。


「当然だ。交わす言葉など、とうに捨ててきた。

この宇宙は、“混沌”によって再編されるべきだ。

お前の“秩序”と“光”は、もう不要だ」


アダムは静かに手を組む。


「この宇宙は、まだ未完成だ。

自由を望んだルシフェルのように、進化を信じる者もいる。

だが、お前はそれすら奪うのか?」


「違うな、アダム。俺は“決定”を下す王。

意思すら必要ない。支配の下、すべてが安定するのだ」


そして、サタンは懐から漆黒の宝玉を取り出す。

その中には、深淵すら閉じ込められたような虚無の闇が渦巻いていた。


「これは……!」


「“闇の宝玉”。全ての混沌を凝縮した、封印と吸収の神具。

そして今、貴様を――取り込む」


サタンが地を踏みしめる。

瞬間、大地がねじれ、空間が闇色に染まった。


アダムは咄嗟に神杖を掲げ、神域の光で応じる。


「させはせん!」


激突する光と闇――

だが、サタンの力は予想を超えていた。

先ほどまでの悪魔たちの力とは、まるで異質。

空間ごと飲み込む闇の奔流が、アダムを覆っていく。


「――封印せよ、《闇の宝玉》」


アダムの周囲に無数の魔陣が浮かび、

彼の身体が動きを封じられたかのように硬直する。


「……っ、まだ終わっていない!」


アダムは神力の極光を放つも、サタンはそれをすべて呑み込むように笑う。


「光も、秩序も、希望も――

全て俺が“支配”する!」


そして――アダムの姿は、闇の宝玉に吸収された。


神の王、封印――


世界が一瞬、息を止めたかのようだった。


サタンの身体に、黄金の光と漆黒の闇が混ざり合う。

その姿は、王を超え、**“光と闇の最強の存在”**へと変貌していく。


サタン「これが“完全なる王”の姿だ……」


彼の目に、もはや恐れも迷いもなかった。

ただ“支配”への確信だけが、そこにあった。


――神なき今、誰がこの暴走を止められるのか?


次回、第72話

「希望なき支配」


全宇宙の運命が、大きく揺らぎ始める――


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