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もうすぐバレンタインですね!!!!!!!!
五感消失パロ‼️
『 感覚溶けゆく、冬の愛 』
br×shk(左右なし)です!!!
shk side .
_今の世の中は、バレンタインだチョコレートだと騒がれていて、少し鬱陶しいとまで感じるような季節。
時折 俗に言う”肌寒い風”とやらが吹き抜け、知らぬ間に自分の指先を 紅色へと染めていった。
…ふと、隣を歩くbrを見る。
防寒具で言うと淡い緑のニット帽しか身につけておらず、るんるんと歩くその姿に 周りの騒がしさよりも、驚きが勝ってしまう。
shk「( brも寒い日にニット帽ひとつでいられるんだな… )」
俺の首には赤色のマフラーが巻かれている。brが「風邪引いちゃうから!」と、俺にくれたものだ。
暖かい。
…そう、思いたいのに。
俺は、生まれつき 体の感覚がほとんど無く、熱い、寒い、痛いなどの感覚が感じられないのだ。
感じられていないだけで、症状には出る。
痛いと感じなくても血は出るし、熱いと感じなくても火傷を負う。
そうすると、不思議と怪我なんて怖くなくなっていく。隣のbrは、そんな俺を守ってくれている。
幸い、味覚や嗅覚は生きており、brの作った料理は「美味しい」と感じられる。それだけが救い。
だから、こんな日にも暖かい…どころか、寒いとも感じられていない。
『 こんな体じゃなければ… 』
そう、何度思ったことか。
時は過ぎて、2月13日。
明日が何の日か考えれば、勘のいい奴も、悪い奴も気付いていることだろう。
shk「( 今日は、バレンタインデー前日… )」
今日準備をして、brに何か渡したい。
だって、恋人だし。それに、大好きだし。
でも。…俺が悩んだり躊躇ったりするのも当然だ。
だって、brは、味覚が感じられないから。
食べたものの味がわからない。俺と同じように、生まれつきらしい。それなのに 料理が得意なのは不思議なものだ。
そういえば、…brは前に一度、こんなことを言っていた。
『br「 _料理なんて、分量ちゃんと同じにして レシピ通りやればいいだけだよ〜( 笑 」』
『br「 …ああそれと!気持ちが大切なの!気持ちがこもってれば、相手に美味しく食べてもらえるからね!_ 」』
shk「 …気持ち… 」
そう、なのだろうか。
あのbrの発言を、信じてみてもいいのだろうか。
バレンタインのプレゼントなんて いくらでもある。食べ物じゃなくたって、渡せるものは そこらに山ほど溢れているはずなのに。
何故だか 料理で、お菓子で渡さないと、brに対する俺の気持ちが伝わらない気がする。
shk「( 材料買った、あと…お菓子作り用の道具もばっちり、! )」
あとは、作って渡すだけ。
今日はbrは仕事で、きっと今の時間帯は家にいないことだろう。
…喜んでくれるかな。味が感じなくてもいい。食べてくれたら、俺の自己満足も悪くなかったと思えるはず。
マフラーをつけて、家路を歩いていた。
shk「 ___…ぇ、( 驚 」
br「 ーーーーー!( 笑 」
女「 ーー?!ーーー、( 笑 」
遠くに見える、二つの影。
一つは女性で、コートを身に纏った 素敵な人。
もう一つは…
shk「 …br…っ、? 」
続きます!!