バッシャーン
生徒「あははwww」
生徒「ようw負け犬さんwww」
いつも地面を見てまともに話をしない、 話そうとしない
ただ下を見ていると クラスメイトにグッと顔を捕まれ前を見せられる
生徒「お前さぁ、いい加減喋れよ!」
目を隠した髪が濡れて、クラスメイトと目が合ってしまう
周りを見るとこっちを見てコソコソと話すクラスメイトが沢山いた
何故、この状況になって誰も注意をしないのだろう
日常と化してしまったこの雰囲気に呆れる
ずっと顎を掴まれていたクラスメイトの手をパシッと叩き、教室を出て更衣室に向かい、予備の体育着を取り出し着替える
体育着は袋に入っていて、予備は2着ある
教科書も筆箱も全て袋に包んでいる
朝恒例の水かけを回避する為に
Nk「…はぁ、、しょうもない」
リュックを背負い、教室へ向かう
ガラガラと音を立て自分の机に荷物を置く
袋に入れた教科書を取り出し筆箱を机に置く
全てがだし終わり雑巾を1枚取る
机に書かれた文字をひたすら擦る
生徒「クスクスw」
後ろの方で嘲笑う声が聞こえる
その声さえ無視し、ある程度消えると雑巾を戻した
朝は毎日のようにこれがある
まったくもってアホらしい
窓をほんの10cmほど開け、風に当たる
青く澄み渡る空をただ無心で見る
下のロータリーを見れば遅刻ギリギリで走る生徒や、挨拶をする生徒会、落ち葉掃きをする先生が見える
ふと、今日見た夢を思い出す
周りにたくさんの友達がいて、朝にあんなことなんてされなくて、毎日毎日笑って過ごす自分の夢
それを思い出し我ながら哀れだと実に思う
どっかの漫画やアニメじゃないし、ヒーローみたいな人なんて現れるわけが無い
僕に救いの手を伸ばしてくれる人なんているわけないんだから
僕は自分に呆れ、顔を伏せ眠りについた
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