テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
一人でないことは心強いと、素直に感じた。
しかし……翌日には叔父が一億円寄付したという記事は、あちこちで見られるようになった。
さらに、その翌日には……叔父がインタビューを受けている短い動画が流れた。
【……法人ではなく、私個人の私的な寄付です。多くの若者たちの未来へ貢献できれば嬉しい限りです】
――どの口が言うんだか
そして私は、腹立たしさ、やるせなさ、公になることへの葛藤、財団への不信感を抱え、食べては気分が悪くなることを繰り返していた。
コンコンコン……
「はぁ……ぃ」
力なくソファーから立ち上がり、スイートルームのドアの内側でもう一度
「はい」
と応える。
「俺、開けて」
早川さんの声だ。
さっき電話があったけれど、適当な返事しか出来なかったな。
「仕事じゃないの?」
「水曜日は休みだ。入っていいか?」
「どうぞ」
私はソファーに戻り、彼はオットマンに腰かける。
「食った?」
「ヨーグルトは一個食べた」
「嘔吐は?」
「今日はまだない」
「雑炊、作ってもらうか…」
と、彼が立ち上がったので
「誰に⁉」
私は少し驚いて尋ねる。
「ルームサービスで頼めるんじゃないか?」
「メニューにあったかなぁ?」
「無くても、長期滞在客に出来るだけの対応はするだろ。この前の日本料理店、京都が本店で湯豆腐もうまいらしい。湯豆腐か雑炊、どっちがいい?」
「……湯豆腐にする」
「わかった」
早川さんは日本料理店へ電話して、湯豆腐定食を部屋まで、とお願いした。
定食なんて食べられないと思ったけれど、彼が食べるらしい。
「さて、っと……しんどいところ悪いが、作戦を立てて動かないと終わらないだろ。考えていることを、まずは吐き出してくれ。そこから菊の意に沿う形を考えよう」
コメント
3件
そんな嘘!!人として恥ずかしくのー💢 負けないで菊ちゃん😣 希輔さんと湯豆腐食べて反撃だよ〰️
ほんと!どの口が言うんだかよね😤 菊ちゃんをこんなに精神的に追い込んで…😖 このままじゃ心身ともに疲れ果てて衰弱しちゃう…😞 希輔サンが来てくれたし、しんどいけど作戦立てないとアヤツらの思う壺だもんね。 湯豆腐完食できるといいなぁ。単品じゃなくて定食にして一緒に分けて食べようって、別注文しない希輔サン♡なんか、俺は菊と共にいる。って言ってるみたいでいいな🥰

心強いね😊 菊ちゃん、まずはちゃんと食べて、体力付けて、作戦立てて反撃開始だよ👍 インタビューまでした事を後悔させてやろう😤