テラーノベル
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入学式の次の日。
今日から通常授業が始まる。
一時間目は学活だ。
内容は────
「よし、お前ら。今から進路希望をこの用紙に書いてもらうぞ!」
『えー!!』
「えー!じゃない。ちゃんと考えて書けよー」
進路…か…。
俺は昔から医者になりたかった。
俺の母親は俺が小学六年生のときに病気で死んだ。
母の病気は進行していくもので、徐々に身体を蝕んでいった。
医者からは治療のしようがない。
もってあと数ヶ月だと言われた。
俺はそれを聞いた時、生きた心地がしなかった。
何でだよ、どうしてだ。
医者は治すためにいるんじゃないの…?
そんな疑問と怒りだけが生まれていく。
そこからはあっという間だった。
俺がいつものように母に今日あった出来事を話していると突然手を握ってきて、言った。
「四季…。貴方は完璧になるの…そうすれば…きっと人生、勝ち組になれる…。お父様の言う通りに…生きなさい…」
それが母の最後の言葉だった。
それから俺は、父の言う通りに生きてきた。
県で一番偏差値の高い羅刹高校を選んだり、テストでは常に学校トップ。
通知表はオール5。
徒競走では常に一位。
色んな習い事をしていたが、そこでも常に俺が一番。
一ノ瀬という看板に泥を塗るなと言う命令に従って、全て”完璧”にこなしてきた。
辛いこともあった。
もう全て投げ出したい時だってあった。
でもそんな大変だったことも、医者になるためだったら我慢できた。
医者になりたい。
ただ誰かが徐々に死んでいくのなんか見たくない。
あの時の俺みたいな思いは誰にもさせたくない。
無力は嫌だ。
だから俺は────
「ねぇねぇ、四季君」
隣の席の速人が話しかけてきた。
「えっあ、どうした?」
「ずっと気になってたんだけどさ…四季君ってあの一ノ瀬グループの一ノ瀬?」
「あぁ…そうだぜ」
「あぁ、やっぱりそうだったんだ!」
「え、そうなんだ!」
「えーすごっ!」
速人を合図に周りの人達も次々に会話に入ってくる。
「じゃあ、めっちゃ金持ちなんだ!」
「あぁ、まぁそれなりに?」
「すっげー!」
「そんなすげー奴が俺達と同じクラスとか前世で国でも救ったんじゃね、俺ら!」
「あはは笑、確かに!」
「大袈裟すぎだろ笑」
「あ、ていうことは四季は会社継ぐってこと?」
「確かに、大学とか行くの?」
「ん〜、会社は継いでって言われるかもだけど…俺、医者になりたいんだ」
「え、医者?」
「おう」
「何で?」
「俺、母親が病気で死んだんだけどさ。その時の担当の医者が何の治療もしてくれなかったんだよ…。まぁ、しなかったって言うかできなかったっていうか…。だから俺みたいな子供作らない為に医者になりたいんだ!」
「そんなことがあったんだな…」
「四季、お前めっちゃいい奴だな!」
「えっ、いやそんなことは…」
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「いや俺らさ、初めて四季に会った時お前のことあぁ、性格悪そうだなって思ったんだよ」
「そ、そうなん?」
「おん、だって顔も整ってるし頭も良いし〜」
「…」
「でも話してみて分かった。お前はめっちゃいい奴!」
「!!、…ふっ笑、気付くの遅せぇよ!笑」
「悪りぃな汗」
「あはは笑、冗談だよ」
「…四季」
「ん?」
「頑張れよ!」
「俺ら、応援してるぜ!」
「!!…ありがとな!」
皆さん、こんにちは!
★HOSI★です!
第四話「昔からの夢」をご視聴いただきありがとうございます!
四季君のお母さんとの思い出が少し出てきましたね♪
次回も読んでいただけると嬉しいです❗️
コメント
3件
ありがとうなんか勉強する気になった