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任務に行く日の私達の朝は早い。
その分の反動なのか、何も無い日、つまりOFFの日は絶望的に起きるのが遅いのだ。
そんな朝が弱い二人の為に、今日も私が早起きして朝食を作っていた。
今日は時間に比較的余裕がある為フレンチトーストを
3人分作って、定番だが目玉焼きとウインナーを焼いていた。
「お早うございます。シグマさん」
いつの間にか目覚めて来たフョードルは寝起きなのか気だるそうにニコラーシャを椅子に座らせた。
私はというと既に出来上がっていたフレンチトーストを皿に乗せ、其の上にウインナーを乗せて彼等に差し出した。
「戴きます」
中々互いに忙しく、久々の3人揃っての食事に密かに心躍らせていた
「今日、家で居るのも良いんですが、何処か外出でもします?」
確かに、ここ最近特に多忙で偶には気分転換でもしてみようかと思い。
提案に乗ろうかとも思ったが、もう少しで返却期限が過ぎる映画がある事を思い出し3人でまったり映画を見ることにした
ホラー系やグロ系は苦手な為、
一昔前に流行ったとある恋愛小説を映画化した物を見てみたが、ヒョードルは先の展開を当て、、
切ない系の物だった為私は涙が止まらず、、
兎に角色々あったが、3人でまったり過ごす1日は楽しかった。
彼の入浴を手早に済ませ、床に着いて明日の予定を考えていた。
明日も3人共OFFの日なので、ヒョードルの言う様に外出してみるのもありだな、、、と思いつつ、矢張り入浴後は暖かく寝落ちしてしまった。
「___________________________________。」
早朝特有の青白い光を感じ、重い瞼を上げた。
それにしても、何だったんだ?あの夢は?
変な夢を見た物だ。と軽く受け流し、今日も朝食を作くろうと体を起こす、
ふと隣を見るとニコラーシャの可愛らしい寝顔が目に入り今日も1日頑張るか、と喝を入れた。
昨日通り朝食を終えた私達は外出に向けて用意していた。
何処へ行こうかと暫く悩んだが結局定まらず、適当に食べ歩きする事になった。
疲れているのかまだ睡るニコラーシャを背負って、クレープやアイスクリーム、カップケーキ等沢山食べた為、眠くなってしまい風呂は明日入る事にして先にベッドに寝転がった。
「ね、、ぼ、、、こん、、の、んで、いよ、
は、く、、さ、、て、」
昨日の夢の続きなのか、不可解な言葉が聞こえる。
それに加え今度はぼんやり高身長な誰かが膝を着き泣き崩れていた。
本当、意味不明だ、、この悪夢は一体何なんだ?
頭の中から夢がこびり付いて離れず
結局気になって今日も早く寝てしまった。
今度こそ感覚がはっきりとしていて
声の主も、誰が泣いているのかも、全て判明した。
夢が始まった事に気付いた彼は
必死な顔をして此方に向かってくる。
「シグマ君、、、、?シグマ君!!
やっと、目を醒まして、、「目を醒ます?何の事だ?
私は至って正気だが、そもそもお前は誰何だ?」
積み重ねられて来た疑問を彼にぶつけると、絶望した様に其の目を見開く
其れでも諦めないとでも言うように
彼は私の肩を掴み搖さぶった
「ッッッッッッッッ、!!!僕が、本物のゴーゴリだよ、、、、
あんな、、、人形なんかじゃ、ない、、の、に、」
何を言っているんだ?本物?人形?
「さっぱり分からない。どう考えたってお前が偽物だろう?」
だって本物のニコラーシャは今もまだ、一緒に暮らして居るのだから。
劣化して朽ちた蝋人形を大事そうに抱き抱え、
睡りに付いて仕舞った愛おしい青年達を
彼等の恋人だった彼は顔を涙でぐちゃぐちゃにした儘抱き締めようとするが、、、
「なんで、、、なんで、、、、、?」
ただ、ただ、、擦り抜けるばかりだった。
更新早くて凄いってコメント戴いたんですけど、、、実はこっちの方に投稿していないのがあと60作品くらいあるんですよね。へへっ
いつか出します。きっと