もりょぱ
R18なし
奇病シリーズ
今回シネタのーだよ
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トロイ
体が半透明になる。
進行すると最後に蒸発して消える。
消えたいと強く願った時に発症。
治療法は自分を強く必要とする存在をしる。
「ぁ、ご、めん、」
「大丈夫大丈夫!もっかいやろっか」
「ん、、」
「そんな顔しないで!ピアノパートはやっぱ難しいからさ、、」
「ほらぁ、元貴がこんな曲作るから、、」
「ぇえ!?」
「、笑、元貴のせいじゃないよぉ、、」
ミセスに入って何年も経った。
あの頃は楽しかった。
みんな一緒にレベルアップできている感じで、、
今も、嫌じゃない、、
けど、、
(置いてかれそう、、)
だから、、必死に練習する。
でも、限界がある。
僕では彼らに追いつけない。
いつかは、置いていかれる、、から。
僕、、もう
「消えたい、、」
「ん?涼ちゃんどしたの?」
「ぁ、な、なんでもないよ!」
消えてしまいたい、存在すら、なかったように、
そう、強く思ってしまった。
ピピピピッ
「ん、、ぁ、、朝、か、」
クラッ
「う、ぁ、れ?熱、かな、、」
鏡の前に置かれている棚の中から体温計を、取り出そうとしたとき、、
「え、」
「う、そ、、」
体が、、す、けてる。
半透明な体。
どこかで聞いたことがあった。
消えてしまいたい、と強く願うときに、まれに発症する奇病。放っておくと最後は蒸発して消えてしまう。治す方法は、、
「治す方法、自分を強く必要としてくれる存在を、し、る、、、」
そんなの無理だよ、、元貴たちなら、と一瞬思ったけど、、
(むりだな、、、)
まぁ、、いいかもしれない、
僕は、消えても大丈夫だろうから、、
ミセス、も若井と元貴さえ居れば、、、
きっと大丈夫。
「なんか、、ちょっと気が楽かも、、」
だめだな、、
自分は消える存在なのに、、
消えたいと、願ったはずなのに、、
「涙が止まらないや、、、ッ」
もう、消えかけている指先を、天井に透かして、
そっと目を閉じた。
「涼ちゃん、できそ?」
「ん、、多分ね、、で、も、!間違えたら、、ッ」
「大丈夫、涼ちゃんがミスってもカバー出来るように俺らがいるから!」
(ッ、、)
「あ、ありがとうッ、、」
「さぁ!レコ行ってらっしゃい!」
「ん、ッ頑張る、、ッ」
元貴と若井に送り出されてレコに入ったけど、、
やっぱりなかなか合格はでない、、
もう、辛いよ、、ッ
もう、だいぶ透けちゃってて、腕ら辺まできてる、
だから、バレないようにアームカバーと手袋をする。
夏でよかった。アームカバーも不自然では無いから
(もう、ッ少しだ、、)
「ぁ、」
ま、た間違えたよ、、
もう、やだ、、、
「ッ、!」
ガシャンッ
「ッ!?」
「もう、やってられない、、ッ」
「ちょ、藤澤さん!!」
スタッフさん、ごめんなさい、、
耳痛かったよね、、でも、僕。もう、
「やりたくない、ッ、、」
消えたい、、
ズキッ
「う”ッ、、」
「ぁ、、」
通りすがりの窓で見えた自分の姿。
酷い、、な、、ッ
もう、首あたりまで透けて、、、
「あ、ははッ、、ッ泣」
もう、やっぱり自分のことを必要としてるれる存在なんて、、居ないんだ、、、
「はぁッ、はぁッ、、ここ、ど、こ、、」
知らない、、まち?走って走って、
もう、自分がどこにいるのかすら分からない、
人がいっぱいで、頭が痛い、、
元貴、、ッ
若井、、ッ、、
おね、がい、、ッ
た、すけてよ、、ッ
「ぁ」
そういや、蒸発して死ぬのと、飛び降りるの、、
どっちが楽なのかな、、
「ッ、」
どっちにしろ、もう、うんざりだ。
世界にも、自分にも、、
誰も必要としてくれないし、自分も必要されるようになれなかった。
はやく、はやく、
「きえよう、、ッ」
僕は、1番高い、廃ビルの屋上を、めがけて走った、
これで、やっと、、
「ッ、ぁ、あめ、、」
屋上についた、、もう、飛び降りれば、、
ビルの端っこにたつ、、けど、
「ッひ、、」
消えたい、と思っていた、のに、、
いざ行動しようとすると、足がすくんでしまう。
昔からの悪い癖だ。
やりたいという意思は強いくせに、実行しようとなると奥手になってしまう。
「も、ぉ!ッ、、泣なん、で、、ッ」
雨が強まった。風も吹いてる。
嵐かな、、ッ
この嵐もじきに去るだろうけど、、
僕の心の雨雲は決して晴れはしないだろう。
「ぁ、、ッ」
水たまりに映る僕の姿。
もう、ギリギリ見れるくらいの、、
だいぶ。
「透けたなぁ、、ッ笑」
なんだか、もう、どうでもいいや、、ッ
きっともう、死ぬだろう、、
最期くらい、泣いても、いい?
「うわぁ”あ”ぁ”ッ泣ぁあぁ、ッ、、ッ泣」
元貴、、ッ若井、ッ抱きしめて欲しい、、ッ
最期まで、ほんとバカだなぁ、ッ
我儘なのは、、
変わりないや、、
「あー、ぁ、、もう、おわり、かな、」
「ッいたッ!!」
「、、涼、ちゃん、?な、んで、、」
あれ、何が聞こえてる、、けど、誰だろう、、
もう、耳聞こえないや、、死んじゃうかも、、
「「涼ちゃん!!」」
ギューーー
「え、、ぁれ、、元貴、?わ、かい?」
「ぁ、ッ涼ちゃん!!よかったぁ、、ッ泣」
「な、んで、ここ、、」
「涼ちゃん、、のスマホ、位置情報、、」
「ぁー、ね、、ッ」
「どうして、こんな、になってるの、、?」
「あ、はは、、」
「言って、」
「、、あ、のね、、」
「うん、ゆっくりでいいよ、」
「ッぁ、、」
僕は、ぽつりぽつり吐き出した。
雨は、いつの間にか収まっていて、
嵐が去ったような静けさが僕らを包んだ。
「、、ありがとうね、話してくれて、」
「ッ泣ぁ、あ、ッ」
「辛かったね、大丈夫、、」
「で、ッも、、だれも、ひつよ、う、、じゃ、、」
「そんなことないよ!!ッ、、」
「涼ちゃん、、そんな事言わないで、、ッ」
「ぇ、」
「俺ら、涼ちゃんがいないと生きてけない、、」
「ッ、、う、そだぁ、、ッ泣」
「ほんとだよ、、ッ泣だから、ッお願い!ッ、」
「治ってぇ、、ッ泣」
ギューーーーーーーー
2人に抱きしめられて、、
温かさを感じた、、
久しぶりの、人の温もり。
なんだか、、
僕の、心の雨雲が、、去って、
「ぁ、ったかい、、ッ泣」
「涼ちゃん、、指先。、みてみて、、ッ」
「ぁッ、」
す、けてはいるけど前よりましだ、、ッ
色、がある、、ッ泣
「ぁ、あッ泣元貴ッ、、ッ若井ッ、、泣」
「ッ大丈夫、、ッ大丈夫だよ涼ちゃん。!」
「ごめんね、今まで、、ッもっと、早く気づいてれば、ッ泣」
「ううんッ、、ッ泣も、う、僕、、大丈夫になった、ッ泣」
「ほんと?ッ泣」
「涼ちゃん、、ッ泣」
「みて、、指も、、、腕も、色がある、、ッ泣」
「涼ちゃんッ泣!!」
「よかっだぁあ”ぁ”ッ泣」
弱まっていた雨もいつの間にか晴れてて、
虹が掛かっていた。
「さぁ、、ッゆっくりでもいいから、、」
「頼っていいからさ、、ッ泣」
「うんッ、泣」
「もう一度、、ッ」
やり直そう
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ギリギリシネタにならんかったけど、
まぁ、こういうのもあり?
奇病シリーズすきだあな、、、
続けます、
あと、、監禁シリーズも、頑張るので、、
読んでくだい、、
リクエストとかも受け付けてるんで、、ッ!!
お願いいたします(>人<;)
ばいばーーい!
コメント
5件
うわわぁ!!最高すぎます!!!! 主さん、神すぎます!!!
やだぁぁぁ、涼ちゃんを必要としている人なんてこの世にたくさんいるのよぉぉ、😿😿😿😿
最高でした! 監禁シリーズも楽しみにしてます!