君たちは知っているだろうか。
この話は、あまり有名ではないだろう。
『10円殺人事件』…未解決事件だ。
なにそれ?知らない笑 と思うかもしれない。
けど、一回聞いて欲しい。今から話すのは約28年前の事である。
中村は目の前にあるご遺体に手を合わせ目をつぶった。
゛中村 政吉゛[なかむら まさよし]〔男性〕
この方はこの事件を担当した一人の刑事である。
中村「…お悔やみ申し上げます。」
ここからはこの刑事の視点で話を勧めていく。
…思わず、目の前にあるこの景色に吐き気を催す。一言で言えば、残虐だろう。
殺害されたのは40代女性゛と゛2歳児だ。女性は幼児を包んで守るように亡くなっていた。幼児は女性に包まれ死んでいた。そして、その場所は――――の一軒家だ。※この家の住所とある場所は、念の為隠しておこう。
最初は周りも自身も、親子での心中か、それともここにいない旦那か、もしくは誰かに殺されたかで事件の調べは進もうとしていた。
しかし、いくつもの不可解な点が捜査を難航にさせた。それは、
1つ目『殺害された女性と幼児の血が繋がっていなく、それぞれに遺族がいることがある点』
(捜査の結果、この2人はまったく関係もなかった。遺族もそれぞれ初対面であった。)
2つ目『幼児は守られるように包まれていたのにも関わらず、腹部に複数回刺されたと思われる傷、さらに幼児の顔、、また女性の顔も元の顔が分からなくなるくらいぐちゃぐちゃで血だらけの点』(捜査の結果、指紋やその時の失踪届けで、人物の事は分かった。※中村達はこの2人の遺体の格好は犯人が意図的に動かしたのではないかと語っている。)
3つ目『通報者が不明である点』(捜査の結果、この場所から1キロ程離れた公衆電話からの通報だということが分かった。そして、今でも謎として残っているのだが、そこの公衆電話の物置場所に血がべっとりとこびりついた10円玉が2枚あったことだ。※この血は殺害された女性と幼児のものだという検査結果が出ている。)
この3つの不可解な点があり、私達は困難に陥った。しかし、そんな中1人の容疑者が浮かび上がった。
゛薄井 和希゛[うすい かずき]〔男性〕という人物だ。何故かというと、薄井は事件現場の一軒家の所有者だったからである。さらに、調べていくと殺害された女性と学生時代、同級生であった事が分かった。私は、「こいつかもしれない、、繋がる点もあるから、、」と思った。
しかし、薄井についてどんどん調べていくうちに衝撃的なことに気がついた。
中村「…え?、4年前に死亡?」
薄井 和希はもう、この世にいないことが分かった。薄井の死亡原因は飲酒運転での衝突事故だった。薄井は相当、酒を飲み酔っ払っており反対車線にスピードを上げ突っ込んだところ、被害者は足の骨折、腕の打撲で済んだが、薄井は当たりどころが悪く即死と断定された。
またまた、捜査は混乱していく。
中村「…誰だ!誰なんだ!…不可解な点が多すぎる。」
そして、いくら捜査しても犯人や動機が分からず怪しい人物も浮かび上がらなかった。
結果、今に至る。この事件は今でも密かに捜査されているに違いない。今年4月27日に殺人事件などの公訴時効が廃止されたからだ。
※公訴時効とは犯罪が行われたとしても、法律の定める期間が経過すれば犯人を処罰することができなくなるもの。
もっと、詳しく捜査の内容、犯人像や様々な不可解な点の詳しい情報が知りたかったら調べてみると良い。ここでは、短くまとめた情報しか書いていない。さらに、これを書いたヌシは刑事でも警察でも弁護士でもない。だから、公訴時効など、刑法などは詳しくは知らないし正しいとも限らない。気になったら、この事件を君たちで考察してみると良いと思う。
※この話はフィクションです。
コメント
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初めマジで実話かと思った…。 話作るのうますぎだろ