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こあたん
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#恋愛
淡雪悠理
590
#音駒高校マネージャー
モナカ🍫
59
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数日後、私たちは会って話すことになった。
約束の日。
私は、何度も服を整えた。
何を話せばいいんだろう。
どんな顔をして会えばいいんだろう。
嬉しいはずなのに、緊張していた。
そして、彼が現れた。
久しぶりに見る彼の姿。
何も変わっていないように見えた。
だけど、私の中では、いろいろなことが変わっていた。
彼を見た瞬間、今まで我慢していた気持ちが一気に込み上げた。
会いたかった。
ずっと会いたかった。
でも、すぐには言葉にならなかった。
彼も、少し気まずそうにしていた。
「久しぶり」
そう言われて、私は小さくうなずいた。
「……久しぶりです」
最初は、なかなか話せなかった。
何から話せばいいのか分からなかった。
でも、少しずつ、今までのことを話し始めた。
私は、連絡が来なかった間、どれだけ不安だったかを伝えた。
もう会えないと思ったこと。
嫌われてしまったのかと考えたこと。
何も分からないまま待つのが、すごく辛かったこと。
彼は、黙って聞いていた。
そして、ゆっくり口を開いた。
「本当にごめん」
その声は、いつもより少し小さかった。
「ちゃんと話さなきゃいけなかった。自分のことでいっぱいになって、連絡できなかった」
私は、彼の言葉を聞きながら思った。
彼にも、彼の事情がある。
だけど、私にも気持ちがある。
好きだからといって、何もかも我慢しなければいけないわけじゃない。
私は、勇気を出して伝えた。
「私、ずっと待ってました」
彼は私を見た。
「もう会えなくなるのが嫌で……。毎日会えてたのに、急に会えなくなって、すごく寂しかったです」
声が震えた。
「でも、奥さんとのことが大変なのも分かってます。だから、困らせたくなくて……」
最後まで言い切れなかった。
彼は、しばらく黙っていた。
そして、静かに言った。
「ありがとう。ちゃんと話してくれて」
その言葉を聞いて、私は少しだけ安心した。
彼が何を決めるのかは、まだ分からない。
でも、少なくとも今は、私の気持ちを伝えられた。
ずっと言えなかった言葉を、ようやく伝えられた。
それだけでも、以前の私とは違っていた。
コメント
1件
ああ、この回……すごく刺さりました。 会う前の服を整える仕草とか、「何を話せばいいんだろう」って何度も考える気持ち、すごくわかります。 彼が「久しぶり」って言って、主人公が「……久しぶりです」と返す、その一拍の間がもう、切なくて。 黙って話を聞いてくれた後の「本当にごめん」と「ちゃんと話してくれて」が、彼の誠実さを感じさせて。 好きだからって全部我慢しなくていい、その一歩を踏み出せた主人公の変化がとても温かかったです。ずっと待ってたんですね、本当に。