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利久side





利久「…危ない危ない…体と首が分離するところだった…」





…秋乃さんにまた会ったら最期だな…





でも訓練場に近寄らなれば殺されない…





…でも剣を僕の方に飛ばすことも…





ダメだ…考えちゃダメだ…怖すぎる





架衣「利久」





後ろから声が聞こえたため振り返る





そこには本を数冊持った架衣さんがいた





利久「架衣さん…!実は秋乃さんに…」





架衣「…あ~……まあ秋乃だからね。仕方ないよ」





…何も言ってないのに…





架衣「…今何思ってるか当ててあげようか?「何も言ってないのに」って思ってるでしょ?」





利久「えっ…なんで…」





架衣「まあ僕「心を読む程度の能力」持ちだからね」





なるほど…





…え、ここチート能力多すぎない…?




架衣さんは苦笑いしながら言った






架衣「そりゃ命に関わる仕事だからね。並大抵の能力じゃ入隊できないよ」





架衣「…あ~でも…君は別かな」





架衣さんは『能力がどんなに弱くても花梨が言ったことだしね』と付け足した





利久「…え、知ってるんですか!?」





架衣「言ったでしょ?心を読めるって…君の考えてることは丸分かりってわけだよ」





…なんか嫌だな…





利久「はぁ……あ、そうだ…何かお話しませんか?何でもいいんですけど…」





架衣さんは『僕に話題を求めないでほしいんだけど…』と眉をひそめた





架衣「…あ、いや…1つあるかな」





架衣「数人には…僕って『海月様』って呼ばれてるんだよね」





利久「そうなんですか!?」





架衣「うん。なんでか分からないけどね…親しみやすいようなあだ名みたいなものかな?」





利久「そうなんですね…」





架衣「…はい!これでお話は終わり!花梨にも教えてきな!」





架衣「あの廊下を突き当たりまで進んで右手側にある図書室にいると思うから」





そう言って架衣さんは長い廊下が続いている道を指差した





利久「分かりました!ありがとうございます!」





僕は頭を下げ図書室に向かった










図書室へ向かうと……花梨さんは机に突っ伏して寝ていた





横には何冊にも重ねられた本がある





…少しぐらい見るならバレな…





花梨「…ん~………あえ?…あ~利久君~」





とろんとした目をこすりながら小さく手を振った





…かと思いきやまた机に突っ伏した





…寝ぼけてるのかな





利久「…花梨さん~?大丈夫ですかぁ…?」




花梨「ん~…らいようぶらいようぶ~…」





…『大丈夫大丈夫~』って言ったのかな





利久「あの、能力が分かったんですが…」





花梨「能力ぅ…?あぁ…幽霊に好かれる程度の能力でしょぉ?知ってるよぉ…」





…知ってる…?





利久「あぁ!薔薇姫さんに聞いたんですね!なるほど!」





…もし、そうじゃなかったら…





花梨「んいや…違…」





花梨「ハッ!?…マズい寝ぼけてた…」





花梨さんは自分の頬をぺちぺちと叩く…痛そうだ





花梨「で、えっと…能力なんだっけ?」





利久「へ…?えっと…幽霊に好かれる程度の能力…」





花梨「そうなんだ~!能力分かってよかったね!!」





…明らかに挙動不審なんだけど…





花梨「そうだぁ…別の話しない?ほら、好きな人とか好きな人とか…」





花梨「あ、好きな人の話する?」





…圧が…





利久「えと…聞きたいことがあって…」





利久「架衣さんは『海月様』って呼ばれてるらしいんですが…花梨さんは何か…」





僕がそう言うと花梨さんはにこっと微笑みながら言った





花梨「あだ名ね!私は『海月の毒』って言われてるよぉ」





『悲しいよ…私だけ様付けなし!』と花梨さんは頬を膨らませた





…海月の毒…?





花梨「…で、えっと…聞きたいのがこれだけなら私は架衣君のところに…」





花梨さんが言いかけたその時…





『緊急要請、緊急要請』





『○○前に意識不明の人間を確認。至急隊員は向かってください』





『繰り返します__』






花梨「…要請だぁ…行こっか。利久君」





利久「はっはい…!!」


続く






✒️東方崩壊時録

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コメント

5

ユーザー

ゴイリョク、モラオ 不穏でしかない…(?)

ユーザー

次回僕の嫌いな戦闘シーン☆ あははっ☆(?)

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