荒々しい足音が戻ってきたのは、それから十分もたたないうちだった。
ドアが勢い良く開かれ、不機嫌そのものといった顔で踏み入ってきたレオが足を止める。
「……勝手に入ってこないでって言ったでしょ」
サンドラはぐったりとソファにもたれかかったまま、レオを睨みつけた。手には小さな銃を構え、まっすぐにレオを狙っている。
レオは銃口に視線を落とすと、焦る様子もなく唇の端を上げた。
「何だ、起きたのか。俺の部下はどうした?」
「あなたの部下なんて知らないわ」
サンドラはせせら笑った。
「逃げ出したんじゃないの。あなたについていったら破滅するだけだもの」
「破滅?」
「私を殺そうとしたでしょう。パパが黙ってないわよ」
「ハッ!」
今度はレオ**************
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