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続きです…?
森の魔物を狩ると、徐々に魔力の感覚が掴めてくるものだ。レグロさんが言いたかったことが今ではわかる気がする。今までなかった感覚も、時間の経過で元々自身の体にあったかのようななじみ深さを感じる。レグロさんがまだ生きてた頃、クイズを出してくれた。魔力の感覚について、何故魔法を出すことができるか。その問に私は間違えた。その後すぐに答えを聞いたはず。はずなんだよ……?なのになんで思い出せないの…?霧がかったような感じでその部分”だけ”が思い出せない。しかしコツは掴んだ。身体から出るモヤのようなものを変形、または溜めたり爆発させるようなイメージで杖を握ると、自然と扱うことかできるようになった。この杖はレグロさんの形見とも言えるもの。なくしたら私の気がどうにかなりそうだ…。そんなものを常日頃から手放さず持っているので、杖の表面は剥がれ、傷が付き、ボロボロ。今にでも折れてしまいそう。でもこれたけでも守んなきゃいけない。見捨てるような事をしてしまったケド、私はまだレグロさんと一緒にいたいんだ。その気持ちを紛らわすために今日もまた、杖を振り修行する。
毎日毎日杖を振り、魔力コントロールもある程度可能になった。魔法不全者では無くなりました。顔には頬に痣が浮き出てきた。両頬に、横向きに。2本線だ。両頬の痣からジワジワと魔力を感じる。耨治蘇だけじゃなくその痣からも魔力を扱う鍵なのだ。初めなんともなかった。でもある夜、激しい痛みに襲われた。頭と腹部中心が妙に痛み出したのだ。そこから頬がピキピキと音を立て、チクチクと針を指すような痛みが約3分続いた。治まる頃にはあまりの痛さで呼吸が出来ず、冷や汗が止まらなかった。不意に頬を触る。普通、肌はスベスベしてるはずなのに、両頬はまるでゴムの様にスベリにくい感覚へと変わっていた。その日から私は魔力を扱えるようになった。もう魔法不全者ではない。一人の”魔法使い”
だ。未だ固有魔法は分からないけど、ある程度……攻撃や物を動かす程度には上達した。……………、魔法学校に興味を抱く。今のままでは劣等生どころか何もできない役立たずで退学まで見えてきた。よし、もっと頑張ろ!そう思いまた杖を握りしめ、約5時間の修行フルコースに挑むのであった。。。
—–夜—–
辺りは暗くなっていった。風が吹く度に体温が奪われていく感覚、さてピンチだ。私は寒がりであり得ないほどの冷え性持ちだ。手足の感覚なんてものは等の昔に消え去ってる。体の震え止まんないし、歯ガチガチなっちゃうし、火をつける魔法なんてまだ使えない。最悪……この寒さを凌げれば幾分快適になるだろうに……しょうがないけど、動物の皮を剥ぎ取るしかない。あんなに動物が大好きだったのに生きるために殺すことで可愛いというより有り難き命程度にしか思えなくなっていた。私は常に持ってるナイフを片手に彷徨う他なかった。途中で子熊を発見!ブーツにしよう!!ナイフで首を刺し、頭をもぎ取って、腹を裂き内蔵を取り出し下処理をした。余った肉は保存食にしよう。足を覆う形にして、試しに歩くと痛くもないし凄く暖かい。しかしまだダニやノミを取り除いていないのでムズムズするしメチャメチャ痒い。近くの川にブチ込んで揉みしだいて乾くのを待った。濡れたおかげで今まででイッチバン寒い夜になりましたw
—–翌日—–
朝が来た。眩しいしすごい寒いし…一部凍傷を起こしてる…。早く乾いたブーツを履いて火をつけないと……私は透明のビニール袋に水を入れ、枯れ葉に1か所に光を集める。すると、太陽光のおかげで少しずつ温かくなっていき、自然と発火する。今日が晴れてて良かったな…枯れ枝とか更に葉っぱを入れたりして火力を調整。めっちゃ暖かくて気持ちいい!少し風が吹くので酸素によって火力が上がる。無事に火傷しました☆
……………今思ったんだけど魔法不全者じゃなくなったからさ………街行けるやん
—街—
ここが街……初めて来た!人多いな?!迷子になりs…迷った!!ここ何処ォ?!ガッツリ方向音痴が最悪の事態を招いた。
🐈⬛「あわわわわ💦どうしよ〜!💦」
既に1時間さまよい続けてるので足は疲れている。一休みしたいが休憩場はどこだ?
街の端っこにベンチ発見!よっしゃ!!座ろ!!……やっぱいいやそこのお爺さんとお婆さんが座る直前だったわ…、譲ろ〜♪
余っている干し肉を貪っていると水が飲みたくなってくる。まだ飲んでない…喉カラカラだ〜☆☆この干し肉みたいに干からびそうだ〜☆さてと水を濾過しなきゃ〜☆✕4えっほ、人間は6〜7割が水分て伝えなきゃっ✕4えっほ、濾過しなきゃカンピロバクターにより昏睡状態、または下痢等の症状を引き起こすって伝えなきゃっえっほ、皆に伝えなきゃ☆(ふざけましたごめんなさい)
さてと水が欲sッ〜ーー〜?!?!あのジジババちゅッ…ちy……ッ!き、キスしてやがる?!、やっべ見てはいけないものを見ちまった…。退散退散~‥。
金もない…食料もわずか…水もない…寒い…
あれれ?これ以外とマズイんじゃない…?
視界が…グワングワンしてるんだけど…?
辺りも夜になってきてるし…夜の街は初めてだな…ちょっと見てこうかな?あ、待って今風吹かないで寒い寒い!も〜💢冷え性ヤダァーー!!💢
暫く寒さに震えると、いつの間にか辺りはすっかり夜を迎えた。
🐈⬛「……今宵は満月、か…。」
また、マッシュとじいちゃんと見たかったな。でもそれも叶うことはないんだ…じいちゃんは……もう…、
🐈⬛「ぅ、ッグスッ、ゴ”メ”ン”ナ”サ”イ”ッ”…!なんであの時助けられなかったんだッ!!ポロポロ」
気づけば涙を流していた。夜を迎えたばかりなので人が全然多い。おかげで道行く人々が私の方をチラチラと見て気にしている。人の目に触れるのが苦手な陰キャだったため、恥ずかしくなってきた。でも涙は止まってくれない。
🐈⬛「止まれ…、止まれよッ、、なんで涙止まんないの…?、ポロポロ」
皆、気にはするが素通りしていく。所詮、人間なんてそんなものなのだ。自分から面倒事に進もうなんてことをするのは数少ないんだから。わかっていた…。わかってたんだよ…?人間は酷いやつばっかってさ…でも期待しちゃうんだ………じいちゃん…、ギュッと抱きしめてよ……、、じいちゃん…
🐈⬛「じいちゃん……、(泣)」
???「君、どうかしたのかい?」
ふと、誰かに声をかけられたんだ。聞いたことのない、太い男の人の声。顔を上げる。見たことない顔が目の前にあった。
🐈⬛「うぉ”あ”ッ?!」
???「あ、びっくりさせて悪かったね。泣いてたようだからさ?辛いことがあったのならついてきなよ。」
そういって知らないその人は手を差し出してきた。でも見るからに怪しいんだよな。白衣を着ていて……医者か研究者ら辺かな?とにかくついていったらヤバそうな臭いプンプンがするのでゆっくり後ずさりして逃げるタイミングを伺う。
🐈⬛「ッ、!」
タイミングを見てここだと思い全力で走り出す。
???「あッちょっと!!」
ガシ
腕を思い切り掴まれた。
🐈⬛「痛い!!」
???「大人しく来い!!(強く握る)」
🐈⬛「痛いッ!!離せよ!💢」
子供と大人じゃ力の差がありすぎる…。腕はもう赤くなってるだろうってくらいに強く握られている。その内ギチギチと音を立て始める。
🐈⬛「ぅッぐゥ、、」
抵抗する力がない……もう駄目だ…
自分の無力さを実感し、そのまま私は目を瞑った。