それからぼくは他のモンスター達から隠れて、人間の少年トウリと交流した。
だってぼくはモンスターとの交流が少なかったから、どのモンスターもぼくのことを気にも留めなかった。
またパーティー会場から離れた場所に大勢の人間が現れたようで、そちらに気を取られていたらしい。
一日目。トウリはぼくに対してなかなか警戒を解かなかったが、それでも寂しい思いをするのは嫌だったらしい。
ぼくにくっついて、後ろを歩いてきた。
かるがもの親子みたいだ。
トウリはひとりでいることが怖いらしい。
「ねえ、聞いてもいい」
「なに?」
「君の名前、教えてくれない?」
「ユニ」
「ユニ、そっかユニだね。ぼくはトウリ」
「知ってる」
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