この作品はいかがでしたか?
200
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ここから電車に乗って数時間
“そこ”は見えた。
まったくの更地、建物もなければ工事現場でよく見かける機器の類も見当たらず、本当に「イチから」の街作りなんだろうと実感した。
ーーーーー
「、、、、、、は?」
待ってくれ、いろんな気持ちがごっちゃでなんやよう分からへんぞ??
久しぶりに顔を見れた嬉しさとよく俺の家がわかったなという驚きと多少の不信感、
あと、何いってんだこの人は
「いやせやからな、俺ら、まあエミさんは“ら”の部分誰一人として知り合いおらんと思うけど、色々計画して練って、街を作るぞー!っていう巨大プロジェクトの手前まで来てん。」
「それでー、、、なぜ私に?」
追いつかない頭で一生懸命話について置く努力はするが、これなんか結構複雑な話になって来ぉへんか?
「だってさー」
「エミさん、前言ってたじゃん」
—ーーー—
『エミさん、、、て言ったっけ。お前は、野望とか無いん?』
『野望、、、ですか。』
『俺、こんなおもろい奴に会うのは初めてやねん。せやから、ソイツの野望を一緒に叶えるんが俺の野望。』
『さっき、「俺の野望は食害することや」言うてませんでしたっけ?』
『ええねんええねん、野望は幾つあってもワクワクするやろ?』
『そうですねー、、、強いて言えば、「なにかとても大きな事を成し遂げる」ですかねぇ。』
『大きな事?』
『たとえばー、』
『自分の街を作る、とか。』
—ーーー—
「いやいやいやいやいやいや!」
「まさかそんな、、、例えばで出した話を現実で持ってくることありますか!?」
「言うたやろ?俺は、お前の野望を叶えたいんやて。」
「だからって、、、、」
まさかこれは現実と言うまいな、と頬をつねっても痛みしか感じない。
「え、、、現実?」
「せやからさっきから言うとるやろがい!ほら、さっさと行くで!」
「え、ちょ、ま」
ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!?、、、、、、、、、、、
ーーーーー
「ん?あぁ、はじめまして。」
ゾムさんに連れられて現場に着くと、黒髪のとても気だるそうな目をした男がいた。
「はじ、、、めまして。」
「ほーん、コイツが前ゾムの言うてた“エーミール”っちゅう奴か」
その人の名前は鬱先生、というらしい。
気さくな喋りだが、どこか俺を吟味するような目つきで睨んでくる。
「ん、まあええわ。よろしくな、エーミール。」
どうやら査定には合格したらしい。
軽い握手の後、ゾムさんは「エーミール、今から俺ら土地の調査してる奴のところに行くねんけど、着いてくるか?」と訪ねてきた。
まあ、こないな所で一人ぽつんと待っているのは独り身の傷が痛む。
「はい、私もその方にご挨拶を。」
ということになった。
コメント
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ようこそmzybシティへーヽ(=´▽`=)ノ emさんガンガン引っ張っていくzmさんも、ちょっと塩対応なut先生もみんな( ・∀・)イイ!!です! どんな世界が待っているのか、ワクワクですねぇ⤴(^o^)