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体が、ビリビリして、起きた。
周りを見回しても、レレがいない。レレの気配が近くにない。レレが座っていた、いすも冷たくなっている。レレの匂いも薄まった。2時間は経っているだろう。
どうして、自分がこんなに執着しているのか、わからない。でも、明らかに執着しすぎている。
ストーカーがストーカーしてる人を好きでたまらなくて、殺してしまうのと、同じ原理。
とにかく、執着がひどすぎる。
前の自分が見たら、ありえないと言うだろう。気持ちが悪いと思うだろう。
だが、しかし!この世界には本能に抗う力は無いのである。
なぜ、いないの?
なぜ、眠っているのに、手を握っていてくれないの?
いや、握っていること!とかいう約束事にはしてないけれども!
はぁ、いつ、帰ってきてくれるのかな、、、
💡💡💡💡💡💡💡💡💡💡💡
お、も、い、つ、い、た、っ!
そうだ。そうだ。
GPSがあればいいんだ。でも、この世界では、多分無いから、、、そんな時に、魔法だっ!
多分、わたしにも魔力はある。問題は使えるか。
魔法を発動するための呪文は、レレは使っていなかったから、多分無くても発動する。
試しに、光を出してみよう。
ポッ
前世であるような異世界転生の最強になって、無双する系を想像したから、いけた気がする。
魔力が全身に巡るのが、肌で感じられる。
頭の中の想像通りに光の大小、色彩、明暗を作ることが可能な、完璧レベル。……よしっ!
ではでは、自称「GPS魔法」作ってみましょうか!
それからわたしは急いで急いで、魔法を組み立てて行った。その方が、適切に見つけられると思ったからだ。ちなみに仕組みは、最初はレレ専用だから、匂いでどうにか漕ぎ着けることができるかなと考えていたが、GPSなので、他の人でも通用するようにしなければならない。
そこでわたしは、魔力に色を見つけて、見つける方法を考えた。
嗅覚がだめなら、視覚でどうだっ!
こうしてわたしは話すのも億劫な事をさらさらさらっとおおまかに作ってみて、実際にやってみた。
わたしが作ったこの魔法は「空間魔術(レレ専用)—赫焉の導き手」と名付けよう( ^ω^ )
そして、いざ。魔法、発動!!
あ。いた。建物の中に入ってる。築140年だろうか。かなりの古い建物だ。
もっとよく見えるように、なんなら音声付きの監視カメラ機能を追加したい。
「ざ、ざ、ざぁーーー………〜〜〜〜〜〜」ふむふむふむ。
なるほど。なるほど。レレが、あの王家を制裁してるのか。
そうか、そうか。わたしのことを思って、、わたしから離れたのか。。。。そんなことのために、わたしから離れたのか?
(とかいう、メンヘラなことは、考えてないよ?)
でも、、あの敵(元王族)達がレレの目に映って、レレとおんなじ空気を吸って吐いてるっていうのが、とぉーっても嫌だね。
ああ。早く帰ってこないかなぁ。。。
でも、赫焉の導き手で見える、ゾッとするほど、怖くて冷たいレレもとてつもなく美しい。
これはもう、詩が書けるかもしれない。きっと世界中いや、次元を超えた美しいものたちが集まった集大成がレレなのだ。
今度、いっぱい写真を撮らせてもらおう。
……ちょっと待った。
この世に写真というものはあるのか?もしかすると、ないかもしれない。前世の記憶の中の社会だけかもしれない。
ならば、自分で魔法や魔術をたくさん作れば良いのだはないだろうか?
自分で一から作ったそれらを使って、ストーカーまがいな事をするのだ。
うん。いい。ストーカーの響きが良き。
よし。早速、作ろうか。いろんな技を試してみよう。
まずは、カメラを作るための錬金術だよね。カメラより、スマホを作れないだろうか。
幸い、私は結構すごく、日本国に影響を与えていた組のお嬢だったので、スマホは何回も解体してオリジナルに作り替えている。(そこのあなた!「すごく」じゃなくて、「やばく」じゃね?とか思わないで!!)
「よぉーし!作るぞ〜!」
まずは、金属を何種類か取り出す。
ぱぁ〜✴︎✴︎✴︎
タンタンッ 形を作る。
シュルルル ICチップも作っていく
スゥゥゥ ガラスもつけていく
地味な作業を続けていく。
時々、レレの様子も観る。
作業を続ける。
やっぱり、レレをちょっと見る。
ああ。スマホは2代作って、レレの方にGPS機能付けとこうか。
そうしたら、魔力探知という名の番探知も少し楽になる気がする。
はっ。レレばっかり見てた。。。作業を続けなければ、、、
また、作業をする。今度は魔力で充電できるように、アレンジする。
魔力が吸い取られた時とかあるかもしれないから、そうならないように乾電池も付けようか。
ついでに、雷魔法を使っても、充電できるように工夫しよう。
そうして、黙々と作っていった。 レレが拷問しているのを、横目に見ながら、、、、、
「よしっ!できた!これを、レレが帰ってきてから、様子が映るように録画をセットして、、、、
あとは、レレが帰ってくるのを待つだけだ!」
お。。ちょうど、レレが終わったみたい。今日は、少し私も怒ってるから、お嬢雰囲気出そうかな。
椅子に深く腰かけて、足を組み、背もたれに適度に寄りかかり、気だるげな雰囲気を身にまとって、膝置きに腕を置くのではなく、腕をふわりと組む。
この座り方が、どこか余裕そうで、どこか色っぽくて、どこか絶対的支配感に陥る雰囲気を醸し出す。
前世で、論文でも書けそうなくらい研究を積み重ねた座り方。
論文ほんとに書いちゃおっかなー。
おっ。レレが帰ってきたみたいだ。
がちゃっ。
不思議そうなレレと目が合う。
私は、若干目を細めて、小首を傾げながら喋り出す。
「レレ?どこに、何をしに行っていたの?
わたしとレレは、番なんだよね?
どうして、寝ている時に、あんなに離れていっちゃったの?
レレが物理的に離れすぎると、わたし、体がビリビリして、いても、たっても、いられなくなる。」
先ほどより目を細める。
レレは、びっくりした顔をしていた。
おお。新鮮。
…のまま、レレは止まっていた。
あれ?あれれ?なんか、反応は?はんのう…
あ。急に目が輝き出した。え?可愛い。いや、あたい、怒ってるんだよ?(笑
「アルル、ごめんなさい。アルルの、代わりに俺が復讐しに行ったんだ。アルルも復讐したいなら、また一緒に行こう?でも、あまりアルルをあんな陰気な場所に連れて行きたくはない。」
「そっか。」いや、知ってたけど、、(えへっ(≧∇≦))
「ねえ。アルル。少し、聞きたい事があるんだけど、、、」
「なーに?」 なんだろう?急に改まって、、、
「アルルは、、前世の記憶って、ある、の?」
「……・・・え・・・・・・?・」
どういうこと?レレにも、あるの?
自分の顔がぴしりと固まったのがわかる。
もしかして、レレはわたしの前世も知っている?
元の私も知っていた?
急に不安になった。レレが、アルルが前世に殺した人だったり、社会的に抹消した人だったらどうしよう。
せっかく、自分の大切な人に会えたのに、前世の罪を償えって、恨まれるのかな。。。
「アルル?…どうしてそんなにも悲しそうな顔をしているの?
俺はね。アルルと俺が妖精同士だった頃の前世を微かに覚えているんだ。」
ああ。憎まれ………え?ちょっと待てよ?日本の記憶では無いと?
「え?‥妖精?……」
ちょっと、レレの話を聞こう。
「うん。妖精。。この国の禁術本で、こんな事が記されているのをみたことがあるのを思い出したんだ。
『かって、眠りに就いたる妖精たちは、互いに愛し合い、また愛されつつ、仲睦まじく育まれたり。しかしながら、彼らの親密なる関係を引き裂かんとする者あり。即ち、荒れ狂う魔物たちに他ならず。運命の悪戯により、妖精たちは異なる次元の世界に引き裂かれたり。悲しみに沈みし妖精の一方は、再会の日のために、準備を整えたり。いつの日か、必ずや、再び相見えん時、再び激しく惹かれ合うことを願い、心に誓いを立てたり。』」
アルルは、レレの一言も聞き逃すまいと必死に耳をかたむかけていた。
「この文はね、禁術本の中でも、もう何年も解き明かされてない、謎の文だったんだ。だけど、俺は、これを思い出して、一緒に懐かしく思った。
俺、絶対にアルルと俺は妖精だったと思っている。」
そういうこと?……わたしも、それを聞いた瞬間に懐かしく思った。
ふわっ。 え? キラーーーー✨ え?え?
「あるる?」
「な、にが起こったの?…」
「あるるの、かみが、ひかってて、波打ってて、なんか、なんか、きれ、い、だね」
ぽわわっっ。
レレ様に褒められました。
それにしても、髪が光ってる?ああ。そうだ。特別な時とか、自分で光らせたいって思った時は、妖精の時は光っていた。部分部分で、記憶が思い返される。
懐かしい気がする。
ぎゅっ。 レレが突然抱きしめてきた。
レレは、言った。
〔アルル、アルル。 愛してる 〕
作者から
きゃーーーーーーーー!やっばっっっっっっ!
最高です。アルル様。レレ様。
2人の世界が作られてます。
なんと、なんと、レレの最後のセリフと多分顔に浮かべてるであろう甘い笑顔は、アルルがセットしたスマホにバッチリ映ってますた😅
こうしてみてみると、若干ヤンデレですね。(笑
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なんか、良いシーンないかなぁ〜〜