TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する



※最初に掲載した注意書きと前提をよくよくご覧の上、読み始めてください。


※途中でも「合わない」「解釈違い」と思ったら、即座にブラウザバックしてください。


※甚だしい捏造


※実在の人物、団体とは一切関係ありません


※書いている人間の妄想癖がひどいです。


※以上をふまえて大丈夫な方のみおすすめください。










ワンクッション







zm視点






田舎だよなぁ。



田舎すぎますね。






学校からの帰り道、俺ゾムは幼なじみで親友のエーミールと、いつも通り他愛もない会話をしていた。


家から学校まではチャリで片道1時間半といったところか。雨や雪の日だと、歩いて30分のバス停からバスで1時間半はかかるから、あまりバスでは行きたくない。


家の人に車を出してもらえと言われるが、それはできない。



俺も、エーミールも、家族から疎まれているから。




勉強も苦手で家の手伝いもロクにしないで遊び呆けてる俺が、家族に嫌われとるのはわかる。これはまあ、性分というか、性格的にこんな限界集落と合わんと思ってる。


けど、エーミールは違う。学校の成績も常にトップで、家の手伝いもよくやる。なのに、家族から唾棄され、虐げられていた。


人よりちょっと色素が薄い。


それだけの理由で。





そんな理由で学校でエーミールをいじめようとするヤツらは、俺がぶん殴って黙らせる。



だが、家での虐待は守ってやれない。

それが歯がゆくて辛い。




大丈夫ですよ。ゾムさんがいてくれるから。




俺が心配してると、エーミールはいつも笑ってそう言ってくれる。



いつか一緒にこんなクソ田舎、出ようぜ!



俺が息巻くと、エーミールは淋しそうに笑いつつも、小さく頷く。



そう…ですね。



子供の頃、いっつもエーミールが言ってたやろ。可愛い嫁さんと一緒に、都会のマンションで暮らしたいって。

俺もな、その隣で暮らすねん!



ふふっ……。いい…ですね…。




何だかいつもと違うエーミールの返答に、俺は違和感を覚えた。



……どないした、エーミール? 家で…また何かあったんか……?


……ゾムさん。もしかしたら、ゾムさんとこうして会えるの、今日で…最後…かも……



はぁッ!?



思わず大きな声が出た。





【続く】


累ヶ淵 【一応完結】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

353

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚