コメント
7件
逃げろ!そんなところから逃げるんだ!
駆け落ちまじか!! さっきの作品とかもう最高すぎます🥹フォロー失礼します✨️
おぉっとこれはこの先めっちゃ神ってる事が確定してるぞ〜(*゚∀゚*)
※最初に掲載した注意書きと前提をよくよくご覧の上、読み始めてください。
※途中でも「合わない」「解釈違い」と思ったら、即座にブラウザバックしてください。
※甚だしい捏造
※実在の人物、団体とは一切関係ありません
※書いている人間の妄想癖がひどいです。
※以上をふまえて大丈夫な方のみおすすめください。
ワンクッション
ー*zm視点*ー
はぁッ!?
思わず大きな声が出る。
エーミールを見れば、今にも涙が零れそうな、悲しそうな、なのに無理して笑顔作って。
私は身体強くないから、元気な後継ぎは望めないって……。でも、名主様が、私を…ご所望とか…で…
エーミールが何を言ってるか、理解できなかった。
確かに集落の実力者である名主には、逆らえる奴はいない。
けど、そのクソ名主が、エーミールを欲しいって、どういうことだ?
娘婿?
いや、名主ンところは、娘はおらんはず。
ぶっちゃけてしまえば、愛人というかお稚児さんというか。まあ、名主様の慰み者…ってことですかね。
固くなった笑顔の大理石のような瞳から、大粒の涙がボロボロちこぼれ落ちる。
ウソやろ……
今、何時代や思とんねん……
親はすでに手付金をもらったそうなので、早ければ明日あたりに迎えに来る、と。
エーミールは、それでいいんか?
選択肢なんて…ありません。
可愛い嫁さんは、どないすんねん。
幼稚な…子供の…夢物語です……
いつから自転車を降りて歩き出したか、覚えていない。歩調もいつもと比べると、信じられないほどゆっくりで。
突如、エーミールは自転車のブレーキを強く握り、歩みを止めた。
私…、ゾムさんのこと、好きでした。
こんな私に、普通に接してくれていたゾムさんが…好きでした。
今まで…ありがとうございました!!
思いを絞り出し俺に伝えたエーミールは、一気に走り出した。
だが、身体の弱いアイツが俺の脚力に勝てるわけもなく、俺はあっさりエーミールの腕を捕まえた。
待てや、エーミール!!
離してください!! ゾムさんのこと…忘れられなくなるッ!!
せやったら、ずっと一緒におればええやん!!
でも、私…は……
エーミール。お前、俺と逃げる覚悟あるか?
……え?
【続く】