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慶応4年(1868年)6月25日
西本願寺にて
坂本龍馬「うん…」
唾を飲み込む坂本龍馬…
藤村歳真「うちの名前は…藤村結海(ゆみ)と申します…」
坂本龍馬「………?…いや!わしが聞きたいのはおまんは何者じゃと言う事ぜよ!
神様かえ?」
肩を震わせ笑いをこらえながら言う
藤村結海「………え?…えぇ?w神…様?w」
坂本龍馬「なんじゃ!違うのかえ?何故笑っとる!おまんは何者じゃ!」
坂本龍馬の問いに笑いが止まらない
藤村結海「うちは…みw…未来…すぅ〜………未来人だよw…」
坂本龍馬「み…未来人じゃと?!」
藤村結海「うんw」
坂本龍馬「どういう事じゃ?おまんは、誰を生かしたんじゃ?」
藤村結海「………まず…沖田さんは慶応4年5月30日に労咳で死亡しました…助けられませんでした……近藤さんは…慶応4年…4月25日に斬首刑で死亡しました…井上源三郎さんは慶応4年1月に死亡しました…三人共は助けられませんでした……」
坂本龍馬「………そうか…」
藤村結海「山崎さんは1月の江戸へ向かう道中死亡する予定でしたが…自分が山崎さんの後ろに付き敵を見張ってました…山崎さんは大丈夫でしたが、うちが怪我しましたwまぁ…当たりどころが良かったので重傷にはならずにすみましたが、山崎さんは本当に凄い人なんですよ!山崎さんがいなかったら…原田さんも死んでました…ですが、船で山崎さんは隊士達の傷を最小限にして今は原田さん含む隊士達は江戸で見てもらってます、平助くんはこの時代に来て早々ずっと新選組に来てくださいと言い続けて呆れた様子で了承してもらいましたw山南さんは出来るだけ沖田さんから離して今は静岡ら辺にいると思います、江戸は危ないので、土方さんは…今年の10月に函館に行き明治2年…函館戦争で死亡します…土方さんはここで負けて引いてくれればいいのですが…」
坂本龍馬「そうかえ…わしは土方はん以外知らないがおまんは…その者達の事を好いとるのだな…勇には申し訳ない事をした…また飲みたかったのぉ…」
藤村結良「………近藤さんは龍馬さんの事を良き友として語ってくれました、あなたの事を話す近藤さんや土方さんは本当に冷たそうに見えて嬉しそうでした、先程の龍馬さんみたいに」
坂本龍馬「そうかえ……勇はわしをそんな風に語ってくれたのかえ、嬉しいじゃき」
勇の言葉を思い出し、
胸の奥が温かくなる。
その温もりに包まれた途端、龍馬はふっと力を抜かれたようにあくびをした。
坂本龍馬「………安堵したら眠とうなってきとうな……」
藤村結海「膝貸しましょうか? 」
と冗談交じりに言う、坂本龍馬は冗談だと思わず
坂本龍馬「ならば、借りよう…」
龍馬はためらいもなく結海の膝に頭を
預け、子供のように目を閉じた。
藤村結海「え?あ…冗談、何ですが…」
坂本龍馬「冗談…かえ?」
藤村結海「いえ、いいですが…」
子供のように安らかな寝顔を浮かべる龍馬に、結海は思わず微笑んだ。
藤村結海(坂本龍馬は本当に可愛いなぁ…会いたかった人に会えるって何だか夢みたい…ずっと、長い夢を見てるみたい…)
薄暗い灯りの中、静けさに包まれた西本願寺で、龍馬の寝息だけが響いていた。
外はもう夕日が昇り始めていた。
藤村結海「………龍馬さん、龍馬さん」
坂本龍馬「……ん……ん?なんじゃ?」
藤村結海「すっすいません…もう…無理…と…トイレ…行きたいです…」
坂本龍馬「トイレとはなんじゃ?」
藤村結海「あ…えっと…ん〜あの…かっ厠です!厠へ行っても?」
坂本龍馬「良いぞ、すまぬな、寝てしもうたがや」
藤村結海「はい!すいません!では!」
厠から戻って来た藤村結海
藤村結海「ふぅ…あ…龍馬さん、お腹は空いてますか?何か作りますよ」
坂本龍馬「そうじゃな、
なら、わしも手伝うぜよ」
藤村結海「ありがとうございます」
そして朝方2人は西本願寺から出て
おりょうの元へ帰るのだった
坂本龍馬「おりょう!帰ったぞぉ〜」
おりょう「龍さん、どないしはったん?
怪我してるじゃあらへんの?大丈夫どすか?」
坂本龍馬「おう!坊主が…あ…結海が治療してくれたんぜよ」
おりょう「結海…?」
藤村結海「あ…すいません、おりょうさんには言ってませんでしたね、改めて自分は藤村結海と申します、未来から来ました、今は新選組の…何かです!」
おりょう「へぇ〜あんたぁ結海言うんやな、ええ名どすこと、よろしゅう結海はん」
藤村結海「よろしくお願いします!」
坂本龍馬「え…?おりょう、おまんびっくりしないのかえ?」
おりょう「うちは歳真はんがおなご言う事は知ってたけど、歳真はんのおなごとしての名は知らんかってん、それだけどす」
坂本龍馬「いや、結海が未来から来たと言うんぜよ!驚かないかえ?」
おりょう「あ…未来からどす!
ほんまかぁ…!何やうち、結海はんの名前知れて嬉しゅうなって未来と言う言葉を聞き取れんかってんwそうどすか…未来どす…未来からは驚きどす」
藤村結海「そこスルー何ですねw
おりょうさんらしいですw
名前の方を気にしてくれるとは…
嬉しいことです、でも、未来から来たと言う事を名前でかき消されるとは…
驚きです、未来より名前…w」最後は呟く
坂本龍馬「まっことおまんは面白き女じゃ、わしはおまんらといれて楽しいぜよ」
おりょう「そんなにおかしいどす?」
坂本龍馬&藤村結海
「おかしい」
「ぜよ」 「よ」
おりょう「何や二人して仲良うなって…」
藤村結海「そこ気にするんですか?w」
坂本龍馬「おまんは可愛いのうw」
おりょう「もう!…龍さんはほんま口が
上手な事」
藤村結海「いや…でも可愛いですよ、
おりょうさんは顔さることながら、
性格がなぁ…この時代では男勝りと言うか強い女性だから嫌われるけど、うちはおりょうさんが好きです」
坂本龍馬「おりょうは嫌われとらんよ、わしが好いとるからな」
藤村結海「あ…すいません、でもこれだけは言わせてください、龍馬さん、おりょうさんはこれから先もずっと龍馬さんが好きですから!龍馬さんが死んでもずっと…なので男漁りとかしませんので、なのでこれからも大事にしてください、こんな最高なおなご何処にもいませんよ、って龍馬さんは知ってますよねwうちが言わなくても」
坂本龍馬「知っとる、絶対に離さんよ、
わしの嫁になったならわしが生きてる限り離しはせんよ」
おりょう「龍さんがそれを言うとほんまに離れないから大変よw」
藤村結海「はい!それでいいです!未来でもずっと一緒にいてください」
おりょう「いますよ」
優しい笑顔で優しい声でそういい
おりょう「あ…聞いてもいいどすか?
結海はんはどうやってここに来たのかを」
坂本龍馬「わしも知りたいぜよ!」
藤村結海「うちがここに来た理由か…」