テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
前の話の死柄木視点です(◡ ◡*)
唐突に始まる本編(2回目)
⇩
─────────
【死柄木弔視点】
今日は気分が悪い。
先生に「たまには散歩もしよう!!」と、強制的に外に出された……。(黒霧利用)
(ゲームしてぇ……。)
帰りたいが黒霧は帰らしてくれねぇし、
(……面倒くせぇが歩くか、)
そうして俺は自力で帰ることにした。
───
(……迷った、)
気づけば俺は見たこと無い場所に来ていた。
「チッ」
気分が更に悪くなって首を掻き続ける。
その時だった……!!
バサッ!!と目の前にノートが落ちてきた。
「……あ゙?なんだコレ」
ノートを人差し指と親指で持ち上げる。
「『将来の為のヒーロー分析』?……ボロボロじゃねぇか、」
そのノートは所々焦げていたり、水で濡らしたのか裏面がヨレヨレになっていた。
「……。」
俺は数秒間ノートを見つめ、何となくノートをめくる。
ノートには色々なヒーロー共の情報が細かく書かれていた。更には写真付き。
(……誰が書いたんだ?)
このノートに書かれている情報はそこらの情報屋を遥かに超えており、先生なら大喜びしそうな情報ばかりだ。
その時、少し遠くから声が聞こえた。
??「……あの風の強さだったらこの辺に来てるはず……、」
声からするにガキだろう。
どうやら何かを探しているようだ。
(……行ってみっか、)
俺はそう思い、ノートを持って向かった。
………
ガキの声のする方へ来た。
俺の考えていた事はドンピシャで、中学生ぐらいのガキがブツブツと呟きながら何かを探していた。
(……いちよう聞いてみるか、)
俺は緑髪のモサモサヘアーの奴の背後に立つ。
「……おい、」
??「!!は、はい!!」
突然話し掛けられた事に驚いたのか、そいつは体を一瞬震わせ、振り向いた。
─デケェ目に、緑色の瞳。そばかすがあり、めちゃくちゃ童顔─
(……欲しい)
……そう、思ってしまった。
こいつの何処にそう思うのか自分でも分からないが、瞬間的に思ったのだ。
(……何を考えてんだ俺は、)
「…探してんのこれか?」
気を取り直して、ノートをそいつに見せる。
??「あ!!そ、そうです!!僕のです!!ありがとうございます!!」
ガキは俺からノートを貰おうとする。
だが、
俺はノートを渡そうとはしなかった。
??「……?……えっと、それ僕の「お前が書いたのか?」……え?」
「…だから、このノートの内容はお前が書いたのか?」
??「……えっと、そう、ですけど……?」
「へぇ〜、お前が書いたんだ〜、」
(見かけによらずやるな……。)
??「……あれ?……内容って事は、……見たん、ですか……?」
「あぁ、見た、スゲーな…これ」
??「え?」
「いろんな奴の情報が詳しく書いてある…更には弱点まで…俺かしたらありがてぇノートだぜ」
??「……ありがたい……?」
「あぁ、そうだ、ありがたい。」
「初対面に言うのも変かもしれねぇが、お前の観察力はすげぇよ、そこらの”個性持ち”……よりもな」
??「っ!……個性持ちよりも……?」
(……当たってるぽいな、)
こいつが書いたと言っているノートはボロボロで、普通に扱ってたらこんなにはならない……。きっとイジメかなんかだろう。それに、今時のイジメの理由は”無個性”か、シンプルに嫌われたかだ。
「……なぁ、俺と来ねぇか?」
??「……貴方……と?」
「そうだ、この腐りきった世界に復讐しようぜ?」
??「……っ!!貴方ってもしかして、ヴィラン…!?」
「当たりだ」
俺がヴィランだと知ったガキは震えながら怯え始めた。分かりやすいな、こいつ……。
「……なぁ、お前”無個性”だろ?」
??「え……えっと……その……」
(図星だな…………。)
「……その様子じゃ当たりみてぇだな、」
??「……っ!!」
「…お前、イジメられてんだろ?悔しくないのか?」
??「……悔しい……けど……、」
「…あ゙ぁ、別にそいつ(加害者)を殺すわけではねぇよ」
??「……殺さない……?」
「見せつけんだよ、お前の実力を……!」
??「……僕の、実力……?」
「俺に付いてくればお前の実力を”誰にも邪魔されずに”十分に発揮できる。」
「それに、俺には先s…強い助っ人が居るんだ、だからきっと近い内に有名になるだろぉよ。」
「…お前が居れば敵連合も輝ける、なぁ、いい話だとは思わないか?俺はヴィランとして有名になれ、お前は実力を見せつけられる。」
「…俺はお前を求めてる」
??「…!!……僕を、求めて、くれるんですか……?」
??「…出来損ないで何も出来ない僕を、必要としてくれるんですかッ……?」
「出来損ないなんかじゃない、お前は俺にとっての…」
「”ヒーローになれる”んだ。」
??「っ!!」
俺の言葉を聞いてガキは突然泣き出した。
そんなガキを俺は抱きしめながら慰めた。
……黒霧が見たら驚くだろうな、
それより、いい奴をゲットしたな。
これからよろしくな、
緑谷出久─
──────
終わり☆
今回と前回らへんはあんまり明るく作れなかったので、次回辺りからは明るく書きたい……!!
───
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!