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ーー・ーー ・ー・ ー・ ・ー・・・・ ーーー・ー
ー・ー・・、何かの信号だろうか。私には分からないがあまり意味がない言葉だろう。
あの時、私は彼の想いに気が付かなかった。飛んだ愚か者だ。どうか私を呪ってくれ。こんなことになるとは思ってもいなかったんだ…。
姿見に今日も自分が映った。
右耳に光るピアスの輝きが姿見に映り、何とも言えない気持ちになった。
私の性別は男性で、男が右耳にピアスを付けていると同性愛者の意味が強くなり、一般的には付けない。
だが、私はある男に心を奪われた。それ以来、初めてピアス穴を開け、銀色のピアスを身に付けるようになった。
本人に届く訳がないが。
「ゔぁ゛ぁ…」
毎日、こうして吐き気に襲われる。どうしようもないな、頭の中では自分を俯瞰し、嘲笑っていたが、現実ではそうはいかないようだ。
今日もまた吐瀉物で床を汚してしまった。
吐いた後は目に涙が出て前が見えづらく、厄介。
…彼にこんな所見せれる筈ないのに。
「もう、全部大嫌いだ…僕の事も、彼の事も…何故…僕だけ一人なんだ」
吐瀉物と涙が混ざり合った。もう何色をしているのかすら分からなくなった。
「彼は死んでなんかいない!!彼がいないこの世界何て消えて仕舞えば良い…!」
いくら叫んだって、戻りたいのは私の方だ。
「はぁ……」
姿見にまた醜い私が映る。
私に中指を立てる。
ああ、愛おしくて堪らない貴方へ。