今日は土曜日、特に予定無いし家で過ごすか。
そう思ってソファに座ってテレビを見てると、さもさんが無言で俺の隣に座った。しかも俺の腕に抱きついてきた。
「…さもさん。」
「何?凸さん。」
「…その、暑い。」
「ふーん」
さもさんはそう言いつつ抱きしめる力を強くした。
いやなんで?そこは俺の腕離す流れだったじゃん。
…あとさらっとキスしようとするな。
「………む…」
さもさんの顔を手で制すと、さもさんは頬を膨らませてあからさまに不機嫌そうな顔をした。
「…あのねさもさん。」
「…何。」
「その…キスとかは恋人がするものなんだよ、だからしちゃ駄目。」
さもさんはなんだかんだ良い子だし、言う事聞いて…
「………じゃあ恋人になればしていいの?」
うっ…そうきたか…
「えーと…」
俺が考え込んでいると、またさもさんが顔を近づけてきた。
えちょ、これどうすれば…
「…ま、」
「ま?」
「…………まだ早い!」
そう言って俺はさもさんの腕を振り解いて自分の部屋に向かった。
「…”まだ”、か。ふーん…」
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