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桃:……あれ?
桃は、メール画面を見つめていた。
送信しようとしたはずの、外部スタッフへの相談文。
下書きが、消えている。
桃:……消した?
記憶がない。
嫌な汗が背中を伝う。
緑: 桃桃?
背後から声がした。
振り返ると、緑が立っていた。
緑:何してたの?
桃:あ、いや……ちょっと、確認
桃は画面を伏せる。
緑:確認?
緑は首を傾げる。
緑:何の?
桃:……最近、俺おかしい気がしてさ
一瞬。
緑の表情が、ほんのわずかに硬くなる。
緑:おかしくないよ
すぐに、優しい声。
緑:普通の桃桃だよ…?笑
桃:でも…でも、連絡消えたり、記憶曖昧だったり
緑:それさ
緑は遮る。
緑:外の人と関わるからだよ
桃:……は?
緑:外はね、情報多すぎるんだよ
緑は自然に言う。
緑:桃桃、真面目だから全部抱え込むし、
赤:だからさ
赤がいつの間にか横にいる。
赤:外部との連絡、最低限でいいと思って
桃:最低限って……
桃:でも、仕事だよ?いくら何でもそれは…
水:水たちがいる
水:それで足りるでしょー?
桃:足りるって問題じゃ――
黄:外ってさ
黄が首を傾げる。
黄:桃桃のこと、ちゃんと見てないもん
黄:俺らはちゃんと桃のこと見てるんよ?
五人の視線が、一斉に向く。
桃:でも……俺、リーダーだよ?
桃は言葉を選びながら言った。
桃:外部とのやり取りしないと、六奏が…
紫:リーダーだから守るんだよ
赤:桃が壊れたら
赤:グループ終わるからな。
水:だから
水は桃の手を取る。
水:桃くんは、外に出なくていいんだよ
その感触に、ぞっとする。
桃:わ、わかった。ごめん
その瞬間。
水:よかった、わかってくれて
――違う。
わかってない。
でも、
否定する言葉が、もう出てこなかった。
その日の帰り。
紫:今日は送るよ。
紫が当然のように言う。
桃:いや、一人で……
赤:無理
黄:約束したことでしょ?
桃:……。
車内で、桃は窓の外を見ていた。
桃:……ねぇ(呟
水:ん?
水が即座に反応する。
桃:俺、最近……
言葉を探す。
桃:一人になる時間、なくない?
一瞬の沈黙。
緑:一人でいると、 余計なこと考えるじゃん
黄:だからさ、俺 たちが埋めるの
桃は、もう何も言えなかった。
その夜。
ベッドに入って、スマホを見る。
連絡先。
外部スタッフ、昔からの友人――
いくつかが、消えていた。
桃:…はっ…っ(怯
喉が鳴る。
画面に、新しいメッセージが並ぶ。
『おやすみ』
『ちゃんと寝てね』
指が震える。
(……助け、呼ばなきゃ)
そう思った瞬間。
『桃、今起きてるよね』
紫から。
『変なことすんなよ』
見られている。
桃は、スマホを伏せた。
,,,,Thank you for reading,,,,
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