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ましゅのすけ🙄🩵@不定期
19
#初心者
ゆいぽん
772
おぼしずのしず
297
〇
123
放課後、誰もいない教室。
窓の外では運動部の掛け声だけが聞こえていた。
告白にはぴったりのスポットである。
そんな教室に、一組の男女が向かい合って立っていた。
「ん…で要件って何~?」
気軽そうに聞く彼女は白鮫美鈴という。
少しの沈黙の後、男が口を開いた。彼の名は綾瀬葵。
「え…えっと…僕…白鮫さんのことが好きです。良ければ、僕と…」
最後まで聞かずに、美鈴が口を開いた。
「えっと……綾瀬くん、ごめんね…?私、まだ、恋とか好きとか、よくわかんなくて…。」
美鈴は視線を少し逸らしながら言った。
また、静寂が流れる。1秒が何時間にも思えるような空気の中、絞り出すように葵が声を出した。
「そ…そうですよね、すみません…呼び出してしまい。」
それを聞いた美鈴は、少し焦ったように言う。
「えっと…いや、嫌いってわけじゃないんだけど… 」
「いや、大丈夫です。呼び出してすみませんでした。」
葵は笑おうとした。しかし、引きつった口元は笑顔になりきれなかった。
「あ~いや…えっとね…励ましとかそういうのじゃなくて…」
葵は美鈴の意図が理解できなかった。もはや、この気まずい空気から一刻も早く逃げ出したいとさえ思っていた。
「あ、そうだ…!セフレ…だっけ?それから始めるのは…いいよ?」
脳が一瞬フリーズした。そのあと、意味を理解した葵は、顔を真っ赤にした。
「ぅぇ!?え…?え…?」
口を開きかけては閉じる。その繰り返しだった。
「あれ?そんなに驚くことだった?ご…ごめん」
驚いたように言う美鈴は、少し顔が赤くなっていた。
「あ…あたりまえじゃないですか!?そ、そんな破廉恥な…」
耳まで赤く染まり、葵は小さく肩を震わせた。
また、沈黙が流れる。
いろいろなことを考えて、考えて。
葵は、このまま終わりたくないと思った。
「…いや、やっぱり、セフレから始め…ましょう。」
まだ葵の顔は赤い。だが、その目はまっすぐに美鈴を見ていた。
「ん。じゃあ、これから、よろしくね。これ、電話番号。」
少しニコッとした美鈴は、とても綺麗だった。
「は、はい。ありがとうございます!」
スマホに登録された「美鈴」の文字を見ているだけで、口元が緩んでしまう。
「そうだ!セフレと言っても、友達なんだから、呼び方決めよ~!」
にこにこしながら提案してきた美鈴。友達という言葉がうれしかった。相手に恋愛感情を抱かれていなかったとしても、不特定多数の中の一人だったとしても。
「じゃあ、僕のことは、葵って呼んでもらって大丈夫ですよ」
「じゃあ、私のことは~…美鈴って呼んで~!ね、葵?」
葵…あおい…この名前のことがとても好きになった。
「ねねね!もう、下校時刻なりそうだし、一緒に帰らない?葵。」
「あ、はい!ぜひ一緒に帰りましょう!美鈴さん!」
コメント
1件
いやいやいやいや!!第1話からこの展開!?!?😳💦 告白OKされたかと思いきや「セフレ」って…美鈴ちゃんのサラッとした言い方に葵くんの真っ赤になる反応が可愛すぎて悶えたわ…🤦♀️💕 最後の「葵」って呼ばせるところ、まだ友達の定義だけど確かに始まったんだなって。続きが気になりすぎるよ!!