テラーノベル
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はじめは珍しくて取り合っていた愛吉と双子ですが一週間も経つといるのが当たり前になり、取り合うことも無くなりました。それぞれきちんと世話をし、一週間に一回、30分〜一時間ほど、首輪とハーネスの両方にリードをつけ、はまぐりとしじみは散歩に行きます。散歩の担当は両親と信頼できる双子たちです。トライアルはいろいろな刺激がありましたがきちんと終えることができました。そしてこちらから桜の家へ正式譲渡申し込みの電話をかけ、最終審査が通ったら正式に家の子となります。
ルルルルルルルル…愛一家の受話器が鳴った。「もしもし…」とお父さんが電話にでる。カチャ。お父さんが受話器を置いた。と、さも嬉しそうに振り返った。「みんな!暁さんからの電話でな、はまぐりとしじみを正式に家の子にしてくれるって!」「え!ほんとう!」みんな一斉にクラッカーを鳴らすように喜んだ。「でな。」お父さんが言った。「はまぐりとしじみに新しい名前をつけていいんだって。」お父さんがにっこりとわらった。「そうなの!」みんな驚いて新しい名前を緊急家族会議で決めることにした。あーでもない、こーでもないと考えていると双子の妹の莉愛がすっと手を挙げた。「いっそ、このままはどう?」「あ〜なるほど。」お父さんが頷いた。でも、すっと莉愛とそっくりなきれいな手を挙げた人がいた。莉愛の双子の姉、愛莉だ。「でも、新しい名前のほうがいいと思う。せめて漢字をつけるとか。」「いや。やだ」愛吉がすぐさま反対した。「名前つけたい。」ということではまぐりには漢字をつけ、しじみは名前を変えることにしました。結果はこちら
はまぐり→葉麻胡莉(はまぐり)
しじみ→愛乃(あいの)
はまぐりは漢字が難しいから、普段はひらがなということになりました。
新しい名前になり、それを暁家に電話してほんとうにはまぐりとしじみ改、愛乃は家族が見つかりました。
さて、それを知った桜と咲久はいつも牡丹のように笑いながら毎日愛一家から送られてくる写真を見ています。
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