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よくもこんな山奥に住んでいたものだ。人里を離れてから相当山の奥へ進んでいる。
そしてよくこのような物件を探し出したものだ、あたりは街灯もなく漆黒の闇。
22時近く古民家に到着、集落というかここの家以外はないようだ。
「こんばんわ」
古民家から2組の男女が出てきた。この人達がモニタリングの人か。姉御はだまったまま、周囲を見渡している。
「姉御中にはいりますよ」
姉御は無言で囲炉裏のある部屋に入っていった。
モニタリングの1人の女性が話始めた。夕方からここの古民家に入室して食事を作ったりしていたところまでは何もなかったようだが、記念にスマホでパシパシ写真を撮り出してから周囲で物おとがしたり、気配を感じるようになったそうだ。
女性がスマホを差し出し画像を見ると確かに心霊写真のようなものが取れている。はっきりではないが、うっすらモヤ状のものでったり。
「ネギを中心に円状に手を繋いでみろ」
姉御はそう言って僕に精神を集中するよう言ってきた。
「雨が降ってきましたね」一号確かにかなり強い雨の音がし出した。
囲炉裏の炎が強くなり、お茶を沸かす音がする。
「ネギの力だとそこまでが限界か。。」
姉御が輪に加わり、何やら念仏を唱え始める。すると姉御に重なるように老人の姿が現れた。
「ひっ」「わっ」
皆驚きを隠せず悲鳴を漏らす。
「#狼狽える__うろた__#な、落ち着け」
姉御が家主であった、老人の残留思念を集め老人の最後の時を見せていたのであった。老人は寝室の方に向かい、横になって消えていった。
「この黒いシミは。。。」
「さっきの爺さんが死後見つかった所だ」
老人はこの黒いシミのところで人生の最後を迎え孤独死したと姉御はいう。
「ただ、お前らがいっていた事故死した奴らはこの老人のせいではないな、もうしばらく様子をみるか」
僕らは囲炉裏を囲みながら時間を過ごした。深夜2時過ぎ、古民家の周りに足音がし出した。
「ザっ ザっ ザつ」
「こんな夜中に人ですか?」2号
時間が経つにつれて足音は増えてきて複数の人が古民家の周りを歩いているように聞こえる。モニタリングのカップルは恐怖のあまり震えだした。
「ガタガタ ガタガタ」雨戸や扉が揺すられているかのように音がしだす。
「1号、そこの扉が開いた瞬間、これをぶん回せ」そう言って姉御は、鍋のお玉を渡した。
「。。。。こんなんで効くんですか?」1号
姉御は1号を睨みつけ、1号は威圧感に負けて配置について構えた。