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僕と姉御、事故物件YouTuber2人はその2人が借りた山奥の古民家を訪れていた。
モニタリングで利用した人たちに災いが降り注いでいるということで姉御に動画配信で居座っても大丈夫か確認してほいしいとの事。
その古民家にはモニタリングで2組のカップルが先行して訪れている。
夜もふけ、古民家の外がざわつき出してきた。
扉のところで1号さんがお玉を手にしてぶん殴る準備をしてる。
「お前ら、恋人だろ、いつものようにイチャイチャしろ!」
姉御。。。何を言っているのか。
「何すればいいですか?」
カップルが姉御に質問する。
「ハグとかキスとか本番手前なら何でもいい、何だったらスワップしろ」
姉御の威圧感に負け、カップル達はイチャつき始めるが、恐怖もありあまり盛り上がらない。
「ネギ、2号も混ざれ」
本当に何を言ってるんだこの人は。。。乱交パーティーをしろとでもいうのか。
「えっお言葉に甘えてお邪魔します」2号はノリノリでカップルの中に割って入った。これが起爆剤になったのか、だんだん盛り上がってきてしまった。
盛り上がるにつれて外の足音、扉をゆする音が激しくなってきた。
なんなんだこの反応は。。
ガダガタっ
扉が開いた。
「振り下ろせ!」
1号はおもっきりお玉を振り下ろした。
カン❗️
「繰り返せ!」
カン❗️ カン❗️カン❗️
ネギには見えていた、開いた扉から霊体が流れ込み、お玉が霊体を叩く、そして蒸発する様に消えていっていた。
「扉を閉めろ」
1号は言われたように扉を閉めた。
外のざわめきも、室内の熱々な雰囲気も収まった。
「かっ感触ありました、お玉に何か当たった感触がありました。」
1号は興奮状態の口調で霊体を叩いたと声をあらがえた。
「姉御どういうことか説明をしてください」
姉御は、タバコに火をつけ皆のまえに座り込んだ。
「お前がお玉にでなぐった霊体はこの山にいた浮遊霊の塊だ」
長年空き家だった古民家にモニタリングの人が出入りしだり#人気__ひとけ__#が戻った事により、浮遊霊が集まり出し、やがて塊となりある程度の霊力が強くなりだしたもののようだ。
浮遊霊の多くは力もない単体だがイワシの群れのように塊となり怪現象を起こすほどに成長することもあるそうだ。
「やつらは生に対する未練が強い、お前らがイチャイチャした行動は生命の根源だ、性交して、生命が宿る、生が満ち溢れる瞬間だ」
心霊スポットや人気のないところで、イチャイチャするということは、浮遊霊を呼び出す儀式のようなものなのだと姉御は解説した。
「さっきひとまとめにして、お玉でたいじしたから、またあの塊になるまで、月日が必要になる、お前ら男2人だったらそこまで興味は持たれないだろう、ただし元家主には敬意を払え、備えものや挨拶は怠るな」
家主さえ怒らせなければ撮影が安全だという。
「以前のモニタリングの人の災いは誰の仕業なんですか?」
「おそらく本人達に取りついていた生き霊だろう」
生霊は力をつけるために霊体の多い場所にいくようしむけ、浮遊霊の霊力を吸収し害を与えるという。
「くれぐれカップルとかはここに入れるなよ」
古民家の元家主の潔白は晴れ、個人的に取り憑いていた生霊の仕業ということで問題は解決し姉御はまた、レアフィギアを手にしたのであった。