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プロローグ

・序章

・いつも通りの日々

・知られたくないこと

・母との関係

・家族との思い出①

・友達との電話

・少し変わった今日

・母の分からない気持ち

・朝焼け

・合唱コンクール

・始まり……

・少年N

・予想外の再開

・お出掛け

・ 昔の記憶②

・終わらない生き地獄

・最後の決断

・後悔と未来

・約束。



〜序章〜

この物語に、゙終わり゙というものはあるのだろうか。

あるとして、その゙おわり゙はどんなものなんだろうか。

永久の終わり。

それが来るまで後、何日だろうか。

きっと、まだ、誰も知らない。

自分を守る嘘であり、自分を傷つける嘘でもある。


〜本編〜

〜いつも通りの日々〜

いつも通りの毎日。朝6時に起き6時30分に家を出て7時30分に学校近くの駅に着くそれから約10分掛けて学校まで歩く。

着くのはいつも7時50分弱、電車の本数が少ないのでこの時間でしか行けない。

不便なところもあるがいい所もある。例えば途中でコンビニなどによっても余裕で間に合うこと、朝は運動部が外で部活をしているだけなので教室には私しかいない。一人の時間という物が出来ること!

朝のホームルームは8時30分から始まる。でも、遅刻になるのは8時25分から。

残りの5分間は読書の時間。中学校の頃と全然変わらない時間割、比較的過ごしやすくはある。

ふと、いつもより声が少ないなと思い窓の方に目を向けた。いつもならもう少し部活をしている人たちの声がするのだが今日は余りしない。今日外で部活をしているのは……、サッカー、テニス、野球……。少ない。いつもならソフトボールやバドミントンなどの子達もいる。今日はどうしたんだろうと疑問を抱いていると後ろから声を掛けられた、誰だろか。振り返るとそこには優しい笑みを浮かべた数学担当の湊先生が居た。湊先生は今日も早いねくるのと声を掛けてくれた私はこの時間ぐらいしか電車ないんでwと言い返し外をもう一度見たすると湊先生場私の考えていることを気付いたのか今日は多くの部活が大会なんだよと教えてくれた。湊先生は本当にいつも凄い。いつも私の考えていることを分かっているまるで

私の心の中を見ているように。

そうなんですね、みんな頑張ってますねと私は応えた湊先生は本当ね、部活熱心の子が多くていいねと応えもう少しで職員会議始まるから行くねと言葉を残し湊先生は職員室に向かった。

私は部活には入っていないので大会など部活内の詳しいことは知らない。入っていてもそこまでは知らないだろうけど。そうか、今居ない子達は大会か。頑張ってるなと私は思いバックの中から荷物を取り出しバックを片付けた。そして私はいつもの場所へと向かった。場所は職員室近くにある小さな部屋本来は先生たちの部屋ではあるけど湊先生がいつも早く来て暇だろうからここの部屋をわざわざ貸し出してくれている。ここの部屋には湊先生のお気に入りの本や結構分かりやすい勉強用の参考書など色々と揃っている。湊先生の選ぶ本は本当に面白い。私好みのやつばかりでいつ来ても飽きないし、日によっては湊先生も一緒にここで話をしたりするので学校生活はめちゃくちゃ楽しいです!

ホームルームが終わり一限目が始まる。一限目は数学、数学は苦手ではあるけど担当が湊先生だから結構頑張れる!

二限目は……、社会だ……。

社会は本当に苦手、暗記科目が中学の頃から本当に苦手。担当の先生は担任の鈴木先生。結構生徒たちと仲の良いそこそこ顔がイケメンだと有名な先生それでいて面白いと言われてる。

三限目は移動教室で理科、理科はなんとも言いようがない。でも担当の中川先生はアニヲタで結構言い方は失礼ではあるけど…私と似たような陰キャの子達と仲がいい。

四限目は国語!国語担当の稲垣先生は本当に優しい!よく会うとあんちゃんおはようだとかよく話しかけてくれる優しい先生!女の先生の中で1番好きな先生!

四限目が終わり皆が給食の準備をしている時湊先生が慌てたように私のクラスに走ってきて担任の鈴木先生と深刻そうに話をしていた。何の話だかよく気になるよねこういうのって!分かる!

〜知られたくない事〜

鈴木先生がいつにもなく神経な顔をして私に向かって歩いてくる___、え?私?

鈴木先生は私の前で立ち止まり私に少し廊下に来てくれるかと言われたので私は廊下に出た鈴木先生が落ち着いて聞いて欲しい。と言ったので私ははい分かりました…?と応え返事を聞いた鈴木先生がお母さんが今救急車で病院に向かっているそうだ、中央病院に向かっていると連絡が来たらしい。急いで準備をして中央病院に向かおう車は俺が出すから準備が出来たら呼んで。

と言われた。私は鈴木先生に大丈夫です。自分一人で行きますのでとだけ応え教室に戻り帰る準備をした。鈴木先生はなにか言いたそうにしていたが私が聞き耳を立てないので何も言わずただ、私を見つめていた。

私は帰る準備を早くに済ませ学校を出たその際に湊先生が私に駆け寄ってきて本当に1人でいいのかと聞いてきてくれた。それが普通ではあるんだろうなと思った。そりゃそうだ、高校生と言えまだ子供と大人の境目、今まで育てて来てくれた大切な人、親が倒れたと聞いたら年齢関係なく一人では怖い、だから皆心配して声を掛けたりしてくれるのだろう。でも私は違う。

自分の家庭について誰にも知られたくない。

見せたくない。

そう思い湊先生にも鈴木先生と同じように1人で全然大丈夫ですと言い駅に向かった。

〜母との関係〜

中央病院まではここからだと結構かかる、でも私はそれが良かった。余り、早く着きたいとは思わなかった。

思えなかった。

一度中央病院に電話をしようと思い電車が来るまで少しあったので少し駅から離れ電話を掛けた。

コール音2回、優しそうな女性の方の声がスマホ越しに聞こえる私はその女性に綾瀬 千奈の娘の綾瀬 あんですと言い母にまだ着くまでに時間が掛かりそうだから着くまで待ってて欲しい。と伝えて下さいと伝言を預けたのと一応、母は何故運ばれたのか聞いた。

母が自ら電話をし頭が痛い、体がだるいと言い救急車を呼んだらしい。医者の方は念の為検査をしてくれたが特に問題はなかったそう。ただ、お酒の飲み過ぎなどは注意をして下さいと言われた。

よく思い出したら今日の朝挨拶をせずに家を出てしまった。しまったと思った。

いっつもそうだ、母は何か私に気に食わないことがあればすぐにしょうもない、偽ったことを言い救急車を呼ぶ、何度も母に話したことはある、本当に今救急車を必要としている人がいるからやめて欲しいとでもそれを言うと母はじゃ、私が死んでもいいんだと言いまともに聞いてくれたことは無い。最近はもう説得するのを諦めた。どれだけ話したところで私の言葉は母には届かない。母は私の言葉を聞こうとしない、それに、最近はそれも少し減ってきていたので少し油断をしていた。

急いで向かわないともっと機嫌が悪くなるだろうなと思い少し急いで向かった。


中央病院につき受付窓口で母の名前を言い母のいる場所を教えて貰った。三階の1番前の部屋で待機しているそう。急いで向かい部屋の前に立ちドアを3回ノックするすると中からはーいという声が聞こえた。私はドアを開けた。すると母を見ていてくれていたのか医者の方が私にお待ちしておりましたと言い軽く母に着いて話してもらった電話した時と同じ内容だったので特に気にする事はない。お酒の飲み過ぎは確かに直すべきだとは思うけど、私はそんなことを母には言えない。だから仕方がないと言ってこの問題を先延ばしにしている毎日、毎日。


その後は母と一緒にタクシーで家まで帰ったその際に母がなんで来るのが遅かったの、私のことはどうでもいいの、死んでもいいの?と私に質問攻めをしてきた。私はただずっと下を向いてごめん、ごめんなさい。と同じ言葉を繰り返した。

家に着き母はすぐにビールの缶やらビールのおつまみのゴミだらけのソファーの上で寝た。

朝のことはないにも言われなかったのでまだ良かった。朝のことまで言われたらきっとまだ話し合いは続いていただろうから良かった。

明日は学校を休もうかと少しその日は考えた。が、それはそれで母が怒りそうなので学校に行くとに決めた。

〜家族との思い出①〜

母が可笑しくなったのは私が中学1年生ぐらいの時、ちょうどその頃母が父と離婚をした後だった。父は暴力を振るうような人ではなかったが言葉の暴力は激しかった。私は小学6年生になるまでは特に言われたことは無かったが私が小学6年生になってから母と同じように言葉の暴力を毎日のように振るわれた。中学1年生、父が失踪した日いつも通り私は父に言葉の暴力を振るわれていたそれから父は少しコンビニ行ってくると言いそれっきり帰ってこなかった今は生きているのか、死んでいるのかは分からない。私は父が居なくなった時少しこれからが楽しみだなと感じた、きっと母もそうだろと思っていた、けど、現実は違った。母は父が居なくなったのを酷く悲しんだ。父が失踪してから母に父が移ったかのように私にあたりが強くなった。今までは全く飲んでいなかったビールなども異常なほど飲むことが増えた。

その度母はどんどん壊れて行った。気が付けば今のような状態にまでなってしまっていた。母は色々と仕事を掛け持ちをしていて毎日帰ってくるのが遅かった。その度に私は母はちゃんと帰ってくるだろうかと不安になりながら日々を過ごしていた。母はここまで私を育ててきてくれた。本当に尊敬と感謝しかない。でも、時に母について感じることがあった。授業参観の時などに他の子達の母親を見て、みんなの親ば大人゙だったが私の母を思い出して母ば子供゙だなと思った。嫌なことがあればすぐに手を出し、言葉のナイフで私の心を引き裂く。毎日毎日、そんな生活だったからそれが普通だと思っていた、けど、違った。皆の親は大人ででも、私の親は子供だ。

〜友達との電話〜

私のスマホがなった。誰からだろうかと思いスマホの電話画面を見ると画面には仁奈という名前が表示されていた。仁奈は私と一番仲がいい友達、仁奈から何度かLINEが入っていたようだ。忙しく見れていなかったからからか仁奈が心配で電話をしてきてくれたのだろう……。仁奈からの電話に出ると私の考察は当たり仁奈が大丈夫?と忙しかったよねと言った私は全然大丈夫だよ!今落ち着いてるから!と応えた仁奈とはその後明日の予定などたわりのない話をした。

仁奈との電話が終わり時間はもう7時だ、母はもう爆睡なので今日はもう起きてこないだろう。なので今のうちにお風呂に入りお風呂から出たら今日の朝買っていた今日の夜ご飯のおにぎりを食べる。10時には寝ようという意思があるので今日は今からお風呂に入る。

お風呂からでておにぎりをかじりながら仁奈とLINEをし仁奈は家族とこれからご飯に食べに行く為今日はもうLINEを出来ないと言われたのでLINEを送るのを辞めそのままYouTubeを開けた。動物の動画、VTuberさんの切り抜きを見て9時にYouTubeを見るのを辞めた。YouTubeを見るのを辞めてそのまま階段を下り洗面台に行き歯磨きとスキンケアを終わらせもう一度部屋に戻りそのままベッドに横になった。そのまま寝ようと思っていたけどなかなか寝れなかった。いつもの事なので慣れてる。いつも夜寝ようとすると急に恐怖が襲う。深夜に悪夢によって起きることも全然ある。一時期2時間に一回の頻度で悪夢によって起こされた時もあった。こういう時は仕方がないのでただ、ボーとするだけ。そしたら気付いたら寝ていて朝が来ている。

〜少し変わった今日〜

一週間は学校を休んでとにかく家にいることにした。今の母は私がどこかに行かないか心配している、だから私が一週間家に居れば私は母を置いてどっかに行くつもりは無いという意思表示になると思ったのだが余り今のところ効果はなさそうではあるけど、確実にお酒を飲む量が減った。今日で3日目になる3日も経ったのでやることがなく暇テレビは朝、夕方帯ならまだやっているが昼は本当に全く面白いものはやっていない。勉強をしようにも私は勉強が苦手なので全然続かないし、全部間違えるので辞めた。ゲームは通信制じゃなければ出来るのでリズムゲームをやっているが新しい曲は増えてないので同じような曲ばかりを繰り返してやるのは飽きてくる。でも今日からイベントが始まるので推しイベではないけど暇つぶしとしてやろうと思う。

5時に母が帰ってきた。いつもより少し帰りが早い。私はスマホを置き階段を下り玄関まで行き母におかえりお仕事お疲れ様と言うと母はただいま、今からイオンモール行こう!子供たちのおもちゃ手作りしようと思ってねと母が言ったので私はうん、分かったすぐに着替えてくるねといい私は早足で階段を登り服を着替え車に向かった。母も先に待っていたみたいだったので待っててくれてありがとう行こっかと私が声をかけたと同時に母がエンジンをかけ車を走らせる車の中で聞いた話によると仕事の物もそうだけど服を買いたいんだとかそれのついでにご飯を食べようということになった。最近は私と母二人でご飯を作っていたので母は時には息抜きも必要でしょと言った。母は私が学校を休むことは全然叱らないし叱るどころか何処か嬉しそうにも見える。だからか母は私が学校に行っていない日などは凄く優しい。いつもみたいに救急車を呼んだりお酒を大量に飲んだりしない。昔の母のよう。これが本当の母なのかまたは、いつもの母が本来の母なのか私は分からない。

〜母の分からない気持ち〜

イオンモールにつき母は別々に行動しようかと提案をしてきたのでえ、あぁ〜、うん!そうしよっかと言うと母は9時に本や集合ねと時間と集合場所を決めて母は私に三万円を私に渡し好きに使ってと言い母は服屋に向かった。母は私を試したいのかそれともただ単に自分一人で回りたいのか分からない。母に関しては分からないことだらけだ。私はいつも行く服屋に向かったちょうど今日は新しい服が出たらしく凄く可愛い服があった。一目惚れをしたのでそれを買うことにした。黒と白色のフリルの着いたワンピースのような服を選んだ値段は8500円、高くはあるが素材などもよく値段の割に良い。

その後はアニメイトで推しのグッズを2つだけ買いCD屋さんに行ってCDをみた、まだ時間があったので適当に歩き8時30になったので本屋さんに向かった。8時50分ちょうど母がこちらに歩いてきて居た。母は両手いっぱいに服の入った袋と仕事用の道具が入った袋をもっていた。私は母から袋を取り歩き出した母がありがとう、1度車に戻ろっかと言ったので私はうん、そうしようかと言い車に向かった。車に袋を置き私と母は本屋に向かいお互い買いたい本などを選んだ。その後はお店に行きご飯を食べて帰った。

〜朝焼け〜

うぅー……。眠たい……。昨日は深夜の2時に寝たからか凄く眠たい。でも、今日から学校に行くので仕方なく起きて学校に向かう。はぁ。面倒臭い。だるい。学校につきホームルームが始まると先生が転校を紹介した。雫月 朱雨 女の子にしては少し男の子ぽい名前だなと思った。正直。

私の席はグランド側の窓際で隣の子は2ヶ月前に転校していったので今は居ない。なので朱雨の席は私の隣となった。

一限目から移動教室なので私は朱雨と一緒に教室まで向かった。

よろしくね朱雨ちゃん私の名前はあん、好きなように呼んでもらって構わないよと言うと朱雨もあんちゃんよろしくしゆって呼んでもらっていいよ前の学校でそう呼ばれてたからそっちの方がしっくり来るんだと言ったので私はそっか、じゃしゆよろしくねこれからと言うとしゆも続けてこちらこそよろしくねと言った。

一限目以外は全て教室だったので昼休みに学校内案内を済ませた。しゆは親の都合で天候になったらしい元々は乗り気ではなかったか実際来てみて転校してよかったと思ったそう。それは無理もないなと思った。今まで暮らしてきた場所から離れ、今まで一緒にいた友達とも離れてしまうのだから無理もない。

しゆが来て二日後しゆと私は二日にしては中々の仲の良さになったしゆが朝焼けを観たいと言ったので私は朝焼けが一番綺麗な海にしゆを連れた。しゆは朝焼けを見た途端に綺麗、綺麗、神秘的と連呼していた朝焼けが好きなんだということがよく分かった。その後は学校に向かっていつも通りの学校生活を送った。

今日は掃除当番が当たっていなかったので早くに帰った。家にはもう母が居るらしく母は大量のお酒を飲んでいた。

また、いつもと同じ日々が続く。

〜合唱コンクール〜

しゆが学校に慣れて友達もいっぱい出来た頃私たちには合唱コンクールが迫っていた。合唱コンクールで歌う曲は有名な゙あなたへ〜旅たちに寄せるメッセージ〜゙クラスで話し合い初めはゆっくりめで歌い、徐々にスピードを上げ「手と手を繋ぎ……」からを盛り上げていくということになった。私たちのクラスは中間発表の時にどのクラスよりも上手いとされていた。だから皆練習も本気でやっていてそれでいて声も大きかった。私は出来るだけ声を大きくして歌った。私の隣で歌っているしゆはとても声が小さい私も小さい方ではあるがアルトの皆は前よりは声出てるねと言ってくれているけどしゆは前から変わらずずっと声が小さいままだ。それに関しては私はなんとも思わない、本番で大きな声で歌うとかそういうのを考えているのかもしれないので私はあえて口には出さないが同じアルトの子達はしゆに前から声の大きさ変わってないよもう少し大きくして口パクとかは辞めてねと辛口の評価をした。しゆを見るとしゆはごめんもっと頑張って出すね!と言っていて皆も次頑張ろとさっきよりもすごく明るい声で言い合った。このクラスは本気でやる時は少しビシビシしているが誰かが頑張ろうとしていると応援してくれるそんな素敵なクラスだ。

本気当日私たちの順番は5番目一番最後。学級委員長がすごく引き運の良い方で皆が願っていた最後を取る事が出来た。

一年生から始まり次に二年生最後に三年生という順番で進んでいく。一年生の発表が全て終え一番初めの2年生が合唱を始める。一年生より遥かに歌が上手いことが分かる。やはり一年生と二年生、三年生の差は大きいんだなと分かりやすかった。

三組が合唱が終わり私たちが舞台に上がる合唱コンクールをしているのは大学の音楽科を取っている人が使うホール。結構広く、舞台に立つと座っている人の顔が見たくなくても見えてしまう。反射板があるので声は反射してくれるので多少声が小さくてもなんとかなる。それでも、精一杯の努力を……!

私は一番前で舞台の上に立つと皆の顔が見えるすると途端に手と足が震え喉の奥をギュッ、される感覚になり声が出ない。苦しい。それでもみんなに迷惑をかけないため私は頑張って合唱を終わらせた。一番前なので降りる時は一番初め私は舞台を降り自分の席に着いた自分の席につきアナウンスが流れる二年生の発表が終わりましたので15分間の休憩を取ります。と流れ皆はトイレや水を飲む為にホールから出る私はしばらく自分の席に座り約3分ぐらい経ってやっと手と足の震え、喉の奥の感覚が消えやっとまともに息を吸えた。すると隣からすすり泣くような声が聞こえ隣を見るとしゆが泣いていたしゆの右隣のしゆと仲の良い子が背中をさすりながら゙もう終わったよ、頑張ってね゙゙もう大丈夫だよ、ねぇ、泣きやもうよ〜゙と言っていた。私はしゆの方に体を向けしゆの右隣に座っている女の子とどうやって落ち着かせるか話し合ったすると徐々に落ち着いてきたのか過呼吸だったしゆが呼吸を整えた。そこに担任の先生が来てえっ、どうしたん?!大丈夫か?!と驚いたようにしゆに聞いていた右隣に座っている女の子は混乱してるんですよと言った先生は人多かったもんなと言ったするとしゆはまた過呼吸になった休憩時間終わりまで1分の時まだしゆは泣いていてしゆの後ろに心配で座っていた先生は落ち着くまで外に出るかと聞いていてしゆは頷き先生としゆは外に出た。

皆しゆ大丈夫かなと心配している声をあげていた。三年生の発表が全て終わった頃ぐらいにしゆが戻ってきた皆しゆが戻ってきたのに気付くと大丈夫しゆ?と声を掛けていてあげていたその中にばしゆが一番このクラスの中で頑張ったよ!゙と言っている子も居れば゙しゆ偉い!よく頑張った!しゆよく終わるまで泣かなかったね偉い゙と言っている声も聞こえた。私は耳を塞ぎたくなった。何故泣いていた子が一番頑張ったということになるのか、何故終わるまで泣かなかった子が偉いのか分からなかった確かに終わるまで泣かなかったのは偉かったのかもしれない。でも、泣いていた子が一番頑張ったというのは理解できない。なんで?私も頑張った、泣かなかった。ここで泣いてしまえばみんなに迷惑がかかるし、心配されるのではと思ったから私も泣きたかったけど泣かなかった。我慢をしたなのになんでそんなことを私にも、周りの人にも聞こえるような音量で言うのか私はその子に苛立ちを抱いてしまった。とことん私は性格がクズだなと思い私の思考を止めた。これ以上考えたくなかったというのもあったのかもしれない。

結構私たちのクラスは合唱コンクールで銀賞という結果で終わった。金賞は三組。

記念撮影を終え私は自分の自転車に跨り家に向かって自転車を漕いだ。時刻は10時20分家は大学のすぐ目の前なので全然時間は掛からない。ので私が家に着いたのは10時30分

家には母も居ない母はいつも朝から仕事に行き日によって5時弱6時強という時間に帰ってくる。

私は家のドアを閉めたと同時に玄関で崩れ落ちた、合唱コンクールで見た多くの人たちの顔、皆が泣いているしゆに対して発した言葉全てが蘇ってきて大きな雫が次から次へと手のひらから手首を伝い玄関に雫が落ちる過呼吸になり息ができず苦しくなり一度息を整えまた過呼吸になるというのを繰り返していた。何疲れ私はそのまま自分の部屋に向かいベッドに横たわった。気づいたら2時になっていた。あの後疲れて寝てしまっていたのだろう左手首が痛く手首を見てみると傷に雫が落ちていたようで染みて痛かった。泣いている時は全く気付いていなかったが思いのほか結構痛い。深く切りすぎただろうか…。

〜始まり……〜

ミーンミーン、私が二年生にあがり夏が来た。担任は皆、持ち上がりで今年も去年と同じく鈴木先生。夏は半袖じゃないと体育は出来ないし、長袖を来ていると怪しまれるので半袖を着ないといけないのは辛い。でもそれは仕方がないことでもある。

今日隣のクラスに転校生が来た去年、今年と続き転校生は多い今まで全く転校生などは来なかったそうだが今年去年は本当に多くの生徒が入ってきたと湊先生は嬉しそうに以前話していた。

確か、名前は……、レベッカ…?レベンカー…?あっ、ラズベンダー……だっけな……?そんな感じの名前の女の子が来た。そんなことを考えていたらいつの間にか四限目が終わっていた。私は財布を持ち食堂に向かっていると後ろから゙あーんー!゙と私の名前を呼ぶ声が聞こえた振り返るとお弁当箱を振り回しこちら側へ走ってくる仁奈が居たそんなにお弁当を振って大丈夫だろうか…?すると仁奈はやっと気付いたのか顔をハッとさせ振り回していたお弁当を両手で抑え早歩きで私の元まで来た仁奈は一緒にご飯食べよー!と誘ってくれた。仁奈の誘いを引き受け私と仁奈は食堂に向かった。仁奈は場所取りで席で待っているとの事だったので私は早歩きでコンビニ向かった。食堂近くにコンビニがあるので私はあえて食堂で買うのではなくコンビニでご飯を買って食べているもちろん毎日では無い日によって昼ごはんを持ってくるのを忘れるのでその時だけ生憎今日忘れてきたのでコンビニ来た。いつものパンとサラダを取りレジで並んでいるとふと目に映った、学生証…だろうか…?手帳が落ちており皆気付いていなかったようなので私はレジで定員さんに購入する品とお金を置き手帳を拾った私はそれを定員さんに渡すと女性定員さんは困ったように拾って下さりありがとうございます。と言ったすると女性定員さんはバイトリーダーだろうか?少しご年配の女性に手帳を渡したすると女性定員さんは困ったように今日はこの後空いてる人居ないから交番に届けるの明日になっちゃうわね…困ったわと言っていた私はそれを聞いたので良ければ私が交番に届けましょうかと言うと定員さん二人は本当?!ごめんなさいねここ食堂とコンビニ学生さんなら誰でも来ていいっていう場所だから交番に届けないと行けないのよ助かったわありがととご年配の女性の方が丁寧に説明してくれた。私は買った商品とレシート、手帳をもち仁奈のいる場所に向かった。手帳の中を少し見てみると手帳は学生証だった。中には名前と学校名、学校の校歌が書かれたカードと定期券が入っていた。菊花学園……華園学苑から約30分歩けば着く学校。学生証はないと色んなところで不便になる。私自身一度学生証を家に忘れた時は本当に大変だったという経験談もあるので歩いて本人に届けに行くことにした。交番に行くよりは近いし今日は特に何もなかったので行くことにした。仁奈にそのことを告げ仁奈もどうと誘ったけど仁奈は今日塾があるそうで行けないと断られたので放課後私一人で向かうことになった。

放課後掃除当番は回避していたのでそのまま荷物をせよい歩いて菊花学園に向かった。間に合うだろうか…?間に合わなかったら菊花学園の教師にでも頼もう。

〜少年N〜

菊花学園は華園学苑よりは少し敷地は狭くはあるがとても綺麗で設備は整っている。制服は黒と白の普通の学校と変わらない制服。菊花学園の偏差値は高くそれでいて私立でありお金持ちのお嬢様達が来るような場所だ。

学生証に書かれた名前の人を名簿帳をみ探す。二年五組 富貴 凪沙。彼の前をみつけ私は二年五組に向かった。菊花学園と華園学苑は場所は違うけれど生徒の行き来は許されている校長たちが仲良しなんだとか。

二年五組___。その札がある教室のドアの前に立った。ドアの向こうからは少人数ではあるが話し声が聞こえる私がドアを開けようとすると後ろから

゙あれ?あんちゃん…?えっ!?あんちゃんだー!久しぶりー!゙と言われ私は振り返るすると幼なじみの紗奈が居たそうだった、紗奈は菊花学園に入ったのだった。すっかり忘れていたすると紗奈はどうしたのー?こんなところでと聞いてきたので私は富貴 凪沙…さんっていう人の落し物拾ったからその、凪沙さんを探してるのと言うと紗奈はあんは変わってないなぁー!お人好し!といい凪沙くんね多分まだ学校に居ると思う!一緒に探すよ!顔分からないでしょ?と言ってくれたのでは私はそうして貰えると助かるかなといい紗奈と一緒に凪沙さん探しが始まった。紗奈は凪沙くん多分ね図書館か教室といい続けて紗奈は基本的に凪沙くんは図書館に居ることが多いから図書館先行こっといい私の手を引っ張り図書館まで案内してくれた。行き来は自由でも私は全然菊花学園に来たことがないのでこういうのは助かる。

図書館につき紗奈が一通り見てきてくれたみたいだけど凪沙は居なかったらしい。教室に戻ることになり二年五組教室前に達紗奈がバーンとドアを勢いよく開けるすると一人の男の子がびっくりした顔をして紗奈を見ていた紗奈はあっ!居た居たー!といい少年に指を指しあの子!あの子が凪沙くん!といい続けて良かった見つかって私この後剣道の習い事だから行くね!バイバイ!といい紗奈は走って行った後でLINEでお礼を言っておこう。私は少年、凪沙さんの前に達軽く自己紹介をした。

初めまして。綾瀬 あんと言います。あの……、コンビニで学生証落とされましたよね……?と尋ねると凪沙さんはえっ、あぁ、はい落としました……とぎこちなく答えた私は凪沙さんに学生証を渡すと同時に名前などを見てしまいすいませんと謝ると凪沙さんは全然大丈夫です届けて下さりありがとうございます。と言ってくれた。学生証も渡し私が帰ろうとすると凪沙さんがあの……今更ではあるんですけど……あんさんって華園学苑の生徒さんですよね?と聞かれたのではいそうです…?と答えると凪沙さんは制服似合ってますよ黒と深い青色のデザインアあんさんの長くて綺麗な黒髪にあってます。と褒めて頂いた。なぜ褒めてくるのだろうと思っていると凪沙さんは続けて学生証の中に入っていた写真見ましたか…?と尋ねて来たので私はいえみてませんよとこてると凪沙さんは安心したようにそうですか届けて下さりありがとうございますといい本当に最後に挨拶をし別れた。凪沙さんはセンター分けで目はキリッとしていて少し怖くはあるけどでも凄く笑うと顔がクシャッとなる人だなと思いながら家に帰った。

〜予想外の再開〜

今日、学校で盛大なイベントがある。それは文化祭皆楽しみにしている。私たちのクラスはりんご飴、いちご飴を販売することになった。毎年ここの学校では菊花学園も合同に行う。華園学苑の方が断然菊花学園より広いので華園学苑が舞台となる。私のシフトは朝から昼までそれまでの時間は教室で作業をする。今回本当は服装などは制服ということになっていたけど一部の子が言い出した案が何故か好評で採用されてしまった……。その服装がまさかの……メイド服。男子はタキシードということになった。滅茶苦茶だ。りんご飴、いちご飴を提供するお店でなぜそのような服を着るのか……でも決定事項なので仕方がない。

11時50分に見覚えのある男の子がお店に来た私はレジに居たのでちょうど男の子と顔を合わせた男の子の名前は凪沙___私が拾った学生証がきっかけで知り合った菊花学園の生徒さん凪沙さんはまた会いましたね笑とクシャりとした笑顔を私に見せた。りんご飴一つ……といちご飴一つお願いしますと言われたので私はまた会っちゃいましたねwと笑いりんご飴一ついちご飴一つで計520円になります。といい凪沙さんからお金を貰いレジで打ち込みレシートを出し控え券と一緒にレシートも渡すりんご飴一つ、いちご飴一つ準備が出来私が凪沙さんに渡しに行くと凪沙さんはもうすぐで休憩ですよね紗奈ちゃんから聞いてます笑良かったら一緒に周りませんか…?とお誘いを頂いたので私ははいもう休憩に入る所ですのでご一緒に周らせて頂いてもいいですか…?wwと聞くと凪沙さんはもちろんといい私が着替え終わるのを待ってくれた。

私が着替え終わり凪沙さんの元に行くと凪沙さんは急な誘いなのにごめんねありがとう。といい私は凪沙さんにいえいえ、特に一緒に周る人居なかったので全然大丈夫ですよといい隣に並んで歩いた。お昼からは体育館でクラスでの劇などの演し物または個人での演し物がある私のクラスでも劇をするけど時間帯は2時~、演し物の関係で準備があり体育館に向かう人見に行く人達で廊下は人がいっぱい。凪沙さんは私の顔を見てはぐれないように気おつけてねと声をかけてくれた凪沙さんの後ろを着いていき着いたのは人が少ない職員室近くの廊下凪沙さんが振り返り今更だけど……体育館行きますか?と尋ねてきた私はいえ私は大丈夫ですよ凪沙さんはどうします?と尋ね返すと凪沙さんは僕も観たいのは特にないので大丈夫です。なら、屋上行きませんか?文化祭の日だけ屋上解放でしたよね?今なら人も居ないかと、と言われたので私は屋上いいですね行きましょといい凪沙さんと一緒に屋上に向かった。

屋上に着くと凪沙さんが持っていたいちご飴を私にはいどうぞといい私に渡そうとしてきたので私はいえ!大丈夫ですと答えると凪沙さんは急にお誘いしたお詫びだと思って!と渡してくるのでいやいや!受け取れませんよ!?と言うと凪沙さんは元々あんさんにあげるために買ったんだけど笑といい続けてじゃあ、いちご飴強制的にあげるからその代わりお願い聞いて欲しい。と言われたので強制的なんですか!?といいどんなお願いかによってはいいですよと応えると凪沙さんは嬉しそうな顔をしじゃ僕からのお願いねといいタメ口で話したいあと、名前も呼び捨てをお願いしたいなぁ……。と少し上目遣いを意識している感じを醸し出してきた。私は凪沙さんの願いにそれぐらいなら全然いいですよといいじゃ私にもタメ口+呼び捨てお願いしますね凪沙くんと少し茶化すように言うと凪沙くんは体を震わせて嬉しそうに凪沙って呼んでよー!と言った私はそういい拗ねた様子の凪沙にそれは順を追って……ね?と言うとはいはい……。といい凪沙くんは前を向いて言った、あんちゃんさLINEやってる?やってたら交換しよと言った。私はう……ん…?やってるけどなんで?と言うと凪沙くんは嫌もし良かったらこれから何度か遊びに行かないかなと思って…さ…。僕が行きたいだけなんだけど……。と言った私はまぁいいよ交換しよといい私はLINEのQRコードを見せたそれを凪沙が読み取り友達登録を押すそれから少したって私の携帯に通知が来るちゃんと入ってるよと言うLINEの友達登録数は少ない学校の人達と幼なじみで今もまだなお仲がいい子、母だけ。相変わらず寂しいなと思った。凪沙くんは嬉しそうに私のLINEを見ていた。私はそんな凪沙くんにLINE交換してる友達居ないの?と聞くと凪沙くんはそんなことは無いよ笑笑と言ったじゃなんでそんなに見つめているのだ…?と思っていたら凪沙くんはあんちゃんのLINEだから嬉しいのと言っていた。

会ってまだ二日。凪沙くんは変わっているな。

その日凪沙くんは言っていたあの日以降から紗奈が私のことについて色々と話していたらしい元々紗奈とは話してはなかったらしいけどあの日から紗奈から話しかけてくるようになったらしい。

紗奈は恋愛の話しなど、カップルを生み出すキューピットだとか中学の頃は呼ばれていた。だからきっと今回もそうだろう私と凪沙くんを繋げようとでもしているのだろう。そんなことが上手くいく物か………。

帰り際凪沙くんは振り返りなにか言っていたが周りの人達の声でかき消された______

〜お出掛け〜

文化祭後凪沙くんはよく私に連絡をくれるようになったそれと同時に凪沙くんともう6回ぐらい遊びに行った。今日、凪沙くんが美味しいスイーツ屋を見つけたから一緒に行こうと誘ってくれたので私はいいよといい今日の9時にシロクマ公園前待ち合わせ。私はシロクマ公園を目指して歩いていると後ろからあん!と言いながら走ってきている凪沙くんが居たすると凪沙くんが小石に躓いたのかこれかけた私は凪沙くん大丈夫……?と言うと凪沙くんは心配してくれてるのー?!ありがとう!と言うと凪沙くんはルンルン気分で私の手を引いて歩いたどこに行くのと聞くと凪沙くんはハンバーグ屋さん!と言った続けて凪沙くんはあそこのハンバーグ美味しいんだよー!俺事前に食べに行ったから味は保証する!と言った凪沙くんは二回目のお出かけ以来から本当の姿を見せてくれるようになった。初めの頃は僕呼びで大人しい性格だったけど二回目ぐらいからお転婆で目を離したらすぐにどっかに行き迷子になる。それでいて僕呼びではなく俺呼びに変わった。少しホッとした。前までとは違う雰囲気があり嬉しい。

凪沙くんは嬉しそうにハンバーグをほうばっていた。確かにここのハンバーグ屋さんは美味しい。

ハンバーグを食べ終えてからはショッピングをし4時弱にナイト水族館に入った夏は終わりかけで特に今年の秋はとても寒いので日の落ちる速度も早くなった気がする。中は暗く小さなライトで所々輝いており綺麗だった。私たちはあと何回この綺麗な水族館を見ることが出来るだろうか。隣を見ると凪沙くんは目を輝かして大きな水槽の中に居るジンベイザメを観ていた。ジンベイザメはゆっくりと泳ぎ広い水槽で伸び伸びと泳いでいた。

ナイト水族館を一周し、お土産を選んでいる時にスマホがなった私は急いでスマホを手に取った時刻は6時14分、電話の相手は___母親______。

私は急いで電話に出た

『もしもし、お母さん……ごめんなさい私時間を見てなくて……、今すぐ帰る』

と言うと母は少ししてから

『ねぇ、私から逃げようとしてるんじゃないでしょうね。あんたみたいな子が社会で生きていけると思ったら大間違いよ』

っと言った。最近は進路についての話しなどがあるのでこういう言葉は何度も耳にしてきたけど…何度言われてもその言葉には慣れないなぁ………。

『あなたをここまで育ててきたのは誰だか分かってるの?ここまで育ててもらった親を捨てるわけ?見捨てるのお母さんのこと?ねぇ、なんとか言いなさいよ』

と母が言う。私は母の言う言葉に返事をせずただ黙って聞いていた。すると母はまくし立てるように言った。

『今何処にいるの探偵の人に今あんたのこと探してもらってるから逃げても無駄だからね早く自分の足で帰ってきなさい』

母はその言葉を残し電話を切ったスマホ越しでも分かる母がいつにもなく苛々しているのは分かる私はお土産をすぐに選びレジに並んだレジには幸いなことに人が並んでいなかったのですぐに会計が済ませれた。凪沙くんがお店の外で待っていたので私は走って凪沙くんの元に行き凪沙くんに母から連絡があってさ〜もう帰らないと行けないんだwごめん!と言うと凪沙くんはいつもの優しい笑顔で私の顔を覗きどうしたの?何かあったの?と聞いてきた私は驚き凪沙くんの顔を見たすると凪沙くんは少し困ったような顔をしていた私はなんで?何も無いよと言うと凪沙くんは気付いてないの?あんちゃんが今どんな顔してるかと言われ私はキョトンとしていると凪沙くんは続けて言った。本当はまだ居たいんじゃないの?悲しそうで辛そうな顔してるよと言われ私はハッとした。自分の中では精一杯笑っているつもりだったが実際は笑えていなかったみたいだ。見事に私の心の内を見破った凪沙くんは外に出ようか海の景色でも眺めようよと私を気遣い提案してくれた私はその提案に乗った。母のことが嫌いだらとか早くに家に帰りたくないとかでは無いただ、母が電話を切る前に言っていだ探偵の人にお願いをしだと言う言葉を信じたかった。今まで何があっても私のことは探そうとはしてくれなかった母親が今回は探偵を雇ったと言うことを信じたかった。少しでも私のことを心配してくれているのだということが知りたかった。だから私は凪沙くんの誘いにのり水族館を出て海に向かった海の水は透明で綺麗だった空をみやげれば沢山の輝いた綺麗な星が見えた。一瞬泣きそうになったがなんとか堪え凪沙くんを見た凪沙くんは私のことを見ていたらしく優しく微笑み空と海綺麗だねと言った私はうんそうだねと言った。

それからどれぐらい経っただろうか私の中では約10分ぐらい経ったぐらいにの時後ろから声を掛けられ私は反射的に振り返った若い男の人と少し年老いた男の人計二人の男性が立っていた。私ははいと応えると少し年老いた男の人が綾瀬 あん さんかな……?川内探偵事務所から来たんだと言われ私はあぁ、本当だったんだと少しした喜びとあぁ、ここで私の旅はおしまいかと悲しんだ。凪沙くんは隣でキョトンとしておりどういう状況かわかっていない様子だったすると若い方の男の人が君は 富貴 凪沙さんだねお母さんが迎え来てるから駐車場に行こうかと言われあとあんさんのお母さんももう時期で見えると思うから一緒に行こうかと言われ私も連れて行かれた海から水族館の駐車場は遠いのでその間探偵の人達が特に少し年老いた方の人が家出でもしたの?お母さんがいつもは5時には絶対に家にいるのに居ないって、連絡もとれないって言われたんだけど……?どうして理由は?ただ遊んでたら時間を見るのを忘れちゃったとかかな……?と聞かれた。私は答える元気もなかったのではいそうですと相づちだけを打っていたら二人とも口数が減った。時々凪沙くんの目線を感じたが私は凪沙くんの顔を見れなかった。

駐車場に着くと凪沙くんの母親らしき人が黒い車から出てきた凪沙くんの顔と同じぐらいの顔立ちの良さに初め驚いた。凪沙くんの母親の人はあんさん…?初めまして凪沙の母です仲良くしてもらっているようで笑と凪沙くんと同じような優しいホンワカとした雰囲気のある顔で軽い挨拶をされた。これからも凪沙と仲良くしてねと言われた。私ははい。もちろんです。と応え続けて言う嘔吐した時見覚えのある白い車がやってきた。その車は間違いなく母のもので車から降りてきた母は私の元まで走って周りに人が居るのにも関わらず母は私を怒鳴った。あまりの激しさに探偵の人、凪沙くんの母親、凪沙くん本人も驚いていたが数秒してから凪沙くんの母親の人がまぁまぁ、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか…?まだ7時ですよ高校生なんですからこれぐらいの時間は許してあげましょうよ危ないことをしている訳でもないですし…………と私のことをフォローしてくれていたがその言葉を遮るように母は貴方のお子さんのせいですよ?こうなったのはと言った凪沙くんの母親は驚いた顔をしていたが特に気を悪くしたような顔は見せなかった私はこれ以上失礼なことを言わせないように母の腕を掴み引っ張ったお母さん辞めて私が全部悪いから凪沙くんを責めないで早く帰ろ……!と言ったがお母さんには私の声は聞こえてないらしい。お母さんは凪沙くんの母親に向かって酷く失礼なことを言うおうとしていることが分かるその瞬間私は叫んだ

『お母さん………!いい加減にして!もういいから』と言った母はやっと私の声が耳に届いたのか私の顔を見て私の腕を強い力で引っ張り車に無理やり乗せた母は探偵の人に娘がご迷惑をお掛けしました見つけて下さり誠にありがとうございました。と礼を言い車に乗り家に向かった。母は車の運転中静かだった少し安心した車内で怒られるのではないかと思っていたが母は何も言わず黙っていてくれたので私は小さく息を吐き目をつぶった。

家に着くと私を母はカーペットに思いっきり押し私はカーペットの上に倒れた母は息を荒くしながら私に

『今までずっとあの子と遊びに行ってたの?私に内緒で?答えなさいよ』と言った私はうんそうだよと言った。

『なんで私に内緒であんな子と会ってるの?誰があの子と仲良くしていいって言ったの?』

私は何も言えずただじっと、いつ着いたのか分からないカーペットの汚れを見つめた。

〜昔の記憶②〜

小さい頃私はずっと好きだった絵本があった。そればほしのぎんが

貧しい少女が今にも崩れそうな家に住みボロボロの服を着て一つのパンを大切にしているという

ところから物語は始まる。

ある日、ついに少女の家は崩れて少女は仕方がなく家を捨て旅にでたそこで出会った数々の子達は少女よりも貧しい子達ばかりで少女は心優しい子だったのでパンをあげたり上着をあげたりと自分の物を全て与えた夜になり少女は森の木に背を任せ眠りにつこうとしたその時、星が降ってきた。星はぎんかになり少女は神様に何度も『ありがとうございます。ありがとうございます。』と言いながらぎんかを集めた。少女はそのぎんかで家を買いご飯を毎日食べ幸せに暮らしました、というので物語は終わる私はこの物語が一番好きだった。自分と重ね合わせていたところもあったのかもしれない。

貧しく母も父も構ってくれず一人で家にいた時何度も家にあったこの本を読んだ。その時に思ったあぁ……なんて素敵な話なんだろう。少女も少なからず貧しいのにも関わらず自分の物を自分よりも貧しい子達に与える。私はそんな人がこの世界にもいるのだとこの本を読んで知った。私は余り昔の記憶がない。思い出に蓋が閉められているようでモヤがかかって思い出せない。でも、一部覚えているところももちろんある。父はいつも貧乏ゆすりをしながら毎日浴びるようにお酒を飲んでいた。毎日飲んでいるのでもちろん仕事も長続きしない。母は父の分まで仕事を増やしいっぱい働いていた。父が仕事をしている時は母は自分の本業だけを行っていた。家に居ても母は私には構ってくれない父はもちろん構ってくれない。幼いながらにも私は二人に愛されていないことを気付いていたのか次第に話さなくなったということを覚えている。小学校に入ってから父は私に手を挙げるようになった。暴言も酷かった。だから父が家に帰ってこなかった時私は嬉しかった。母とこれからは一緒にいれる。父が居なくなったから本業だけしてくれるだろうそう思った。だから私と遊ぶ時間も増えるだろうと私は父が居なくなったあとの日々が楽しみだった。でも母は違った世界の終わりのように悲しみ母は父親に体を乗っ取られたように昔は飲まなかったお酒を浴びる程のみ私に手を挙げる暴言を吐く。なにか気に食わないことがあれば私を手元に置きたがる。

みんな夏休みなどの長期の休みが来ると喜ぶでも私は違う長期の夏休みが来ると同時に早く学校が始まらないかと毎日毎日、夜空をみやげ指折り数える小さな子供のように神様に祈っていた。でも神様なんて存在するわけがなく長期の夏休みは私に襲い掛かる。一度なにかがあり私が家出をしたことがあった。母はその時探さなかった。私は一週間色んなところをフラフラした服はボロボロになり髪もパサパサになりいかにも家出少女のような見た目になった頃警察官の人にあいその人は私が家出少女だと分かり小さな警察署に連れなれ母が来るまでそこで待っていたそこでの記憶は鮮明に覚えている。警察官の男の人がすごく優しく私に色々と声を掛けてくれた母が来るまでなんで家出したのかなど色々と相談してくれた私は私の育った環境は周りとは違う。おかしい環境だとわかっていたから私は警察官には何も話さなかったけど警察官の人は虐待などを考えてくれていたのか相談所の電話番号のカードをくれたポケットに入るサイズで警察官の人は私の服のポッケに入れてくれた。母が来るまで私を笑わそうと警察官の人は色々と遊んでくれたカードゲームやボードゲーム私はそこで警察官の人に教えてもらっだチェズが今でも好きだ。下手なので下手同士出なければ出来ないけどチェスは今でもよくスマホでしている。警察官の人に貰った相談所の電話番号の書かれたカードは今も持っている今は学生書と一緒にしまっている。まだ相談所はやっているのか分からないけど私は持っていることに意味があると思っているので特に電話する予定は無い。

一週間ぶりの家は散らかっていた。ぐちゃぐちゃでお酒のカンが色んなところに落ちていた。匂いもすごく母はイライラしながら私の頬を叩いた。軽い脳震盪?のようなものを起こし私はその場で倒れた。気が付き起きた時は耳鳴りが酷く叩かれた頬は焼けるように痛かった。母はベッドで寝ており私が起きたのには気付いていなかった私はそれ以来母に逆らうのを辞めた痛い目に会いたくないからまた、怖い思いをしたくないから。次は死んじゃうんじゃないかと怖かったからでも、今なら死んでもいいと思えるけど。

どれだけ頑張っても母は私を認めない。私を愛してはくれない小学6年生後半の時いじめにあった。悪質では無いなんなら可愛いぐらいのいじめ。それでも私は辛かった。無視されなにか頼んでも『わかった』と言いながらやってはくれない。全て私に任せもし失敗したら全部私のせい。一度私はそれに腹が立ちクラスに人が居るのにも関わらずその子に大きな声で怒鳴った。いい加減にしてと言ったそれ以来から周りの子達は私と距離を置くようになった。いじめてきた子はそれでも変わらなかった。当たり前だろう。

中学校に入り私は一人になったいわゆる゙陰キャ゙別に一人が嫌ということもない。だから特に気にはかけていないけどやっぱり色んな場面で一人だと不便な点がある。それでも一年生の頃は乗り切った。二年生になり担任は皆持ち上がりではあったが担任は変わった。二学期中間に教育相談で先生に『本当のあんさんは何処にいるの』と聞かれたし『本当に本が好きで本を読んでるの?』とも言われた。色々と質問された。私は何も答えられなかった。゙本当の自分゙というのは分からなかった。本はストーリー性にもよるけど小さい頃から長い分を読むのは苦手な方ではある。学校で本を読んでいても基本的にボーッとしていて内容なんて読んでないので答えようがない。一人は怖い一人は嫌だ、だけど誰かと話すのは苦手。誰かが手を差し伸べてくれても私はその手を握り返すことは出来ない振りはってしまう。信じて後に裏切られるのが怖いからいずれ別れが来るから。私は色々と怖かっただからみんなの手を握り返せなかった。だけかに手をさしのべられてもその手を私は握り返すことは出来ない相手は一方的に手を伸ばすだけで一方的に手を握り返すだけで私は伸ばせないし握り返せない。いずれみんな離れていって一人になる。信じて後悔するより一人でいて公開する方が何倍もマシ。そう思い生きてきた。中学二年生校外学習の日。私はいつも通り班員みんなの一番後ろを歩いてついて行くふと目に映った高いビルの屋上を見て思った今なら゙空゙、飛べるかな……?そこで止まっていると一人の子が早くと急かしてしたので私はみんなの後を追った。その人担任は影から見ていたらしくその後色々と言われ面倒なことになった。

中学三年生。今回も持ち上がり。担任は二年生の頃と同じ。だから色んなことを気にかけてくれた。正直いって嬉しいという気持ちとその半分の中に泣いてしまうから何も言わないで欲しいとも思った。触れられたくなかった。触れられてしまったら泣いてしまうから。今までみんなの前で見せてこなかった強がって見せなくなった涙を流したくはなかっただから教育相談中私は教室を抜け出しそのまま勢いで家まで自転車を漕いだ。次の日もちろん担任に捕まり話し合い。高校生に入ってからは友達が出来た。少なくはあるけど出来た。それは私の中での成長だと思っている。すごく優しい子。そして今ば凪沙゙が居る。私はちゃんとあの頃から変われた。そう思っていたけど実際はそうじゃなかったみたいだ。

〜終わらない生き地獄〜

強く肩を握られ揺さぶられる私はそれでも目を開けた母が顔を赤くして怒っていた。飲んだのであろうお酒のカンが5本。

私はただごめんなさい、ごめんなさいを繰り返した。母は思いっきり机の上にドンッと大学の名前とどういうことをしているのか書いてある資料を叩きつけ私に『大学に行く気なの?また遠くに行く気?転職だって言ったよ?聞いてなかったの』

と声を低くし私に怒鳴りつけた私はただ学校で使うから持ってるだけと言うと母は怒り『言い訳でしょ?この貼られた付箋じゃどうやって説明する気?あんたみたいな子が自立できると思ったら大間違いよ』といい母はベッドの方向に歩いていった私は母が寝たのを確認してからその場からたち自分の部屋に向かった。それと同時に通りかかったリビングで机の上に置かれたスマホをとった。部屋につきLINEを開ける凪沙くんからのメール。内容は『大丈夫だった?ごめんね連れ回しちゃって。』と来ていた凪沙くんは何も悪くない。悪いのは私の方なのに凪沙くんはそんなのを気にする素振りもなくごめんねといっていた。私は大丈夫だよと言った私が悪いと言っても凪沙くんはそれを認めない。だから諦めで大丈夫だよ゙と言った。すると気が済んだようで凪沙くんは『あんちゃんは何も悪くないよ。また明日、おやすみ。何かあったら相談してね』といった。私はその内容を見てスマホの画面を消した。

朝私は寝ている母の顔を見て母に私は母に言った。『行ってきます。さようならここまで育ててくれてありがとうございました。』と言い私は家を出た。

〜最後の決断〜

文化祭も終わりいつも通りの学校生活がやってきた。私はいつも通り湊先生と話をしたりと楽しんだ。合唱コンクール、文化祭後から今まではクラスの前で立っても何も無かったがクラスの皆の前に立つことさえも難しいほどになった。泣き崩れるということは無いが手と足の震え喉の奥の苦しみはあった。今日の音楽は歌のテストで皆の前に立って一人で歌わないといけない私がそんなこと出来る訳もなく行きたくなく私は授業が始まるというのに音楽室には向かわなかった。私は三年生の階段の下の少しした隠れられそうな場所を見つけそこに体育座りをして縮こまっていた。すると先生たちが探しているのか二人、三人のバタバタした足音が聞こえた。それから何分経っただろうかもう授業も終わりが迎えている時一つの足音が私の方に向かって聞こえた私はあぁ、見つかったんだ授業に出ないといけないんだなと思い振り返るとそこには湊先生が居た。湊先生は少し困ったような悲しそうな顔をして私に目線を合わせて『心配したんだよ』と言った。私は何も言わず湊先生が見ていたら湊先生は『どうしたの話聞くよ授業出たくないなら出なくていいよ』と言った私は湊先生に『授業に出たくない。皆と顔を合わせたくない』とだけ言って黙った、すると湊先生は『じゃあ、いつも場所に行こう』と言い私の手を取り職員室の隣のよく私が来ている部屋に入った。湊先生が私を椅子に座らせ湊先生は私に向かい合う形で座った。湊先生は『どうしたの、話して貰える?』と聞いてきた私は何も言わずただ黙っていた。その後も湊先生は私に色々と話しかけて来ていたが私が何も答えないので湊先生も話すのを辞めたすると保健室の先生がやってきて私を保健室へと連れて行った。湊先生は本来別のクラスの授業がけど私が心配ということで授業を自習に変え私と一緒に保健室に行ってくれた。保健室の先生は特に私に話を聞こうとはしなかったけど話したくなったら話してねとだけ言っていた。湊先生が少し用事で保健室を出ていった所で私は保健室の先生にトイレに行ってきますと言い保健室を出た。もちろんトイレになんて行くつもりはない。屋上に向かった。鍵は閉まっているが私は屋上の鍵を昨日の放課後に拝受しているので持っている。鍵でドアを開け外に出た。少しの間風に当たっていたすると右ポケットが揺れた、私のスマホだスマホの画面を見るど湊先生゙と書かれた文字が表示されている。湊先生からの電話だ、私は電話に出た湊先生は少し焦ったように『今どこに居るの』と聞いて来たので私は『湊先生は保健室に居るんですよね見えてますよ』と言った、すると湊先生は察したのか画面越しに大きな声でもちろん授業の邪魔なはならない程度の音量で『待って、まだ行かないであんの居ない学校は楽しくないよあん待って』と言っていた私は『待ってって言われて待ってあげるほど私は優しくないですよ』と行ったら湊先生は『口ではそんなこと言うけどあんは優しいから必ず僕が来るまで待ってくれてるよ。信じてる___』と言って電話を繋いだまま湊先生はそれ以降話さなくなった。私は凪沙くんから来たLINEを見て湊先生との電話を切った。

LINEの内容は『今日放課後会える?』とのことだった私は凪沙くんには良くしてもらったからせめてお別れの挨拶?でもしておこうと思い私は凪沙くんに電話したコール一回で凪沙くんは出てくれ凪沙くんは驚いたように『どうしたの?急に』と言った私は驚いている凪沙くんに『最後に話がしたくてさ。今までありがとう大好きだったよ今まで一緒にいてくれたありがとう。唯一楽しいと思える時間だったありがと、___凪沙_____。』と言った凪沙くんはまだ何か言っていたが私は聞かず電話を繋いだまま飛び降りようとしたその時。

屋上に湊先生、担任の先生、副担任が居た湊先生は

『待って欲しいあん君が今までどれだけ頑張ってきたかは全ては分からないけど少しだけでも知ってるつもりだよあんは今まで十分に頑張ってきたよ、だからもうここまでしなくていいんじゃないの?あんは生きる意味のある子だよ』

と言った。

私は『嘘だ。そんなわけない。』と言ったすると電話越しに凪沙くんが叫んだ声が聞こえた。

『まだ一緒にしたいことがいっぱいあるんだよ、まだ一緒に話したいことがいっぱいあるしまだ一緒に行きたいところもいっぱいあるだから、だから俺があんとしたいこと全部してからせめて死んでよ俺にとってのあんば生き甲斐゙だからさ』と言った。今日はよぐ生き甲斐゙という言葉を聞くなと思った。

私はなにかの糸が切れたように私は目に大量の涙を浮かべていた。皆の前で、先生たちの前で泣いている姿を見せたくなかった。湊先生、凪沙の言ってくれた言葉を私は信じれなかった。私は耳を塞いでスマホをコンクリートの上に落とし

そのまま勢いで屋上のフェンスを乗り越えてそのまま飛んだ__________。

〜後悔と未来〜

誰かの泣く声が聞こえ私は目を開けた真っ白な世界…?天国ってこんな感じなんだ綺麗と思っていると右耳から泣いている人の声が聞こえ私は右を向いたするとそこには病室の床に崩れ落ち泣いている人が居る________________。その人は、凪沙だった。

凪沙の泣いている所を見るのは初めてで自分でも驚いたそれと同時ぐらいに死ねなかっただと思った。凪沙は良かった。と小さな声で何度も繰り返し言っていた。凪沙は私になにか言いかけたがその前に私が声をさえぎり

『私、あの時思っちゃったんだよね、今までここまで立派に育ててもらったのに私母親が私の代わりに死ねばいいのにって思っちゃったんだよ。今まで私は自分の体を散々傷つけて、心までズタボロにされてトラウマとか植え付けられて今こんなに苦しんでるのは全部あいつのせいだって、なのになんで私が死ななきゃ行けないんだって思って今まで散々私ばっかり苦しんだんだから最後ぐらいお前が苦しめよって思ったんだよ。本当に私って最低だよね。クズだよね。』

と言うと

『全然そんなことないよ、今まであんは散々頑張った、一人で耐えただからもういいんだよ。自分の感情を押し殺さなくなっていいよ、声を出して泣いていいよ声。押し殺さなくてもいいよ。

一人で抱え込まないで、俺そんなに頼りない…?』と少し泣きそうな声で悲しそうな声で言い、

『俺はあんはもう一人で頑張らなくていいと思ってる。今まで散々一人で頑張ってきたんだから、これからは俺と一緒に色んなことを乗り越えたいって思ってる。あんは俺のことまだ信じられないかもしれない。それならそれでいい、でも、徐々に信じていってくれたら嬉しい。』と凪沙は言った。



私が自殺をしてから二日後母が病棟に訪れてきた。

初めの頃は母には絶対にお見舞いは来ないで欲しいと言うのを看護師さんに伝えていたので入れてなかったけど凪沙が色々と話してくれ一度だけ話そうと思い二日経った今日許可を出した

母は泣きながらごめん、ごめんと謝ってきた。母はその後色々と教えてくれた。

私が徐々に父の顔に所々似てきて顔を見ると辛くなったと父は昔母と出会った頃はすごく優しい人でクラスでも人気者だった結婚して初めは順調だったけど私が産まれてから父は仕事が忙しくなり仕事の疲れを忘れるためにお酒に走ったそのせいでアルコール依存症になり母に手を上げていたと、父が居なくなってから私の性格顔の一部が父に似てきて見ていて辛くなってきて母はお酒に走った、辛さを忘れるためにでもそれによってアルコール依存症になりヒステリックになってしまった。でも母は心の中では昔のように戻りたいと思っていたそうで私が学校に行っていない時は優しく接していたそう。学校に行っている私を見てあの日買い物に行ってくると言って家を出ていった父の姿を想像し母は、私がもう一生帰ってこないのではと不安になって仕方がなかったと。母は最後に私に『本当にごめんなさい。私が代わりに死ねばま良かったよね』と言った私は初めは母が代わりに死ねばいいのにと思っていたが母も父が居なくなってから辛かったということが分かり私は母に『うんうん。もういいよ私初めは確かにそんなこと思ってたけどねお母さんも辛かったんだって言うの知ってさ、じゃあ、お互いとも同じ思いを抱えてたんだからもういっかって思ってさ。』

と言った。

それからは母は心理内科に通い初め薬も処方され今はもう落ち着いており私にも暴力は振るわず暴言も吐かずお酒も飲まなくなった。

私は、

あの日以降から心理内科に通いパニック障害、低鬱、不安症と診断され今は薬を飲み徐々に直して行っていくことにした。


皆、一人一人の地獄がある。その地獄から抜け出そうと毎日頑張っている。足掻いて足掻いて足掻きまくる。でも水面に顔を出せるどころかどんどんあがけば足掻くほど水面から離れていく。疲れ果てて上を向けば先程までは見えていた光さえも見えなくなる。

道に迷った時一度立ち止まり落ち着いて周りを見れば他の道があるし、先程まで歩いてきていた道もある。本当に死にたいと思った時一度歩みを止めてその場で立ち止まればいい事なのにそれに気付けず周りの声を切断し死への道へと一人でどんどんと進んでいく。次第に本当に限界が来て泡となって消える。

余りにも悲しすぎる、残酷すぎる終わり。私はそんなのは嫌だ。もう二度と道を間違えたくは無いだから誰かに縋りながら誰かを頼りながら私は一歩一歩をゆっくりと踏み出し歩き出す。今はまだ子供だみんなでもいずれかは大人にならなくては行けなくなるその時も一人では乗り越えられない壁があるのでその壁ば一人でば乗り越えなれなくても゙二人なら゙乗り越えられる。一人ではなく二人で力を合わせて乗り越えていけばいいこれから先の長い人生は。明日死んでも今回がないように今日を生きよう。


〜約束。〜

『 凪沙、早くしないと置いてくよ〜!』私が声を上げると凪沙は『あっ、ちょっと待って!忘れ物した!』と言った私はもぉー!先車行くからねと言い家を出た今日は冬限定のイルミネーションを見る約束がある。私たちはもう社会人。私は保育士に凪沙は教室になった。長い長い年月を凪沙と一緒に今まで乗り越えてきた私は凪沙頼りぱなしだこれからは私が凪沙に頼って貰えるように頑張らなくては。


イルミネーションが小さな花を精一杯に照らすその中で精一杯に照らし出された小さな花を優しい笑顔で見つめている少女は実に可愛い。少女は過去に色々なことがあった。今は人を頼ることが出来る程までに変わった。一歩を踏み出した。自分も一歩を゙今日゙踏み出さなくてはいつまでもこの関係は嫌だ。今日この関係を終わらせてしまおう。

右手で右ポケットに入っている小さな箱を手に取りここで一番有名なスポットが12時にライトアップされるその瞬間二人の関係は変わるだろうか。いや、変わってもらわなくては困る。この人生は二人だけの人生なのだから。



12時ちょうどハートのイルミネーションがライトアップされたその瞬間キッチリとしたスーツを着た少年と呼んでいいのか男性がピンクと黒の可愛らしいフリルがいっぱい着いたワンピースに身をまとった女性に赤色の小さい箱を出し言った。

『貴方の人生を僕に預けて下さい。

必ず幸せにしてあげる自信があります。』

と言った。女性は少し戸惑ったようにでも嬉しそうに゙喜んで゙と即答をした。


長い長い年月を一緒に過ごし一緒に支え合い。一緒に乗り越えてきたからこそ二人は歳期まで幸せに生きられるのだ。一人は怖い。それはそうだ。一人が怖いなら自分を一人にはしない心優しい人を探すことだ。その人を見つけたことでその人、二人は初めで一歩゙を踏み出すのだ。

一人では無理でも二人でなら。なんでも乗り越えられる。何度も喧嘩をし何度も仲直りをし新しい命を育む。


人生とは美しい。美しくもあり儚い。

そんなもんだ。

END___。

______________________

〜番外編〜

こちらの側に

迷い込んできてしまった少女は

鏡越しに言い放った。

『なんで、早く死んで。』

_____彼女が彼女たちが報われる日は来るのだろうか。

______________________

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