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僕らはまだ死にたくない!!
第5話.過去1.
▼START▼
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🍎 𓈒𓏸目線
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🍎 𓈒𓏸「ん……。」
寝てた。
🍎 𓈒𓏸(久しぶりに寝た気がするな……)
ふと周りを見回す。
🍎 𓈒𓏸(久玲葉さん達寝てる…寿葉さんは……)
今日の我儘を聞いてもらう番の人は寿葉さんだったっけ。
🍎 𓈒𓏸「兄ちゃ_……」
兄ちゃんは……嫌。兄ちゃんは今目の前で“寝てる”だけだ。大丈夫。
🍎 𓈒𓏸「…兄ちゃん。今日は何する?」
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幼い頃の🍎 𓈒𓏸目線
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僕はごくごく普通の家庭に生まれた。
愛してくれる母さんと兄ちゃん。そして__
愛してくれない父さん。___嫌。
“愛してくれていた”父さん。
僕はずっと幸せだった。
小学六年生までは。
父さんが愛してくれなくなったのは小学六年生のある日。
僕はいつも兄ちゃんと一緒に帰っていた。
🍎 𓈒𓏸「兄ちゃんまだかなぁ〜」
僕が小学六年生の時、兄ちゃんは中学三年生で生徒会長や、部長をしていた。そして受験生というのもあり、いつも遅くまで学校に残っていた。
𓆩🌸𓆪「奈緒〜!!お待たせ。」
🍎 𓈒𓏸「兄ちゃん!!お疲れ様ぁ!!」
この時はあんな事が起こるなんて思ってもいなかった。
🍎 𓈒𓏸&𓆩🌸𓆪「ただいま〜」
𓆩母𓆪「おかえり。手冷たいね。」
🍎 𓈒𓏸「さむーい。」
𓆩母𓆪「クッキーあるよ〜」
🍎 𓈒𓏸「やったぁ!!」
~~~~~~~~数時間後~~~~~~~~~
仕事から帰った父さんは
“人が変わった”かのように僕の事を邪魔者として扱った。
父 𓈒𓏸「ただいま〜」
🍎 𓈒𓏸「おかえり!!父さ_」
父 𓈒𓏸「……。」
僕が父さんに駆け寄った瞬間。父さんは僕の横を通って行った。
🍎 𓈒𓏸「ぇ……」
🍎 𓈒𓏸(いやいや。父さんは多分疲れてたんだ。僕の事を避けた訳じゃ_)
𓆩🌸𓆪「…父さんおかえり。」
父 𓈒𓏸「あぁ。ただいま。」
🍎 𓈒𓏸(ほら。兄ちゃん“には”普通だし……)
そう。ここで気づけば良かった。ここで気づかなかったから。全部僕がワルイカラ。
~~~~~~~~~夜ご飯~~~~~~~~~
𓆩母𓆪「よし。じゃあ食べようか。」
𓆩🌸𓆪「ん〜。奈緒〜!!食べるよ〜!!」
🍎 𓈒𓏸「…ぁ。ぅん。」
父 𓈒𓏸「……。なんで“4つ”用意してるんだ?」
𓆩🌸𓆪「……え?」
父 𓈒𓏸「“3つ”で良いだろ。」
そう言って父さんは僕のご飯を床に落とした。
『ガシャンッ』
𓆩🌸𓆪「ぇ。父さん何してんの?」
𓆩母𓆪「あららぁ…。も〜何してんの?奈緒の分を落として……。」
🍎 𓈒𓏸「っぁ……。」
𓆩🌸𓆪「…奈緒。ちょっとこっちおいで。」
この日から父さんは僕のご飯を床に落としていくようになった。
🍎 𓈒𓏸「っぁ…。おぇっ……。」
それから僕はご飯を食べれなくなって行った。
𓆩🌸𓆪「……大丈夫。食べれる分でいいから。」
𓆩母𓆪「…何があったのかしら。」
𓆩🌸𓆪「……父さん。奈緒の事空気みたいにして……。くだらない事だったらマジで一回殴る。」
𓆩母𓆪「ぅーん。暴力的解決っ!!……まぁそれが一番!!」
ちょっとこの人達可笑しい。
🍎 𓈒𓏸「おぇっ……。」
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1年後
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僕は中学一年生になった。
今でも父さんは僕の事を邪魔者として扱った。
少しずつ僕はご飯を食べれるようになった。
🍎 𓈒𓏸(……僕_)
🍎 𓈒𓏸「何かしたかな……」
𓆩🌸𓆪&𓆩母𓆪「大丈夫。何もしてない。」
🍎 𓈒𓏸「ふぇっ!?」
びっくりした……。二人揃って後ろから話しかけるなんて……。
🍎 𓈒𓏸「……っ。」
𓆩🌸𓆪「……。俺父さん一回殴ってくる…。」
𓆩母𓆪「うん。行ってら_って。待て待て。気持ちは分かる。分かるよ?でも待て。」
𓆩🌸𓆪「奈緒がこんな気持ちになる理由無いから。父さんに問いただすしかねぇ。」
𓆩母𓆪「……。立派に育って…。もうアタイ感動ぅっ!!」
𓆩🌸𓆪「……何キャラ…。」
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数日後
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父 𓈒𓏸目線
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父 𓈒𓏸「……。」
何時からだろうか。
とある人の事が思い出せなくなった。
大事な人だったはずなのに。