コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
僕らはまだ死にたくない!!
第6話.過去1-2.
▼START▼
_____________________
(奈緒&桜の)父 𓈒𓏸目線
_____________________
俺はいつもどうりの毎日を過ごしていた。
朝起きて。ご飯を食べて。仕事に行って。
家に帰って。ご飯を食べて。夜寝る。
毎日毎日。その繰り返しをしていた。
____はずだった。はず……?
ある日の事だった。いつもどうり家に帰った。
いつもどうりご飯が用意されていた。
ただ。ある一つの違和感を除けば。
ご飯は“4つ”用意されていた。
“3つ”のはずだったのに。違和感しかない。
“4つ”。“3つ”。どちらが違和感なのか。
俺は知らぬ間にご飯を床に落としていた。
父 𓈒𓏸(あぁ…。勿体ない。)
そう思っても遅かった。
体が動いてしまった後だったのだから。
_____否。
“動かされた”後だったのかもしれない。
そんな事を考える脳など俺には無かった。
父 𓈒𓏸(……。きっと疲れているんだ。)
この時。俺は疲れている。というせいにして
深く考え無いでいた。
一年がたった。
あれからもご飯は毎日“4つ”用意され
続けていた。
その度に俺はご飯を床に落としていた。
父 𓈒𓏸(我ながら何をしているんだろうか……)
違和感を感じつつも、なんだか分からないこの
気持ちを閉ざして過ごした。
𓆩🌸𓆪「……父さん。いい加減にしてくれ。」
息子から、急にそんな事を言われた。
𓆩🌸𓆪「父さんのせいで██は……っ。」
𓆩母𓆪「ちょっと桜!!一旦来なさい!!」
𓆩🌸𓆪「っ!!母さん!!今言わないとっ…。██
は……。」
𓆩母𓆪「いーからいいから。こういうのは私に
任せなさい。」
俺はついていけなかった。
██……。聞いた事があるはずなのに。
どうにも思い出せない。
𓆩母𓆪「……後で。お話しましょうか。」
父 𓈒𓏸「……あぁ。分かった……。」
𓆩🌸𓆪「……っ。██。向こう……行ってよう
か。」
██「……蘊判っ澗位置ゃん。」
ダメだ。上手く聞き取れない。それに……
なぜ。そんなにも歪んでイルんだ¿
𓆩母𓆪「……。さて。言い分の一つや二つなら
聞いてあげるけど?」
父 𓈒𓏸「……。」
𓆩母𓆪「…貴方。██の事をなんで無視する
の?あの子が小学六年生までは普通だった
じゃない。」
父 𓈒𓏸「……分からない。二人が言う……。
その子の事が。さっきもその子がどんな見た目をしているのか。何を言っているのか。」
𓆩母𓆪「……。えぇ。マジで言ってる?それは予想外なんだけど……。」
父 𓈒𓏸「俺もだ。少しずつ分かってきたはず。
ただ…一切あの子について分からない。」
_____________________
𓆩🌸𓆪目線
_____________________
母さんは
「私に任せなさい」
って言ったけど……。
流石に奈緒が関係あるなら俺だって言いたいこ
とは沢山ある。
🍎 𓈒𓏸「……兄ちゃん?僕…_」
𓆩🌸𓆪「…大丈夫。母さんなら言ってくれるか
ら。」
って言っても無理がある。もし父さんが奈緒の
事を意図的に……計画的に無視しているなら。
俺は父さんだろうが…世界を敵にしようが。
奈緒を傷付けるもの全てをひっくり返してや
る。
少し遠くで父さんと母さんが話している。
耳を澄ませば何とか聞こえる。
父 𓈒𓏸「___らない。____」
𓆩母𓆪「_____で言ってる?______
_。」
なんだか予想外の話でもしてるのか。
𓆩🌸𓆪「……突撃してやろうかな。」
🍎 𓈒𓏸「……?突撃訪問でもするの?」
🍎 𓈒𓏸「……突撃訪問ってなんだ?((小声」
𓆩🌸𓆪「……。良いね。突撃訪問しようか。」
🍎 𓈒𓏸「……ぅえっ?」
_____________________
𓆩母𓆪目線
_____________________
いやぁ……。コレは本当に予想外。
「分からない」
「どんな見た目をしているのか。」
「何を言っているのか。」
「一切あの子について分からない。」
一種の記憶喪失?
嫌。それにしてはきっかけが無い。
奈緒離れ出来なかったもんだから大変だな……
なんて思ってた頃が懐かしい。
記憶喪失?視覚障害?
……老い?
まだそんな歳じゃないはずなんだけど……。
でも一番可能性があるのは……
___老い……だよなぁ…。
𓆩母𓆪「…認知症なんじゃね?お前。」
父 𓈒𓏸「ぅげっ。ひっっっっでえ!!」
𓆩🌸𓆪「どっちが言ってんだぁ!!」
『バァンッ』
という音を立てながら入って来た桜。
……あと奈緒。
父 𓈒𓏸「……え。」