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白鳥沢は決勝戦まで勝ち進んだ。
次の決勝は·····って ゲ。
青葉城西じゃん·····。
あいつがいるとこじゃん·····。
『りっこ〜ちょっと御手洗行ってくるね!』
りっこ「お〜行ってら」
邪念を捨てろ·····捨てろ·····
と考え事をしながら歩いていたら
ドンッ
『きゃっ』
?「おっと」
誰かにぶつかってしまった!!
やってしまった!!
『ああああすいませんっ!!!』
焦りながら謝ると
?「いいよいいよ、俺こそごめんね」
だなんて優しい声が·····
ああ優しい人でよかったと顔を上げると
見覚えがある白のジャージ。
『あっ·····青葉城西の·····』
思わず声に出ちゃってた。
?「ん、俺らのこと知ってるの?」
青葉城西、知ってるも何も·····
?「あ゛〜!!まっつんいたァ〜!
なんで及川さんの事置いて行っちゃうかなぁ!」
この声は聞き覚えがある懐かしい声が近づいてきた。
『ゲ!徹先輩!?』
オイカワ「え!?美樹ちゃん!?」
マツカワ「あ、この子及川の知り合いだったの?」
オイカワ「知り合いも何も·····!!」
『·····元彼です』
そう。及川徹、青葉城西バレー部のセッター
私の元彼である。
小学生の頃からお兄ちゃんの白鳥沢学園中等部の試合を見に行ってて、
徹先輩が行ってた中学、北川第一とはいつも
接戦だった。
中3の時、高一だった徹先輩にナンパされて·····
色々あって半年間付き合ってた。
で、色々あって別れた。色々·····
オイカワ「美樹ちゃん☆久しぶりだね!
なーんかまた可愛くなったね!」
なにそれ。
『うるさい!クソ及川!!』
あっかんべーをして言ってやった!
オイカワ「ええ〜酷い!なんでそんな事いうのさあ!」
ヘラヘラしながら答えるクソ及川。
『言いたくもなりますよ!!』
だって!!
オイカワ「あれは本当に謝ったじゃん〜許してよぉ」
『むりです!私傷ついたんですから!』
浮気しやがったんです、この人。
だから辛くて別れた。なのにこの態度
ほんと軽いんだから!
モテるからって!!
?「及川〜ってなんだあれ」
?「なになに、なんの騒ぎ?」
マツカワ「おー岩泉と花巻じゃねーか、なんか及川の元カノ登場しててさ·····修羅場ってる」
ハナマキ「ああ〜·····なるほど」
イワチャン「ふーーん·····」
とにかく!!
『もう顔も見たくないって言いましたよね!』
オイカワ「今日会っちゃったのは偶然じゃん〜
仕方ないじゃーん
ね!久しぶりの及川さん見てよ!かっこよくなったでしょ?」
と、私の肩を持って自分と向き合あわせる。
『なっ·····!?///』
バチッ
と徹先輩と目が合う。
ああもう。
くっそイケメンやないかい!!
やっぱりかっこいい!!!!
もうやだ!!
ガブ
オイカワ「いったあ〜!!」
思っきし腕を噛んでやった!
ざまあみろ!
『·····ッ///徹先輩のばーか!!』
そう言って走って、トイレへ向かった。
その後ろ姿を見て
オイカワ「悪いって思ってるし·····」
とブツブツ言ってる及川さん。
マツカワ「あの子?及川が未練あるって言ってた子」
及川の肩を組んで松川が話しかける。
オイカワ「そうだよォ〜!なんか勘違いされちゃってふられたの」
イワチャン「お前がどうせ浮気かなんかしたんだろが」
ハナマキ「だな」
オイカワ「酷いよ〜岩ちゃん!だから勘違いなんだって!!」
イワチャン「··········」
ジト目で及川を見つめる。
オイカワ「信じてないでしょ!?も〜〜〜!!」
オイカワ「(本当に、悪いと思ってるよ)」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『(なんで思い出すの·····!もう終わったことだし私は白布くんの事が好きなのに·····!!)』
りっこ「お〜美樹、おかえり」
『ただいま!』
ドスン
と勢いよく椅子に座った。
りっこ「なになに?なんか怒ってる?眉間にしわよってるよ?」
『りっこ〜·····』