「じゃーどーー!!おきてーー!!!」
聞き慣れた声と、頭部に感じる生温い温もりで目を覚ました。
どうやらボボと出掛け、休憩していた際に寝落ちしてしまったらしい。
まって…この状況…その…いわゆる、膝枕…?
頭を捻らし確認すると、僕はボボの膝を枕とし、眠っていた。
「ひッ?!」
びっくりしてしまい、素早く体を起こした。
「ぼ、ボボ…ちょ…なん…」
何度も言葉が詰まってしまい、額に汗が滲み出る。
「あっはは!じゃーど、顔赤いよー!えへ、ちょっといたずらしてみただけー!」
「ぃ、いたずらって…」
ベージュ色の髪を靡かせ、太陽のような笑顔を向けてくる彼に呆れたように顔を逸らす。が、そんなことより、と自分が今どこにいるのかを確認した。
大きなビルのような建物があって…周りが柵で囲まれてる…って、セラフリサーチ…?!
「ボボ、あの、Bot…!来てない、大丈夫…?」
「うん!まだ来てないよー!まだかなぁ、えへへ。もう少し寝る?ほら!」
そう言うと、正座した状態の脚を差し出す。
「っ!も、もういいよ…!」
そっぽを向き、タイマーを取り出す。
タイマーには”00:20”と出ている。あと20秒でラウンドが始まるのか。
タイマーを片手に立ち上がり、ボボに手を伸ばした。
「ボボ、安全な所に行こう?もうそろそろでラウンドが始まるよ。」
「おっけー!どこがいいかなぁ」
僕の手を掴みながら立とうとする彼を見て、自然と頬が緩む。
タイマーは…
“00:03”
“00:02”
その時だった。
確かに僕の手を掴んでいたボボが、何処かへと消えた。
“Survive Bobo”
ボボから、生き残る…?
いつも誰にでも明るく笑顔で接するボボが、レベル等と同じように人を殺すような真似はとてもではないがするとは思えなかった。
ふと横を見ると___