テラーノベル
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芹奈は、目を見開き、少し戸惑った様子で話す。
「協力って・・・あなたも、一緒に魔法を習得したいわけ?」
「あ、えっと・・・」
確かに、私は普通の人間だし、魔法なんて習得できるわけがない。証人だって言われたのに、何言ってんだろ。
「わかったわ。あなたを、魔法界に連れ出してあげる。・・・私の方からお願いしようかしら。一緒に、事件を解決してくれる?」
その瞬間、私は大きな喜びを感じた。今まで、自分のメイクや自分の美容ばかりやってきた私が、誰かの役に立てる。その事実が嬉しかった。
「もちろん!絶対、力になるから!」
私は、魔法界へ旅立つ準備を始めた。クローゼットからスーツケースを引っ張り出し、着替えや化粧品、ヘアアイロン、美顔器も詰め込んだ。・・・魔法の力があったら、ヘアアイロンなんていらなくなるのかな?化粧品が動いて、勝手にメイクしてくれる魔法とかあるのかな?勝手な妄想を楽しんでしまっていた。
準備が終わると、聞きたかったことを思い出した。
「ねえ、芹奈って、なんで私の居場所がわかったの?」
芹奈は、私の職業から年齢まで、すべて知っていた。今日初めて会ったのに。
「事件の後、お姉ちゃんが「人間の目撃者がいる」ってダイイングメッセージを残していたことがわかったの。それでね、私、5ヶ月かけて「人を探す魔法」を習得して、その魔法でここにたどり着けたの。」
「そうなんだ・・・。」
5ヶ月。魔法を習得するって、難しいことなんだなと、私は思った。私たちが求める「『記憶破壊魔法』を解く魔法」を習得するのには、一体、どれくらいの時間がかかるのだろうか。
明日は、いよいよ旅立ちの日だ。 #5に続く
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コメント
2件
そうだね!タイトルの「ぷくぷく界隈抜け出して」のところが重要なヒントになってくるかもだね(笑)まだまだ物語は序盤。これからもっと盛り上がってきますよ!
「ぷくぷく界隈抜け出して魔法使いになった#4」、読み終わりました!芹奈が5ヶ月かけて「人を探す魔法」を習得したっていう設定、すごく重みがあって良かったです。簡単に魔法が使えるわけじゃないんだな、と世界観に厚みが出ましたね。主人公がスーツケースに美顔器まで詰め込んで「魔法でメイク自動化できたりしないかな」って妄想するところ、彼女らしくてほっこりしました。誰かの役に立ちたいという気持ちと、まだ完全には抜けきらない美容への執着のバランスが絶妙で、次が楽しみです!