テラーノベル
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門の向こう側から、声が聞こえる。
それが何と言っているのかはわからない。でも、どんな意味であるのか、は理解できた。
門の向こうには、素晴らしい世界が広がっている。
優しい人たち。懐かしい人たち。
楽しい出来事。うれしい出来事。
門はどこにでもつながっている。
どこからだって、呼んでもらえる。
だから、寂しくはない。つらくもない。
門の向こうから、声が聞こえる。
どんなことを言っているのか、はっきりと理解できる。
ずっとここにおいで。
いつまでも、いつまでも、ここにおいで。
もちろん。そのつもりだ。
門の向こうにいる、笑顔、笑顔、笑顔。
だから、笑っていこう。
涙は似合わない。
笑って、わらって、わらっていこう。
笑って飛び出した。
光がスポットライトみたいに当たった。
喝采が、聞こえた。
そして——ぼくは門に向かって飛んで行った。
コメント
1件
門の向こうから聞こえる声、それが「ずっとここにおいで」という優しい呼びかけだったのが胸に沁みました。笑顔を保ちながら飛び込むラスト、光と喝采の描写がとても美しくて、読後感が澄んでいます。第50話という節目にぴったりな、温かくて少し切ない世界観に惹かれました。続きも気になります…!