テラーノベル
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※カイ潔です
キャラ崩壊、口調迷子等がございます
嫌ならお引き取りください
スタート!
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(カイザーside)
その日は、いつも通り一人だった
練習後のピッチ。誰もいないはずのそこに立つのは、王様である自分だけ
それが当たり前で、慣れきっていて、寂しいとすら思わない——はずだった
🥀「……また一人か」
そう呟いた直後、後ろから足音がした
🌱「カイザー?」
振り返ると、潔世一が息を切らして立っていた
練習後なのに、なぜか楽しそうな顔で
🥀「何の用だ」
🌱「いや、用ってほどじゃ……カイザー、いつも最後まで残ってるなって思って」
俺は鼻で笑った
🥀「王は孤独なものだ。今さらだろう」
🌱「ふーん……でもさ」
潔は俺の隣に並び、勝手に腰を下ろす
🌱「俺は、別に一人でいたいなら止めないけど」
🥀「……けど?」
🌱「一緒にいてもいいなら、俺はここにいるけどな」
一瞬、言葉を失った
誰も彼の隣に座ろうとしない。座る資格がないと、勝手に怯えるからだ
なのに潔は、まるでそれが当然みたいに、自然に隣にいる
🥀「……お前は、本当に変な男だな」
🌱「そう? よく言われる」
潔は笑って、空を見上げた
🌱「カイザーってさ、孤独に慣れてる顔してるけど」
🌱「してる“だけ”かもしれない、って言ったら?」
🌱「じゃあ、俺が慣れさせないようにする」
さらっと言われたその言葉に、胸の奥がわずかに揺れた
🥀「重いな」
🌱「え、そう? じゃあ軽く言い直す」
🥀「……聞こう」
🌱「今日も一緒に帰ろ」
それだけ
ただの提案だ
なのに、俺は小さく笑ってしまった
🥀「……仕方ない。今日は特別だ」
🌱「やった」
立ち上がる潔の背を見ながら思う
孤独は当たり前だった
でも、それを“当たり前じゃなくしてくる存在”がいるのも——悪くない
王様の隣に立つのは、家来でも臣下でもなく
ただ、隣にいたいと言う、ひとりのストライカーだった
……………………………………………………
(潔side)
ロッカールームに戻る途中
俺はカイザーのマント……じゃなくて、ジャージの裾を掴んだ
🥀「なにをしている」
🌱「迷子防止」
🥀「俺を子ども扱いするな」
そう言いながらも、カイザーは振りほどかない
むしろ歩く速度を、ほんの少しだけ落とした
🌱「カイザーさ」
🥀「今度はなんだ」
🌱「孤独な王様って自分で言うけどさ」
俺は顔を近づけて、わざと下から覗き込む
🌱「俺が隣にいたら、王様じゃなくなる?」
🥀「……質問の意味が分からんな」
その言葉に少し安心して、俺はこう言った
「じゃあ、王様の“隣の席”ってことで」
🥀「勝手に決めるな」
🌱「でも空いてるだろ?」
そう言って、肩を軽くぶつける
カイザーはため息をつきつつ、その距離を許した
🥀「……お前は、距離感というものを知らないのか」
🌱「知ってるよ。カイザーはここまでなら平気って」
俺の指が、カイザーの手に軽く触れる
絡めるでもなく、離れるでもなく、曖昧な距離だ
🥀「なぜ分かる」
🌱「顔に出てる」
カイザーは小さく舌打ちして、しかし俺の手を握った
🥀「……俺に触れていいのは、選ばれた人間だけだ」
🌱「じゃあ俺のこと選んでくれてる?」
🥀「…不本意ながらな」
俺は嬉しくなって笑った
そしてカイザーの手に指を絡めた
🌱「やっぱり優しいじゃん、王様」
🥀「勘違いするな。これは気まぐれだ」
🌱「はいはい」
ロッカーの前で立ち止まったとき
俺は少しだけ真面目な声で言った
🌱「でもさ、カイザー」
🥀「…なんだ」
🌱「一人が当たり前になってるなら、今度は俺が当たり前になるよ」
一瞬、時間が止まったみたいに静かになる
カイザーは潔の額に、軽くデコピンを落とした
🥀「……軽々しく、王の心を奪うな」
🌱「奪われた?」
🥀「……調子に乗るな」
そう言いながらも、カイザーの手は最後まで離れなかった
そんなことがあってから数日
妙な変化が起きた
俺が誰かと話していると、カイザーの視線が刺さる
別に怒っているわけでも、睨んでいるわけでもない
ただ――無言で、見てくる
🌱「……なあカイザー」
🥀「なんだ」
🌱「さっきから俺のこと見すぎじゃない?」
そう言うと、カイザーは一拍置いてから答えた
🥀「視界に入るだけだ」
🌱「嘘つけ」
🥀「嘘ではない」
言い切るわりに、手首を掴む力はやけに強い
🌱「カイザー、痛くはないけど……」
🥀「離す必要があるか?」
🌱「え?」
潔が瞬きをした瞬間、ぐっと距離が縮まった
顔が近い
吐息がかかる
なのに触れない
🥀「……お前は、他人に距離を許しすぎだ」
🌱「そう?」
🥀「そうだろ。少なくとも俺の視界にいる限りは、俺のものだろう」
さらっと言われたその言葉に、潔の心臓が跳ねた
🌱「それ、恋人のセリフじゃない?」
🥀「勘違いするな。まだだ」
“まだ”
その一言に、俺はにやっと笑う
🌱「じゃあさ」
🥀「なんだ」
🌱「独占する権利だけ先にもらってる感じ?」
カイザーは一瞬黙り込んでから、潔の額に自分の額を軽く当てた
🥀「……本当に、お前は」
🌱「嫌?」
🥀「…嫌なら、とっくに突き放している」
潔はそっと、カイザーのジャージの袖を掴む
🌱「じゃあ離さないでよ」
🥀「……命令か?」
🌱「どっちかって言うとお願いかな」
カイザーは小さく息を吐いて、俺の頭に手を置いた
撫でる…というより、位置を固定するみたいだった
🥀「王の隣は一席だけだ」
🌱「うん」
🥀「他の者が座るのは許さない」
🌱「…重くないw?」
🥀「今さらだろう」
俺は笑って、カイザーの胸元に額を預けた
🌱「恋人じゃないのに、ここまで独占されるなんて思わなかった」
🥀「なら、光栄に思え」
🌱「…そのうち責任取ってよ」
🥀「…覚悟ができたらな」
まだ名前もない恋人未満の関係
でも、手は離れないし、視線は独占的で、距離はゼロ。
そして、王様の独占欲は本物だった。
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疲れた
書き方変えた
前よりは長くなった!
内容謎な気がするけど…
許して!
またねー
コメント
6件
さらっとイケメン発言できる🌱好こ🩷
デコピン尊い( * ˘ཀ˘🙏🌟 カイザーの心をここまで開く事(激重感情✨)が出来るのはやはり世一くんしかいませんね★ 今回もめっちゃ面白かった!!
(´^ω^`)ハァ…もう天才的にてぇてぇです🫶🫶🫶 孤独な心が溶かされてくこの感じッッたまらんです😇 もうカイザーの隣は一生潔でお願いします𓁹 ̫𓁹 潔は魔性の男ですねッッ 一生お幸せに(●´ω`●) 書き方大好きです✋